米国の人気ミステリー作家のジェフリー・ディーヴァー(Jeffery Deaver)が書いた短編集「ポーカー・レッスン」を読み終えました。本書は2013年8月6日に文藝春秋社から文春文庫として発行されました。
ジェフリー・ディーヴァーは本来は長編ミステリーのベストセラー作家です。本書の後ろにある解説によると、ジェフリー・ディーヴァーは短編のどんでん返しも好きで、この本は2冊目の短編集だそうです。1996年から2006年に発表された16個の短編を集めたものです。

ミステリー小説なので、ネタばらしは避けます。中程に配置された短編「ローカルの原理」には、ジェフリー・ディーヴァーの人気ミステリーシリーズの主人公であるリンカーン・ライムとアメリア・サックスなどのお馴染みのメンバーが登場します。ジェフリー・ディーヴァー好きにはたまらない設定です。
元ニューヨーク市警の鑑識課出身のリンカーン・ライムは相変わらず頭脳明晰です。以前に鑑識活動中の事故で、右手の指以外は動かせない肢体が不自由な身体障害者であることの説明もありますが、やはり最初の長編「ボーン・コレクター」を読んでないと、細かい状況が分からない点があるように感じました。
冒頭部分に、相棒である女性刑事のアメリア・サックスの頭付近に小型カメラを取り付け、事件現場の映像を、身体障害者のリンカーン・ライムがリアルタイムで見る部分が描かれています。この短編「ローカルの原理」が書かれた2006年以前は、「iPhone」などのスマートフォンもなく、動画を見るのも大変だった時代だったことが分かります(初代iPhoneは2007年6月に米国で発売されています)。その当時のハイテク技術と現在との違いを意識して小説を書かないと、読者が迷う事態になりかねません。
この短編集の表題になった「ポーカー・レッスン」も、当時のハイテク技術を利用したカードゲームのポーカーでの不正処理です。現時点から考えれば、比較的簡単な不正操作です。ただし、そんな不正処理には力点が置かれてなく、人間くさいだましの部分に面白みがあります。
ミステリーファンにとっては、名探偵のシャーロック・ホームズが登場する「ウェストファーレンの指輪」が興味を引くかもしれません。この短編は犯人側から描かれる倒叙(とうじょ)形式の部分があり、名探偵シャーロック・ホームズが犯人の思惑どおりにだまされて、迷推理をします。
著者のジェフリー・ディーヴァーは読者とのだまし合いが好きなようで、この短編集の多くの短編には、犯人側からの視点で描かれる倒叙形式が挿入されています。
この2冊目の短編集は、通勤時などの合間に読む短編としては面白い本です。しかし、ジェフリー・ディーヴァーの長編の面白さにはかないません。ジェフリー・ディーヴァーの長編をいくつか読んで、それを基に別の角度から見る視点を与えてくれそうな短編集です。
ジェフリー・ディーヴァーは本来は長編ミステリーのベストセラー作家です。本書の後ろにある解説によると、ジェフリー・ディーヴァーは短編のどんでん返しも好きで、この本は2冊目の短編集だそうです。1996年から2006年に発表された16個の短編を集めたものです。

ミステリー小説なので、ネタばらしは避けます。中程に配置された短編「ローカルの原理」には、ジェフリー・ディーヴァーの人気ミステリーシリーズの主人公であるリンカーン・ライムとアメリア・サックスなどのお馴染みのメンバーが登場します。ジェフリー・ディーヴァー好きにはたまらない設定です。
元ニューヨーク市警の鑑識課出身のリンカーン・ライムは相変わらず頭脳明晰です。以前に鑑識活動中の事故で、右手の指以外は動かせない肢体が不自由な身体障害者であることの説明もありますが、やはり最初の長編「ボーン・コレクター」を読んでないと、細かい状況が分からない点があるように感じました。
冒頭部分に、相棒である女性刑事のアメリア・サックスの頭付近に小型カメラを取り付け、事件現場の映像を、身体障害者のリンカーン・ライムがリアルタイムで見る部分が描かれています。この短編「ローカルの原理」が書かれた2006年以前は、「iPhone」などのスマートフォンもなく、動画を見るのも大変だった時代だったことが分かります(初代iPhoneは2007年6月に米国で発売されています)。その当時のハイテク技術と現在との違いを意識して小説を書かないと、読者が迷う事態になりかねません。
この短編集の表題になった「ポーカー・レッスン」も、当時のハイテク技術を利用したカードゲームのポーカーでの不正処理です。現時点から考えれば、比較的簡単な不正操作です。ただし、そんな不正処理には力点が置かれてなく、人間くさいだましの部分に面白みがあります。
ミステリーファンにとっては、名探偵のシャーロック・ホームズが登場する「ウェストファーレンの指輪」が興味を引くかもしれません。この短編は犯人側から描かれる倒叙(とうじょ)形式の部分があり、名探偵シャーロック・ホームズが犯人の思惑どおりにだまされて、迷推理をします。
著者のジェフリー・ディーヴァーは読者とのだまし合いが好きなようで、この短編集の多くの短編には、犯人側からの視点で描かれる倒叙形式が挿入されています。
この2冊目の短編集は、通勤時などの合間に読む短編としては面白い本です。しかし、ジェフリー・ディーヴァーの長編の面白さにはかないません。ジェフリー・ディーヴァーの長編をいくつか読んで、それを基に別の角度から見る視点を与えてくれそうな短編集です。