ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」に行った話の続きです

2013年10月08日 | イノベーション
 2013年10月1日から5日までの5日間、千葉市美浜区の幕張メッセで開催された、最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2013」に行った話の続きです。

 エレクトロニクス総合展の主役である日本の大手電気メーカー各社は、4K液晶ディスプレィーなどの最先端技術の成果を盛り込んだ新製品や開発途上品を展示し、技術力や事業企画力などの実績と実力を示していました。

 シャープやパナソニック、ソニー、東芝、三菱電機、NECなどの大手電気メーカー各社の展示ブースには、大勢の来場者が集まり、日本企業の製品化や研究開発の達成度を見極めたいという姿勢が感じられました。

 以下、立ち寄った展示ブースをつまみ食い的に見た感想です。

 パナソニックは展示ブースの目立つ部分に、4K画質のネット動画を表示する液晶ディスプレィーを展示し、迫力ある動画によって入場者を集めていました。



 ソニーは4K画質の有機ELディスプレィーの開発途上品を展示し、やはり入場者を多数集めています。



 先日、公募増資と第三者割当増資に伴う新株発行によって約1365億円を調達して再建を進めているシャープは、液晶テレビの開発途上品の展示として、4K画質の70型液晶ディスプレィーを展示しています。



 46型画面を3枚並べたマルチディスプレィーや、8.8型と4.9型を組み合わせたマルチディスプレィーを展示しています。3枚の46型画面液晶パネルを並べ、重ねてもフレームが目立たないために、画像のつながりが滑らかな感じのマルチディスプレィーの展示品です。



 液晶ディスプレィーの画面が並べられたマルチディスプレィーは迫力があり、多くの来場者が足を止めて、見入っています。フレームをほぼ見えなくした液晶ディスプレィー「フレームレスディスプレイ」は、「IGZO技術、新規パネル駆動技術、高信頼性技術、光学設計技術を駆使して実現した」(シャープの説明員)だそうです。

 シャープの展示ブースでは、IT(情報技術)技術を駆使してリモート診断によって基礎的な診療や医療の助言などを受けられる、遠隔医療用機器「ヘルスケアサポートチェア」を展示しました。





 「ヘルスケアサポートチェア」は、企業の診療所や自宅などでの利用を想定したもので、通信技術を利用して、遠隔地の医師と連絡をとるものです。イスに座って、自分の心拍数や血圧、体重、血管の健康度などを計測すると、これらのデータが自動的に無線通信でサーバーに送られ、さらに遠隔地の病院に送信される仕組みです。遠隔地の医師は、こうしたデータを見て、利用者とビデオ会議などで話をしながら、健康相談を行います。

 再建中のシャープは、液晶テレビ事業以外で高収益を上げる新規事業を育てようと考えています。この「ヘルスケアサポートチェア」も、そうした新製品開発の一環のようです。