東京大学発ベンチャー企業のペプチドリーム(東京都目黒区)の創業者である東京大学大学院理学系研究科の教授の菅裕明(すが ひろあき)さんの話を拝聴しました。
東京大学の政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムに、パネリストのお一人として登場されました。
この画像では分かりませんが、菅さんは、後ろ髪を“ちょんまげ”のように束ねています。
ペプチドリームは、弊ブログの2013年10月11日編で紹介した、日本経済新聞紙の朝刊に掲載された記事の「新興上場、市場に活気 35社連続 初値が公開価格超え」に登場した、IPO(新規株式公開)したベンチャー企業の1社です。
ペプチドリームは、2013年6月11日に東京証券取引所マザーズ市場にIPO(新規株式公開)し、翌日の6月12日に初値をつけたベンチャー企業です。このIPOによって「同社の株式総評価額は15000億円を突破した」といわれています。
同社は菅裕明さんが米国のニューヨーク州立バッファロー大学から東京大学先端科学技術研究センターに異動され、日本で研究開発を本格化したことを契機に創業したようです。平成18年(2006年)7月に創業しました。同社の代表取締役社長は窪田規一さんです。菅さんは社外取締役です。
ペプチドリームは「特殊ペプチドと呼ばれるD体のアミノ酸やNメチルアミノ酸等を含んだ特殊なペプチドから医薬品候補物質を創製することを事業にしています」とのことです。一般の方にはあまり馴染みのない難解な化学分野です。
東京大学政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムでは、菅さんは2004年当時は、創薬企業各社は特殊ペプチドを基にした創薬開発を信じてなかったために、自分たちで当該技術を実用化しようと考えて創業の準備を進めたとのことです。
特殊ペプチドを基にした創薬開発技術は「“プラットフォーム”技術であるために、特許戦略を立てやすい」と考えたそうです。
設立当初は創業時の3人が自分の資金から、設立の初期資金を出したので、会社を運営する資金は少なく、「事業経営は苦しかった」そうです。しかし、設立時にベンチャーキャピタル(VC)に資金を提供してもらわなかったので、「経営権を握ることができた」と説明します。
ペプチドリームの事業を進める研究開発資金は、大手製薬企業との提携契約による資金提供を受けて確保し、事業化してきたそうです。菅さんが国際的なシンポジウムなどで招待講演した時に、大手製薬企業などを訪問し、当該技術に関する基礎研究契約を締結したそうです。例えば、2009年3月にアステラス製薬と基礎研究契約を締結します。こうした“アライアンスパートナー企業”は、スイスのノバルティス、英国のグラクソ・スミスクライン、英国のアストラゼネカなど9社にのぼるそうです。
その一方で、「この特殊ペプチド技術を事業化することと、自分の大学教員としての研究の自由を守ることの区別をしっかりつけた」そうです。この辺は、さらりとした説明で詳細は不明ですが、大学発ベンチャー企業を設立しながら、大学教員としての研究と絡めている方への皮肉なのかもしれません。
東京大学の政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムに、パネリストのお一人として登場されました。
この画像では分かりませんが、菅さんは、後ろ髪を“ちょんまげ”のように束ねています。
ペプチドリームは、弊ブログの2013年10月11日編で紹介した、日本経済新聞紙の朝刊に掲載された記事の「新興上場、市場に活気 35社連続 初値が公開価格超え」に登場した、IPO(新規株式公開)したベンチャー企業の1社です。
ペプチドリームは、2013年6月11日に東京証券取引所マザーズ市場にIPO(新規株式公開)し、翌日の6月12日に初値をつけたベンチャー企業です。このIPOによって「同社の株式総評価額は15000億円を突破した」といわれています。
同社は菅裕明さんが米国のニューヨーク州立バッファロー大学から東京大学先端科学技術研究センターに異動され、日本で研究開発を本格化したことを契機に創業したようです。平成18年(2006年)7月に創業しました。同社の代表取締役社長は窪田規一さんです。菅さんは社外取締役です。
ペプチドリームは「特殊ペプチドと呼ばれるD体のアミノ酸やNメチルアミノ酸等を含んだ特殊なペプチドから医薬品候補物質を創製することを事業にしています」とのことです。一般の方にはあまり馴染みのない難解な化学分野です。
東京大学政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムでは、菅さんは2004年当時は、創薬企業各社は特殊ペプチドを基にした創薬開発を信じてなかったために、自分たちで当該技術を実用化しようと考えて創業の準備を進めたとのことです。
特殊ペプチドを基にした創薬開発技術は「“プラットフォーム”技術であるために、特許戦略を立てやすい」と考えたそうです。
設立当初は創業時の3人が自分の資金から、設立の初期資金を出したので、会社を運営する資金は少なく、「事業経営は苦しかった」そうです。しかし、設立時にベンチャーキャピタル(VC)に資金を提供してもらわなかったので、「経営権を握ることができた」と説明します。
ペプチドリームの事業を進める研究開発資金は、大手製薬企業との提携契約による資金提供を受けて確保し、事業化してきたそうです。菅さんが国際的なシンポジウムなどで招待講演した時に、大手製薬企業などを訪問し、当該技術に関する基礎研究契約を締結したそうです。例えば、2009年3月にアステラス製薬と基礎研究契約を締結します。こうした“アライアンスパートナー企業”は、スイスのノバルティス、英国のグラクソ・スミスクライン、英国のアストラゼネカなど9社にのぼるそうです。
その一方で、「この特殊ペプチド技術を事業化することと、自分の大学教員としての研究の自由を守ることの区別をしっかりつけた」そうです。この辺は、さらりとした説明で詳細は不明ですが、大学発ベンチャー企業を設立しながら、大学教員としての研究と絡めている方への皮肉なのかもしれません。