ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

日本経済新聞紙の解説「脱時間給は能力を引き出すか」を拝読しました

2015年03月23日 | 日記
 2015年3月22日に発行された日本経済新聞紙朝刊の中面に掲載された、見出し「脱時間給は能力を引き出すか」を拝読しました。

 この解説記事は「日曜に考える」の解説記事の一つです。

 日本経済新聞紙のWeb版の日本経済新聞 電子版では「創論 脱時間給は能力を引き出すか」です。



 この解説記事は、政策研究大学院大学教授の太田弘子さんと伊藤忠商事前会長の丹羽宇一郎さんの対談です。

 この解説記事を読もうとした動機は「賃上げ政府が口出すな」という中身だしが目を引いたからです。
 
 対談の司会者が「安倍晋三首相は、脱時間給の創設に強い意欲を示しました」とテーマを振ると、丹羽さんは「およそ政府がこうやりなさいと言うのは要らんお世話や。自分の会社の労働者をどう評価するのか、賃金を上げるのか、上げないのか。要らんお世話です」といいます。

 企業で働く従業員の仕事成果の評価を、その企業の経営者陣と従業員側がきちんと話ができるのかどうかという基本的なことでの日本の実情が浮かび上がります。

 大雑把な話を進めると、国際的な事業展開をし、外国人の従業員も雇用している企業では、事実上の脱時間給を既に展開しています。優秀な外国人の方を雇用するには、日本企業の給与体系では給与が安くて来てくれないからです。たとえばIT(情報技術)系やバイオ技術系の企業の幹部社員の雇用では、脱時間給は当たり前です。

 今回の対談相手の太田さんは、現実論者です。「労働組合がない企業で働いている人も多い」「新しい日本型雇用システムを議論する時期にきている」と語ります。

 丹羽さんも太田さんも、問題は非正規社員の増加が大きな労使関係・雇用の大問題という点では、共通しています。そして丹羽さんは脱時間給を悪用する企業経営者がいる・出てくることを懸念しています。非正規社員を多く雇用する、通称ブラック企業と呼ばれる企業の経営者です。

 また大雑把な話を展開すると、非正規社員の増加は日本本来の強みだった仕事の暗黙知を後輩に伝えていくという日本企業の強みを放棄します。

 残念ながら最近の大手企業の賃上げ実施は、“官製春闘”の実態であり、企業の経営者と従業員の話し合いを事実上弱めていると感じています。円安による見た目の好景気風のその後が気になります。

京都市中京区にある二条城の庭園では、シメやシロハラに出会いました

2015年03月23日 | 旅行
 京都市中京区二条通堀川にある二条城に行った話の続きです。

 本丸御殿の南側にある梅園から、北側にある清流園側に向かいました。清流園は、江戸時代初期に京都で活躍した豪商の角倉了以(すみのくら りょうい)の屋敷の庭石などを基に、1965年に造園したものです。茶室なども付け加えられています。
 
 二の丸御殿と本丸御殿の間を北に向かって、清流園側に出ると、ほぼ満開のサクラの木があります。


 
 早咲きのカンザクラ(寒桜)ではないかと思いますが、品種名の名札がついていません、カンザクラなのかどうかは不明です。
 
 本丸御殿の北側にあるツバキの木を植えた椿園では、冬鳥のシメが登場しました。


 
 落ち葉の中から“白い何か”を見つけてくわえました。木陰部から日向の草原部分に出てきたので、画像のホワイトバランスが少しおかしいようです。

 本丸御殿の内堀の外側部分の植木部分には、ビンズイが数羽いました。木陰部分から明るい所になかなか出てきません。





 冬鳥のシロハラも草原部分に登場しました。



 清流園の出口側に植えられているカンヒザクラ(寒緋桜)の木は少し開花しています。


 
 ヒヨドリが少し開花している花の蜜を吸っています。


 
 このカンヒザクラの近くの二条城の庭園出口付近には、早咲きのシダレザクラ(枝垂れ桜)の木が3本並んでいます。もう1週間もすると、ここが早咲きのサクラの花見場所になります。

 二条城は3月20日から夜のライトアップを始めています。午後6時からウメやサクラの木などをライトアップします。入場料も一般400円と少し安くなります。
 
 そして、さらに唐門では、プロジェクションマッピングによって何かを映し出すそうです。