ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

長野県佐久市にある大河原峠付近はダテカンバの木が色づき始めています

2013年10月15日 | 旅行
 長野県佐久市の西南にある大河原峠付近では、ダテカンバの木が黄色く色づき始めています。

 北八ヶ岳の南端にある蓼科山(標高2530メートル)の登山入り口になっている大河原峠は標高が2093メートルと高いために、針葉樹の中に生えている落葉樹のダテカンバの木々が黄色く色づき始めています。





 大河原峠から北佐久郡立科町の女神湖に向かう山道は蓼科山系の外輪山を回る山岳道路です。紅葉の名所として有名です。

 葉が赤く紅葉しているのは、ドウダンやナナカマド、カエデなどの落葉樹です。



 そのくねくねと曲がっている山道の途中で時々、野鳥を観察している最中に、カモシカの親子に出会いました。

 針葉樹林の下側にある急斜面の草地に、母親と子供の2頭のカモシカがいます。



 子供のカモシカは人間を警戒して、すぐに針葉樹林の中に消えました。母親のカモシカは越冬に備えるために、警戒しながらも草原の草などを食べています。





 蓼科山系の外輪山の上空には、タカ類と思われる猛禽類が1羽、ゆうぜんと上空を飛んでいます。

 10月中旬に入り、蓼科山系山系の針葉樹林の中の生えている落葉樹は紅葉し、葉を落とし始め、足早にで晩秋に向かいます。

 10月中旬の3連休の最後の日の午前は快晴になり、大河原峠の北東にそびえている浅間山(標高2568メートル)山系の山容がよくみえました。

川崎重工業が開発している臨床用の細胞自動培養システムのニュースについて考えました

2013年10月14日 | イノベーション
 今年9月末に、経済産業省傘下の独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と川崎重工業は「川崎重工業が開発した、臨床用の細胞自動培養システムを実際に稼働させて、運用実績データを得る」という再生・細胞医療分野での先行的な布石を意味する発表がありました。

 新エネルギー・産業技術総合開発機構と川崎重工業は、タイの商務省との共同国際プロジェクトによって、タイのチュラロンコン大学医学部内に臨床用の細胞自動培養システム「R-CPX」を設置し、10月から稼働させるという専門家向けの発表がありました。



 かなり戦略的・戦術的に先行する布石だけに、再生・細胞医療分野の関係者などにしか、その重要性が伝わらなかった様子です。

 今年6月にiPS細胞(人工多能性幹細胞)を利用する再生医療が、加齢黄斑変性という目の難病から始まることになったというニュースが大々的に報道され、再生医療が注目されました。

 iPS細胞による初の臨床研究計画を審議する厚生労働省の審査委員会は、理化学研究所から申請された加齢黄斑変性のiPS細胞による初の臨床研究での治療にOKを出したとのニュースです。加齢黄斑変性に続き、パーキンソン病や脊髄(せきずい)損傷などのさまざまな病気について臨床応用を目指す研究が進む契機を迎えたと報道されました。

 今回の理化学研究所が実施するから加齢黄斑変性のiPS細胞による初の臨床研究に用いられるiPS細胞は、高度な専門家が対象のiPS細胞を手培養によって作成します。始まったばかりのiPS細胞による臨床研究の段階であるために、当然の対応・段階です。

 このiPS細胞による臨床研究が成功し、目の難病の加齢黄斑変性の治療に活路が見いだされると、次は多くの対象患者にどうやって治療を実施するかという“普遍化”に進みます。法的な整備やその治療費の負担をどう少なくするかという次の課題を解決する段階に入ります。

 再生・細胞医療の臨床応用は、当該患者から採取した対象細胞を培養した後に、当該患者の患部に移植します。現在は、iPS細胞を利用しない研究段階にある場合でも、ほとんど実施例ないために、対象細胞の培養は、専門施設での熟練技術者による“手培養”に留まっています。

 “手培養”による操作を行う細胞培養施設(CPC)は「施設・設備の初期投資だけで数億円かかる」との試算です。培養する細胞に、他の細胞や細菌、ウイルスなどが入らないように、高度なクリーンルームにする必要があるからです。さらに、手作業による細胞培養のために、熟練技術者が必要になり、「労務費を含めたランニングコストは1年当たり数1000万円かかる見通し」と、専門家は試算します。

 手作業による職人的熟練作業を置き換える“工業化”が当然、次に検討されています。“クリーン”ロボットなどによる細胞培養です。工業化による品質管理が可能になれば、細胞培養のコストも下がり、再生・細胞医療の臨床応用(さらにその将来は治療)が“一般的”になります(まだかなり先の話です)。

 今回、「川重が開発した臨床用の細胞自動培養システム「R-CPX」をタイのチュラロンコン大学医学部内に設置し、「10月から実証実験を始める」との発表はその始まりの第一歩のようなものです。再生・細胞医療分野での先行的な布石です。

 日本の大手企業数社は、有力大学などと共同で、臨床用の細胞自動培養システムの研究・開発を進めています。その臨床応用には、まだ課題が山積しています。しかし、この難問を一つひとつクリアできれば、将来は臨床用の細胞自動培養システム装置は、日本が得意とする医療機器製品に成長する可能性があります。

 今回、川崎重工業が発表した臨床用の細胞自動培養システム「R-CPX」は、装置内部の中央に2台の垂直多関節型“クリーン”ロボットがレール上を動く仕組みです。このロボットが細胞培養の容器を培養室から取り出し、培養容器の古くなった培地(培養液)を交換するなどの操作を担当します。2台のロボットは、培養容器のキャップを開ける操作などに協調動作をします。また、培養された細胞の品質をCCDカメラなどで確認する機能を備えています。

 2台の“クリーン”ロボットは「システム内を除染する過酸化水素蒸気(H2O2)によって腐食しないように、アームカバーやシールに高耐食性の材料を採用するなどの工夫を凝らしてある」そうです。

 将来、再生・細胞医療の臨床応用の“産業化”が急速に進み始めた時には、欧米などの競合企業との製品化競争が一気に加速します。今回の動きによって日本の医療機器の事業態勢を加速させる布石になれば、朗報になります。

埼玉県川越市にある伊佐沼に、シギ類などの野鳥を見に行った話の続きです

2013年10月13日 | 季節の移ろい
 埼玉県川越市の東側にある伊佐沼(いさぬま)に、サギ類やシギ類などの野鳥を見に行った話の続きです。

 南北に約1300メートル、東西に約300メートルと、南北に細長い四角形の大きな沼の伊佐沼を一周すると40分ぐらいかかります。野鳥をあれこれと探しながら、一周すると1時間以上かかります。

伊佐沼を回る道を一周する際に、あちこちの浅瀬にダイサギやコサギがエサをとっていますが、見やすいところに近づくと、警戒して飛び去ります。

 そうしたダイサギの1羽が飛び去る姿です。



 北側の浅瀬に近い所に、オグロシギが1羽いました。





 数人の野鳥観察愛好家の方が岸辺から観察していたので、オグロシギがいることが分かりました。秋に旅鳥として時々、飛来するそうです。

 逆に南側の浅瀬に、コアオアシシギではないかと思われるシギが1羽いました。





 シギ類の種類の同定は、なかなか至難の業です。Webサイトでのシギ類の分類写真から、コアオアシシギではないかと推定しました。

 伊佐沼を回る道を一周する際に、道沿いの草むらにいたタテハチョウ科のヒョウモンチョウの雄です。

 ひらひらと飛んで来て、野草の花に留まったところです。



 秋の程よい暖かい日差しの下で、いろいろな昆虫が活発に活動しています。秋の気配が強まる季節の移ろいを感じさせる風景です。

埼玉県川越市東側の伊佐沼の浅瀬で、足の長いセイタカシギを見かけました

2013年10月12日 | 季節の移ろい
 埼玉県川越市の東側にある伊佐沼(いさぬま)に、サギ類やシギ類などの野鳥を見に行ってきました。野鳥観察愛好家の方が書いているブログに、旅鳥として移動中の数種類のシギ類が来ていると書かれていたからです。

 近くの広大な田圃などに農業用水を供給する役割を果たしている伊佐沼は、南北に約1300メートル、東西に約300メートルと、南北に細長い四角形の大きな沼です。少し、西側に傾いています。

 南側から北方向をみた伊佐沼です。一番北側にハス園があります。



 前回(2013年9月29日編)訪れた時と同様に、ダイサギやコサギ、カルガモなどが多数、“島状”の浅瀬近くの場所で羽根を休めています。



 セイタカシギが数羽、浅瀬にいます。浅瀬の中にクチバシで突っついて、エサを探しています。







 このセイタカシギは、いくつかの都道府県では、絶滅危惧種に指定されているそうです。

 別の浅瀬では、マガモの雄ではないかと思われるカモに出会いました。



 季節の移り変わりで羽根が生え換わっている途中なのかもしれません。

 広大な伊佐沼には、サギ類やシギ類、カモ類などが羽根を休めています。留鳥も多いようですが、移動中に立ち寄った野鳥も多数いるとのことです。

日本経済新聞紙朝刊の「新興上場、35社連続 初値が公開価格超え」を拝読しました

2013年10月11日 | 日記
 2013年10月10日に発行された日本経済新聞紙の朝刊の総合面に、見出し「新興上場、市場に活気 35社連続 初値が公開価格超え」という記事が掲載されました。どちらかというと専門家向けの記事ですが、日本の起業傾向が少し良くなったのかなと感じさせる記事で、気になりました。

 日本経済新聞紙のWeb版である日本経済新聞 電子版では見出し「新興上場、市場に活気 35社連続で初値が公開価格超え」として記事が報じられています。



 この記事が書かれたきっかけは、2013年10月9日に省エネルギー支援事業を手がけるエナリス(東京都足立区)というベンチャー企業が東京証券取引所マザーズ市場に上場2日目で取り引きが成立し、公開(公募・売り出し)価格の2.6倍の717円の初値をつけたということです。

 エナリスは特定規模電気事業(PPS)の立上/需給管理(エネルギーマネジメント)を請け負う事業を進めています。

 今回の記事は、IT(情報技術)系やバイオテクノロジー系のベンチャー企業などがIPO(新株上場)した時に、エナリスなどの35社が連続して上場時の初値が公開時価格を上回ったという傾向分析の記事です。

 具体的には、IT(情報技術)系のコロプラ(東京都渋谷区)が2012年12月に上場した時に1.9倍に、オイシックス(東京都品川区)が2013年3月に上場した時に3.1倍に、オークファン(東京都渋谷区)が2013年4月に上場した時に4.0倍に、初値がついたとの伝えます。

 同様に、バイオテクノロジー系ベンチャー企業では、メドレックス(香川県東かがわ市)が2013年2月に上場した時に2.2倍に、ペプチドリーム(東京都目黒区)が2013年6月に上場した時に3.2倍に、リプロセル(横浜市)が2013年6月に上場した時に5.6倍に、それぞれ初値がつきました。

 今回は、ベンチャー企業が上場した時に、上場時の初値が公開時価格を上回ったことから、公開価格で株式を取得できた投資家は、初値で売れば、利益を得ることができたことになります。

 ベンチャー企業が上場した時に、上場時の初値が公開時価格を上回るということは、個人や機関投資家などから事業資金を集めるという、資本市場でリスクマネーが集まって機能するということです。日本では、既存企業の中の事業不振に陥っている企業に置き換わる“新陳代謝”機能が起こる可能性を見せ始めたようにも感じられます。

 最近は日本でも(また米国でも)、ベンチャー企業が上場した時に、上場時の初値が公開時価格を上回らないことも時々あったようです。あるいは、初値が上回っても、すぐに公開時価格を下回り、投資家をがっかりさせるケースがあったようです。

 今回のエナリスのIPO時に上場時の初値が公開時価格を上回り、35社連続上回ったことは、「最近、アベノミックス期待から、新規上場が熱を帯び始め、ベンチャー企業の成長資金を得る好機を迎えたとの期待が高まっているから」と分析しています。将来有望と感じられるベンチャー企業の登場と、株価全体の底上げによってベンチャー企業などの新興市場に活気が出てきたようです。

 小金持ちの個人投資家が動き始めているのかもしれません。ただし、リスクマネーであることをよく自覚したうえでの、十分に分析した投資活動でないと、将来損をする可能性があります。

 取りあえず、ベンチャー企業の活動を支える新興市場が活性化し、成長性の高いベンチャー企業にリスクマネーが投じられる状況になり始めたようです。