ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

群馬県安中市の裏妙義山系は、川魚釣りの方が多く来ている、静かな山奥でした

2013年10月20日 | 旅行
 群馬県安中市の裏妙義山系の妙義湖の奥に行ってみました。

 白雲山や金洞山などの奇岩が多い複数の山々の総称になっている妙義山は、群馬県安中市、富岡市、甘楽郡下仁田町にまたがっています。

 ふだんは富岡市と下仁田町側にある南側の表妙義山系を通っています。



 今回は、北側の裏妙義山系に向かってみました。安中市のJR横川駅近くから国道18号を南側に入り、碓氷川の支流を越えて、梅林が多い山里を南西に向かうと、人造湖の妙義湖(中木ダム)の畔に出ます。

 妙義湖には、ニジマスやヤマメなどを狙った釣り人が多数来ていて、何人かはボートに乗って釣りをしています。

 さらに、妙義湖の上流側を目指し、西側に向かいました。妙義湖は冬にはオシドリが飛来するとのことなので、湖面を探してみました。カルガモらしい水鳥が10羽ぐらい、対岸の木陰の水面で泳いでいました。



 妙義湖の上流側の渓流は、妙義山系の山奥という風景です。ここは、まだ紅葉していません。



 渓流の両側に、奇岩を持つ低山の山頂がそびえています。





 スギ林はうっそうとしています。そのスギ林の端を通る山道では、まだサラシナショウマがよく咲いています。



 妙義湖の上流側にある国民宿舎近くには、アカゲラやウソ、ミヤマホウジロなどが観察できると書かれた案内版があり、多彩な野鳥が観察できることを知りました。やはり山奥らしい自然が残っているようです。

2013年10月18日発行の朝日新聞紙の記事「学長主導へ 改革どこまで」を拝読しました

2013年10月19日 | 日記
 最近、日本の大学改革のニュースが時々、報道されます。例えば、2013年10月11日には、「日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)が設立され、大学レベルの講義を無償で一般に公開する「大規模公開オンライン教育」の推進が本格化するとのニュースが報道されました。

 高等教育を担当する大学と一般の方(国民)との、新しい関係の誕生です。

 この「大規模公開オンライン教育」は、米国の主要大学で始まった「MOOC(Massive Open Online Courses)」の日本版といわれています。WebなどのIT(情報技術)の進展によって、大学の役割が変わり始めていることの象徴です。

 さらに丁度、一週間前の2013年10月12日土曜日に東京大学政策ビジョンセンターが主催したシンポジウム「国立大学法人法施行から10年 大学改革とイノベーションへの貢献」という壮大なテーマのシンポジウムが開催されました。



 東京大学の本郷キャンパスの会場に約350人が集まり、2004年4月に施行された国立大学の国立大学法人化によるその後の進化などの議論を拝聴しました(そのパネルディスカッションのパネリストとして、東京大学大学院教授の菅 さんが登場してミニ講演された話のさわりは、弊ブログの20013年10月17日編でご紹介しました)。

 本当は、このシンポジウム「国立大学法人法施行から10年」の議論を拝聴した話で感じたことを解説する予定でしたが、テーマがあまりにも大きいので、変更します。

 2013年10月18日に発行された朝日新聞紙朝刊の中面の教育欄に掲載された見出し「学長主導へ 改革どこまで」という比較的長い記事を拝聴した感想をご紹介します。



 日本の大学で学長がリーダーシップを発揮できる体制をつくろうと、大学組織のルールを改める動きが盛んになっています。特に、2004年4月に文部科学省の“出先”ではなく、“国立大学法人”という独立行政法人化した国立大学で、この動きが加速しています。

 この学長のトップダウンの意志決定態勢を目指す動きは“ガバナンス(統治)改革”と呼ばれ、大学教員の関心事になっています。

 今回の記事は、国立大学法人山口大学学長の丸本卓哉さんが「学部長の指名制度を提案し、山口大教職員組合などが反対する動きを表明している」という内容です。

 各国立大学では、これまでは各学部の教授会などが選んだ学部長を、学長が追認するという選出法を続けてきました。学部教育に関することは、その当該学部の教授会が権限を持っているという伝統が守られてきたからです(現在は、大学の学部と大学院の専攻などはほぼ一致していますが、ここは一般の方には複雑なので省略します)。

 これに対して、「国立大のガバナンスが発揮できないのは、学部などの部局中心の考え方という伝統から抜け出せないからだ」といわれています。米国の有力私立大学は、大学の学長や学部長は“経営”の専門家が就任し、大学の経営の財務基盤などを安定させていたり、優れた教員や学生を集めるなどの手腕を発揮しています。

 この点から考えると、大学のガバナンス改革は、日本でも有力私立大学で始まってもいいのではないかと考えています。しかし、日本では研究能力に優れている“研究大学”といえる存在は、日本でも“旧帝国大学”をはじめとする20大学ぐらいの国立大学法人です。この点が、明治政府がつくった大学の在り方が尾を引いているのです。

 10月12日に東京大学政策ビジョンセンターが主催したシンポジウム「国立大学法人法施行から10年」でも、その議論の前提は現在の“研究大学”を対象に話をしていると感じました。副題の“イノベーションへの貢献”を前提にすると、“研究大学”の大学改革が主な議題になるからです。

 以上の話は、一般の方にはその前提条件が伝わりにくく、生煮えの解説になっています。かなり、複雑な話だからです。日本が今後、優秀な学生をどう育てるのかに関わり、かつ日本企業が国際競争力をどう維持するかという“イノベーションへ”につながる話です。大まかにいえば、現在の安倍晋三内閣が進める“成長戦略”の将来像に関係しています。

長野県佐久市の佐久荒船高原は、木々が色づき始め、いろいろな実をつけています

2013年10月18日 | 佐久荒船高原便り
 長野県佐久市の東端に位置する佐久荒船高原は、秋真っ盛りです。標高が1100メートルから1200メートルと高いために、里山に比べて秋の到達が早いからです。

 佐久荒船高原の南側にそびえている荒船山(標高1423メートル)です。午前中は、太陽の日差しが荒船山の背後から差すために、艫岩(ともいわ)の表面は日陰です。



 午後になると、西日になり始め、荒船山の艫岩側に日差しが当たり始めます。



 艫岩(ともいわ)の下にある、山麓に生えている木々が少し色づいています。

 佐久荒船高原の森の木々も色づき始めています。夕日に照らされた、色づいた木の枝先です。



 多くの落葉樹は“どんぐり”を実らせ、どんぐりを地面に多数、落としています。真弓(まゆみ)などの木々は、小さな実をつけています。黄色い小さな実を多数つけている木があります(木の種類は分かりません)。



 草原部分では、いわゆる“野菊”がまだ咲いています。この花は“野菊”の代表格のヨメナではないかと考えています。



 秋の佐久荒船高原の森陰で一番目立つのは、マムシグサの真っ赤な実です。



 マムシグサの真っ赤な実は、森陰に所々にあり、それぞれ目だっています。

 木々の葉が落ち始めたので、野鳥を探してみたのですが、ホオジロやヒヨドリなどを木々の葉陰で少し見かけた程度でした。お目当てのモズには出会えませんでした。

東京大学発ベンチャー企業のペプチドリーム創業者の話を偶然、拝聴しました

2013年10月17日 | 汗をかく実務者
 東京大学発ベンチャー企業のペプチドリーム(東京都目黒区)の創業者である東京大学大学院理学系研究科の教授の菅裕明(すが ひろあき)さんの話を拝聴しました。

 東京大学の政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムに、パネリストのお一人として登場されました。




 
 この画像では分かりませんが、菅さんは、後ろ髪を“ちょんまげ”のように束ねています。

 ペプチドリームは、弊ブログの2013年10月11日編で紹介した、日本経済新聞紙の朝刊に掲載された記事の「新興上場、市場に活気 35社連続 初値が公開価格超え」に登場した、IPO(新規株式公開)したベンチャー企業の1社です。

 ペプチドリームは、2013年6月11日に東京証券取引所マザーズ市場にIPO(新規株式公開)し、翌日の6月12日に初値をつけたベンチャー企業です。このIPOによって「同社の株式総評価額は15000億円を突破した」といわれています。

 同社は菅裕明さんが米国のニューヨーク州立バッファロー大学から東京大学先端科学技術研究センターに異動され、日本で研究開発を本格化したことを契機に創業したようです。平成18年(2006年)7月に創業しました。同社の代表取締役社長は窪田規一さんです。菅さんは社外取締役です。

 ペプチドリームは「特殊ペプチドと呼ばれるD体のアミノ酸やNメチルアミノ酸等を含んだ特殊なペプチドから医薬品候補物質を創製することを事業にしています」とのことです。一般の方にはあまり馴染みのない難解な化学分野です。

 東京大学政策ビジョン研究センターが主催したシンポジウムでは、菅さんは2004年当時は、創薬企業各社は特殊ペプチドを基にした創薬開発を信じてなかったために、自分たちで当該技術を実用化しようと考えて創業の準備を進めたとのことです。

 特殊ペプチドを基にした創薬開発技術は「“プラットフォーム”技術であるために、特許戦略を立てやすい」と考えたそうです。

 設立当初は創業時の3人が自分の資金から、設立の初期資金を出したので、会社を運営する資金は少なく、「事業経営は苦しかった」そうです。しかし、設立時にベンチャーキャピタル(VC)に資金を提供してもらわなかったので、「経営権を握ることができた」と説明します。

 ペプチドリームの事業を進める研究開発資金は、大手製薬企業との提携契約による資金提供を受けて確保し、事業化してきたそうです。菅さんが国際的なシンポジウムなどで招待講演した時に、大手製薬企業などを訪問し、当該技術に関する基礎研究契約を締結したそうです。例えば、2009年3月にアステラス製薬と基礎研究契約を締結します。こうした“アライアンスパートナー企業”は、スイスのノバルティス、英国のグラクソ・スミスクライン、英国のアストラゼネカなど9社にのぼるそうです。

 その一方で、「この特殊ペプチド技術を事業化することと、自分の大学教員としての研究の自由を守ることの区別をしっかりつけた」そうです。この辺は、さらりとした説明で詳細は不明ですが、大学発ベンチャー企業を設立しながら、大学教員としての研究と絡めている方への皮肉なのかもしれません。

長野県立科町にある観光地の女神湖畔では、落葉樹が紅葉し始めています

2013年10月16日 | 旅行
 長野県北佐久郡立科町の女神湖では、湖畔を囲む森の紅葉が少し始まっています。針葉樹林の中に生えている(植えられた)落葉樹が紅葉し始めています。

 信州蓼科高原の人気観光地である女神湖の湖面は、湖畔を囲む森で始まった紅葉を湖面に映しています。







 人造湖である女神湖の南東側にある小さな湿原は、高山植物の野草が枯れ始めています(山麓側から渓流が流れ込み、湿地になっています)。

 いくつかの野草は種をつけ始めています。その種を目当てに、羽根が黒っぽい野鳥が多数飛来し、湿原の薮の中にいます。すぐそこで、よく鳴いています。たまに一瞬、姿をみせるのですが、野鳥の種類は分かりませんでした。

 湿原を囲む針葉樹にも、カケスなどの野鳥が来ています。カケスのうるさい鳴き声は聞こえているのですが、どこにいるのか分かりません。

 針葉樹の枝に姿を見せたのは、アオジです。ホオジロ系の野鳥です。



 アオジも枝から枝によく動き回っています。

 信州蓼科高原の女神湖(標高1530メートル)の周辺では、晩夏から初秋、晩秋へと早い季節の移ろいをみせています。

 信州蓼科高原の女神湖から下りて、佐久市内に入った時に、みえた浅間山(標高2568メートル)です。頂上付近に雲がかかっていません。



 秋の晴天の下で、浅間山の山容が一望できました。数週間経つと、山頂は冠雪する季節を迎えています。