新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

5月25日 その3 賭け麻雀はアウトかセーフか

2020-05-25 15:26:52 | コラム
仮令違法でも許されるのか:

本日は朝食抜きで採血された上に、国立国際医療研究センター病院内でのえも言われぬ緊張の1時間余りの滞在で、精神的にも疲労したので、何かやる気もなく昼食後はソファーに寝転がってテレビを聞いていた。その間に偶然にチャンネルを合わせたフジのバイキングはとても面白かった。何が面白かったかと言って、例の黒川弘務前検事長の一件が始まって以来、検事長ともあろうお方が緊急事態宣言が発出されている最中に、そういうことをしていたのは許されざる所業であるから、厳罰に処すべきだという意見は必ず出てくると思っていた件が採り上げられて騒ぎになっていたことだ。

ところがである、何処で誰が決定したのか未だに判然としないが、黒川氏は最も軽いと野党もマスコミも騒ぎ立てている「訓告」という処分に終わって辞任して終わったかの如きだった。だが、野党とマスコミの連合軍は到底許す気などなく、安倍内閣を貶める絶好のチャンス到来とばかりに、退職金の6~7千万円支給も怪しからんと騒ぎ立て始めた。ここまで来ると、既にマスコミと彼等が作り上げた世論という名の論調で、黒川氏には十分に社会的制裁が加えられていたと見えるが、私には野党の騒ぎ方は多額な退職金に対する「嫉妬」(“shit”ではない、念の為)の如くに聞こえるのだが。

かく申す私は、戦前の1944年という小学生の頃に麻雀を覚え、W社に転じた1年後の1976年まで32年間も続けていた。その間に見聞した限りでも、所謂「遊び」で麻雀をやっている人たちがいるとは寡聞にして知らなかった。それだけに、この黒川氏の件を内閣か法務省か良く解らないが、どのように裁くのかには少しだけ興味と関心があった。しかしながら、「訓告」で辞職という中間の結末には野党は勿論、朝日と毎日新聞は得意技の世論調査で安倍内閣の支持率の20%台後半への転落で攻め立てて見せた。

そこに、本日はバイキングで司会の坂上忍と県知事経験者の東国原英夫が「処分には納得できない。賭博罪で立件を」と声高く主張した。私が当然出てくると予測していた正論であり、正義の味方的な主張だと思った。ところが、初めて登場したフジの解説委員だったかの平井文夫は「千点百円の賭けはセーフ」論を唱えて見せたのだった。二人は納得せずに元検事の若狭勝弁護士の意見を聞いた。若狭氏の見解は「判例があってこの程度の掛け金はセーフなのだが、黒川氏の行為は許しがたい」となっていた。二人はこれにも納得しなかった。

>事は時間の枠内では決着せずに終わったが、私は寡聞にしてそういう先例があったとは初めて聞いた。平井文夫は誰でもが言い出しそうな喩えで「パチンコ、競馬・競輪が博打でありながら公認されているのだから、黒川氏の件も『セーフ』となったのだ」と解<strong>説した。勿論、坂上忍は身体をよじって大声で「納得できない」と表明した。そのうちに速報として「訓告と決定したのはこれまでに報道されていた官邸ではなく法務省だ」とのアナウンスが入って、益々収拾不能の状態になってしまった。事そこに及んで坂上も矛を収めたのか、話題を変えて終わった。

正直に言って、私如きには黒川氏をどのように処分するのが適切かどうかなど解らない。退職金を支給するなとか、返上せよなどという意見も、適当か否かの判断も出来ない。だが、掛け金が一定額以下なら許されるとの判例があったとは少しだけ驚いた。私の考えでは既に述べてあるように、黒川氏はマスコミが誘導した与論等で十分に社会的制裁を受けているではないかとは思う。

が、「訓告」との処分だと所謂「辞め検」という弁護士にはなれるのだそうだから、法務省か官邸かは知る由もないが、十分に温情がある裁きが下されたと思っている。しかしながら、野党は安倍政権許すまじとばかりに攻め続けるだろう、マスコミと共に。



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