菅内閣に新たな課題が:
東北6県でまたまたマグニチュード7.1の地震で被災された方々を、何と言ってお見舞いすべきかの言葉を私は知らない。本当にお気の毒だと思って、テレビのニュースを見ているしかなかった。イエズス会が運営する大学の出身者として言うのはおかしいかも知れないが(私はカトリックの信者ではない、念の為)「この世には神も仏もないのか」と痛感していた。
13日の夜は一旦早寝にしていたが、偶々小用で目が覚めた時にトイレで大揺れに遭ったのだったが、3.11の際に大久保通りの風月堂の2階で経験した凄まじい揺れよりは軽度だったので、まさか東北地方であれほどの大地震だったとは予想もできなかった。
菅首相は秋田県のご出身だそうだが、3.11の被災者が今日まで経験してこられた辛酸を良くご理解だと思う。昨14日の早朝からニュースであの大災害の様子を知って先ず思い浮かんだ事は「菅内閣は可及的速やかに対処すべき重大な案件がまた一つ増えたな」だった。手の付けようがないほどに被災された、政府の要請に従って休業中の料亭の亭主が「ダブルパンチです」と言っておられたのは印象的だった。だが、菅内閣にとってはダブるどころかトリプル以上のパンチではないかと閃いた。要するに「焦眉の急」の課題がまた一つ増えたと言いたいのだ。
それにつけても「14日の朝9時から緊急関係閣僚会議開催」というのは一寸遅いのではないかと思った。気象庁だって深夜まで会見していたのに。まさか「被害の状況を具に確認してから」というのではあるまいな。言いたくはないが、これでは又ぞろ「後手後手」の「対症療法的」な対応になってしまうのではないかと危惧した。
私はテレビのニュースだけから感じた事を幾つか並べてみようと思う。先ずは「非難」でも何でもない感想から。私は3.11の被害と復興の様子を具体的に知らないが「こういう風に準備を整えておけば良かったのでは」という状況にはなっていなかったようだと見た。即ち、復興・復旧すら完全ではない時期に「次の大地震に備えておく態勢」が採れていなかったのは、寧ろ止むを得なかったのだろうと思っている。
話は飛ぶが、私はあのイラクでフセイン大統領に捕まって「人間の盾」にされた商社マンの経験談を聞いて知った事だが「最も悲惨だったのは、200名もが立って寝るだけしか出来なかった狭い地下室にはトイレが1箇所しかなかった事」だったそうで、「どれほど悲惨だったか想像してご覧」と言われた。イタリアでは何時襲ってくるか解らない大災害に備えて、多数の簡易式移動式のトイレが準備されているとも聞かされた。相馬市では体育館の床に多くの1家族用にテントが張られている絵が出たが、仮設トイレの報道はなかった。体育館に大人数用のそれがあるとは思えないが。
次はデイジタル化問題である。何処の役場か知らないが、事務所が大揺れになって机の上とか棚の中からとかキャビネット等から多くの書類が床に散乱して足の踏み場もなくなった。「なるほど、市町村の役所では未だ未だ(紙パルプ産業界出身者としては有り難い事に?)紙を使って処理しておられる事務が多いのだな」と解った。勿論、多くの机の上にはPCがあったが、区役所に言ってみれば解る事で、先ず紙に記入してから何らかの手続きをお願いする仕掛けだ。だからと言って、早急にデイジタル化を進めてスマホでやれと言われれば、私は途方に暮れる。
菅首相はデイジタル化をその看板政策に掲げておられるが、あそこで見た役場のような場所でのデイジタル化というか(嫌な言葉だが)ペーパーレス化を進めるのは並大抵な作業ではないと見えるし、機器等の導入にはそれなりの費用がかかってくるように思えてならない。いや、国全体の何処のどの部分からデイジタル化を推進するかを決めてかかる方が良いように思えた。だが、現時点ではデイジタル化どころか、事務所内の復旧の経費の心配をするのが先決問題だろう。
菅内閣が当面する課題は「新型コロナウイルスの制圧対策(ワクチン対応を含めて)」、「地震からの復興・復旧」、「バイデン大統領との現地での会談」、「対中国政策(尖閣問題等々)」、「対韓国問題」、「来年度予算」、「選挙対策」等々で一体幾つになるのだろうか。私は菅首相には「腕の見せ所」と奮起して、難問題に立ち向かっていって頂きたいと願っている。
東北6県でまたまたマグニチュード7.1の地震で被災された方々を、何と言ってお見舞いすべきかの言葉を私は知らない。本当にお気の毒だと思って、テレビのニュースを見ているしかなかった。イエズス会が運営する大学の出身者として言うのはおかしいかも知れないが(私はカトリックの信者ではない、念の為)「この世には神も仏もないのか」と痛感していた。
13日の夜は一旦早寝にしていたが、偶々小用で目が覚めた時にトイレで大揺れに遭ったのだったが、3.11の際に大久保通りの風月堂の2階で経験した凄まじい揺れよりは軽度だったので、まさか東北地方であれほどの大地震だったとは予想もできなかった。
菅首相は秋田県のご出身だそうだが、3.11の被災者が今日まで経験してこられた辛酸を良くご理解だと思う。昨14日の早朝からニュースであの大災害の様子を知って先ず思い浮かんだ事は「菅内閣は可及的速やかに対処すべき重大な案件がまた一つ増えたな」だった。手の付けようがないほどに被災された、政府の要請に従って休業中の料亭の亭主が「ダブルパンチです」と言っておられたのは印象的だった。だが、菅内閣にとってはダブるどころかトリプル以上のパンチではないかと閃いた。要するに「焦眉の急」の課題がまた一つ増えたと言いたいのだ。
それにつけても「14日の朝9時から緊急関係閣僚会議開催」というのは一寸遅いのではないかと思った。気象庁だって深夜まで会見していたのに。まさか「被害の状況を具に確認してから」というのではあるまいな。言いたくはないが、これでは又ぞろ「後手後手」の「対症療法的」な対応になってしまうのではないかと危惧した。
私はテレビのニュースだけから感じた事を幾つか並べてみようと思う。先ずは「非難」でも何でもない感想から。私は3.11の被害と復興の様子を具体的に知らないが「こういう風に準備を整えておけば良かったのでは」という状況にはなっていなかったようだと見た。即ち、復興・復旧すら完全ではない時期に「次の大地震に備えておく態勢」が採れていなかったのは、寧ろ止むを得なかったのだろうと思っている。
話は飛ぶが、私はあのイラクでフセイン大統領に捕まって「人間の盾」にされた商社マンの経験談を聞いて知った事だが「最も悲惨だったのは、200名もが立って寝るだけしか出来なかった狭い地下室にはトイレが1箇所しかなかった事」だったそうで、「どれほど悲惨だったか想像してご覧」と言われた。イタリアでは何時襲ってくるか解らない大災害に備えて、多数の簡易式移動式のトイレが準備されているとも聞かされた。相馬市では体育館の床に多くの1家族用にテントが張られている絵が出たが、仮設トイレの報道はなかった。体育館に大人数用のそれがあるとは思えないが。
次はデイジタル化問題である。何処の役場か知らないが、事務所が大揺れになって机の上とか棚の中からとかキャビネット等から多くの書類が床に散乱して足の踏み場もなくなった。「なるほど、市町村の役所では未だ未だ(紙パルプ産業界出身者としては有り難い事に?)紙を使って処理しておられる事務が多いのだな」と解った。勿論、多くの机の上にはPCがあったが、区役所に言ってみれば解る事で、先ず紙に記入してから何らかの手続きをお願いする仕掛けだ。だからと言って、早急にデイジタル化を進めてスマホでやれと言われれば、私は途方に暮れる。
菅首相はデイジタル化をその看板政策に掲げておられるが、あそこで見た役場のような場所でのデイジタル化というか(嫌な言葉だが)ペーパーレス化を進めるのは並大抵な作業ではないと見えるし、機器等の導入にはそれなりの費用がかかってくるように思えてならない。いや、国全体の何処のどの部分からデイジタル化を推進するかを決めてかかる方が良いように思えた。だが、現時点ではデイジタル化どころか、事務所内の復旧の経費の心配をするのが先決問題だろう。
菅内閣が当面する課題は「新型コロナウイルスの制圧対策(ワクチン対応を含めて)」、「地震からの復興・復旧」、「バイデン大統領との現地での会談」、「対中国政策(尖閣問題等々)」、「対韓国問題」、「来年度予算」、「選挙対策」等々で一体幾つになるのだろうか。私は菅首相には「腕の見せ所」と奮起して、難問題に立ち向かっていって頂きたいと願っている。
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