本の読み方の設計図。

本の構造を明らかにしていく。
論拠・主張

論証=事例、引用。

テトラパックにみる。営業という仕事のほんとうのこと。

2012-11-16 12:25:27 | New。2011。
ザ・ディマンド 爆発的ヒットを生む需要創出術
クリエーター情報なし
日本経済新聞出版社


テトラパック。
日本人だと、小学生の頃に飲んだ三角の牛乳パックくらいしか思い浮かばないんじゃないかと思うと実はヨーロッパの会社で「生活のあらゆる場面で理想的な包装容器」をということで、無菌包装で環境にやさしいという特徴を持っている。
本書中で参考になると思ったのが、食品資材提供メーカーでありながら、包装容器を通じて、消費者の生活、小売りの利便性、食品メーカーの売上貢献にも本気で取り組んでいるテトラパックの姿勢だ。

テトラパックがクライアントである食品メーカーに接する時の姿勢として、
「ヒア・ミー、ノウ・ミー、グロウ、ミー(話を聴いてほしい、理解してほしい、成長させてほしい)」というものがある。これは、テトラパックの顧客サービスの信念であるという。
テトラパックはクライアントの企業の黒子に徹し、大きな成長を遂げている。
その基本的な姿勢は、さきほどのアマゾンのキンドルについてもそうだったが、現代のビジネスで成功してくためには、単純に取引単体や、商品単体でビジネス、顧客体験、ユーザー体験を作っていては負けるという事だろう。
BtoBのビジネスにおいて、成功をするためにどうすればいいかということ。
そのことをテトラパックのクライアントに対する姿勢を学ぶ事で、獲得できるのではないかと思う。
テトラパックは、食品メーカーにただ包装容器を届けるというだけではない、
クラインとのビジネスの成功をもたらすということを基本に据えて、製造システムのコンサルティング自体から入り込んで行く。

取引自体にではなく、継続性に主体をおき、クライアントの問題を一緒に解決する。
そんなスタイルが理想の営業。コンサルティングなんだと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする