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運命をどうとらえるか?努力の結果をどうとらえるかも属する文化によって異なるという面白い結果。
個人主義文化は必然的に、個人の行動には世界を変える力があるという、感動的な物語を好む。これは、オバマのイエス・ウィ・キャンや、ベンジャミングランクリンの金言「天は自ら助くるものを助く」というような名言や、オリンピックなどでのヒーローインタビューに表れるという。個人主義文化にいるヒーローは個人の努力の結果としての結果が得られたというような形になる。
対して、興味深いなと思ったなと同時に、確かに自分も集団主義文化に根ざしているなと思ったのが、
決定権というものをもっと包括的に捉えるべきで、「汝が思うままにできるのは、自分の行動だけで、行動の結果ではない。報酬目当てで行動したり、怠惰に屈したりすることがあってはいけない」というクリシュナ神の言葉に象徴されている。