![]() | 「好き嫌い」と経営 |
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東洋経済新報社 |
こういう商売をしたい!」「これで稼いでいくぞ!」というダイナミズム
⇒経営者は行動のリーダーでなければならない
⇒行動のリーダーの拠り所は、その人を内部から突き動かす動因である。動因こそが運動のエネルギーの源泉だ。
戦略ストーリーを構想するという仕事の中核は、顧客に他する提供価値の本質を凝縮したコンセプトの定義にある。
事業コンセプトの創造は、論理演繹的なプロセスというよりも、その経営者の直感やセンスとしか言いようがないものにかかっている、vi
当たり前だが好き嫌いだけでは経営は出来ない。しかし、好き嫌いを抜きにして経営を語れないのもまた事実。好き嫌いに目を向けなければ、その経営者也経営の本当の動因は掴めない。
⇒本書は、好き嫌いについての対話を通じて、経営を考える時に避けて通れない動因と戦略構想の根底にある直感の源泉に迫ってみたい。viii
profile#01永守重信「何でも一番」が好き
ネクタイは必ず緑と決めている。毎日お墓参りにいく。
楠木:社長業というお仕事の中で血湧き肉踊る、もう楽しみで仕方が無いという分野はなんでしょう?
永守:会社を買うとか、面接して新しい社員をどんどん入れるとか、大きな仕事を取るとか、要するに成長の原点です。それを夢をカタチにするのが楽しいですね。8
日本電産がなくなったら、世界中が大混乱に陥るわけですよ。毎月2億個のモーターを共有しなかったら、車のラインが止まる、パソコンのラインが止まる、ありとあらゆる生産ラインが止まります。つまり存在価値が大きい、極めた重要な事業ですよ。そういう意味で僕は基幹産業をやっているわけです。26
profile#02柳井正 でかい商売が好き
柳井:でも、根底に好き嫌いがないとビジネスにならないとも想っていますね。僕のいう好き嫌いは、何んのためにやっているかということです。
楠木:柳井さんご自身の立脚点となるような自分は之が本当に好きだという者を端的に上げていただくとなんでしょうか。一言で言うと、商売になってしまうのかもしれませんが。
柳井:そうですね。やはり皆さんがびっくりすること。そして、すごく大きな規模であること.この2つですね。51
profile#03 原田泳幸 雷と大雨とクライシスが好き
原田:私には嫌いな男の条件のようなものがあります。スパゲティを食べるのにフォークとスプーンで食べる男。ソムリエでもないのにワインに詳しい男。それから、1mgのメンソールの煙草を吸う男。68
原田:課題がない人というのは、仕事をしていない人です。しかしチャレンジをすれば、副産物として必ず課題を抱えることになります77
profile#04 新浪剛史 嫌いなやつ嫌われるのが好き
新浪:止まっている者は止まり続け、動いているものは、動きつづける。95
profile#05 佐山展生 偉そうにするのが嫌い
私の好きな経営者の方々を良く観察するとその共通点は、よく話す、歩くのが速い、せっかち。