悩みが消える「勇気」の心理学 アドラー超入門 | |
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アドラー心理学を心の根本に落とすプロジェクト。アドラー心理学に出会い、根本的に人間関係は変わって来た。明らかに良くなって来ている。いかに共同体に貢献できるかという観点を更に磨こう。心はつねに揺れるものだから。いろんな本を読んでいて気づくことではあるが、物事の本質はいかに自らの能力を磨き、関係者に貢献するようにするかということなんだろう。
『悩みが消える「勇気の心理学」アドラー超入門』(永藤かおる)
対人関係を構成する要素
1 自分(自分の捉え方や行動)
2 相手(相手の捉え方や行動)
3 関係性(恋人同士、上司と部下と行った関係)
4 環境(職場や住まいなど)
⇒対人関係を好転させたい時に即効性があるのは、自分の意志で自分自身を変えることです。18
アドラー心理学では、いつでも人間は自分を変えることが出来ると捉えている。25
★ 劣等感を味方に付ければ成長させるきっかけになる。 33
① 劣等生
客観的な身体的特徴など/器官劣等生
② 劣等感
自分の心の中で感じていること、理想や目標とのギャップにて生まれる。
③ 劣等コンプレックス
自分がいかに劣等であるかをひけらかすことで、自分の課題を避けようとする姿勢。アドラーは「ほとんど病気」といっている。
◇ 勇気とは? 46
困難を克服する活力
自己信頼の具体的な現れであり、自分自身の能力を固く信じることから生まれる。勇気がある人は自己受容している。 48
▼ ▼▼
アドラー心理学と勇気づけ:
1勇気づけの前提条件/相互尊敬•相互信頼がなければ、どんなに勇気づけてもムダに終わってしまう。
2相手が自分自身を勇気づけられるように働きかける
3勇気づけは共同体感覚を持つために行う 112
★ ダメだしではなく、ヨイ出しを行う。
人は注目されたことを伸ばす傾向にある。 116
★ アドラーが考えるモチベーションの源泉:
「力を求めて優越であろうとする努力」143
※フロイトはリビドー(性的エネルギー)であるとした。
<<共同体感覚>>
★ アドラー心理学の最終ゴールは共同体感覚 38
共同体感覚とは、家族やグループ、職場などへの信頼感や貢献感のこと
アドラー心理学では、共同体感覚を持つことこそが理想的な状態とされている。
⇒共同体に対して、貢献しているという実感が、周囲の人たちとの絆を強固なものにしてくれます。今日だいたい感覚を目指す第一歩が勇気である。50
【共同体感覚とは?】148
自らが所属する共同体に対する所属感、安心感、信頼感、貢献観を総称した感情/精神的な健康のバロメーター
⇒
<共同体感覚を持つとは?>150
共同体に属する人たちにどんな貢献が出来るか、何が出来るかを考えること。そのためには、年齢や性別、趣味、国籍関係なく、相互尊敬、相互信頼することが必要となります。150
共同体という概念を知ると「より広い視点で考える」ことの大切さが理解できます。(中略)視点を高く持ち、視野を広げることで、対立や矛盾のない解決に近づくことが出来るのです。154
<貢献感で人生は充実する>156
他者の役に立っている時に、自分の価値を心から実感でき、充実感を感じます。156
<共同体感覚を持つ人の5つの特徴>
1 共感
2 属観
3 貢献観
仲間のために進んで積極的に協力しようとする。
4 相互尊敬、相互信頼
自分から進んで尊敬•信頼する。
5 協力
<精神的な健康を計る6つの条件>164
1 自己受容
自己受容とは長所も短所も含めて、自分自身をありのままに受け止めること。
2所属感
3信頼感
4貢献感
幸福の尺度の中で最も確かなものは、自分が誰かの役に立っている、自分を待つ誰かがいること。幸福とは、having(物質的豊かさ)でも、being(肩書きや地位)でもなく、doing(貢献)の中になる。166
5責任感
6勇気
困難を克服する活力
⇒
不完全な自分に直面した時、不必要に自分を責めず、受け入れる。そのうえで、自分の未来は自分の手でつくりあげることが出来る(=自己決定性)強く自信を持ち、理想を追い求め、努力しつづけることによって、なりたい自分へと自分自身を変化させていくことが出来る。17
<アドラー心理学の5本柱> 80
① 自己決定性
自分自身の人生は自分で決定したものである。
自己決定性は、人生の責任は自分にゆだねられているという考え。
⇒未来は自分の手で変えられる。
「人生のチャレンジが無尽蔵であることは、われわれにとって幸運である。」86
自分の言葉や振る舞いを、生育環境や周囲の人間関係など、自分以外のことに責任転嫁をするべきではない。
自分を創ったのは自分。だから、他人のせいにせず、今の状況を招いた責任を受け入れる必要がある。180
② 目的論
原因論=過去にこうだったからいまこうであるという解説。
解決のためには、「人間の行動には目的がある」という観点から、「理想と現状のギャップを埋めるために人は手段を探し、行動する」という封に考えるのが目的論。89
トラウマによって、何かが決定することはないという考え。
③ 全体論
全体論では、意識と無意識、心と体などを「分割不可能なもの」「お互いに補い合う補完的なもの」と捉えている。93
④ 認知論
⑤ 対人関係論
勇気づけし合える人と付き合う方が、健全な感情を持って、自分を成長させ易い。102