『Gのインテリジェンス』
ゴルゴ13!そこと佐藤優氏の力強い表紙に引かれてゲット!
ちなみに今日の山陽新聞でゴルゴ13も掲載されているビッグコミックが創刊50周年という記事があり、タイムリーな一冊。
佐藤氏が語るように日本のマンガはビジネス書に勝る物がある。
特に、ゴルゴはその時々の世界情勢をうまく分析している。
ゴルゴ(デューク東郷)も今年で50周年らしい。
先ほどのブラックジャックしかり共通点はプロフェッショナリズムということのようだ。
ゴルゴ13の作品としての特徴は、人間とは何かという普遍的な問いを扱っている点です。139
★プロ意識の定義: 180
自分の仕事に最後まで責任を持つ。
ゴルゴらしいセリフ
「10%の才能と20%の努力。そして30%の臆病さ。残る40%は運だろうな」98
ゴルゴを描くさいとう・たかを氏のメッセージは「かしこくなれ日本人。マンガで俺はお前らにヒントを与えるから!」ということなのかもしれない。
⇒著者である佐藤氏は例えばサリン付きミサイルなどは、高校までに習った知識で明らかにうそと分かるなど、
インテリジェンスを高めるのは、まず自分で調べ、学習することだという。
本書はゴルゴから正しい情報を分析する技術=インテリジェンスを磨くという趣旨。
確たる情報=インテリジェンス 62
あるだけの情報=インフォメーション
▼
ビジネスのシーンにおいても:
クライアントや上司のちょっとした一言や、新聞の小さな記事、あるいは企業が発表した数字などの中から自分なりに有益な情報を見つけ、それを組み立て成していく必要がある。63
<佐藤氏の語る有意義な情報の掴み方:インテリジェンスを高める手段>
★文字情報と人的情報は情報の両輪168
新聞:新聞は世の中を知る基本的なツール
雑誌:dマガジン=雑誌読み放題サービス
ネット•本
1ジャパンナレッジ 会員制の辞典サイト
2CNN、ウォールストリートジャーナル、人民網、朝鮮日報などなど
3本:本の費用対効果は高い
一日の内のインプットの時間を決める
佐藤氏は4時間と決めている、
人的ネットワーク
【国家とリーダー】
インテリジェンスとは、
自分の弱いところをできるだけ隠し、強いところを実力以上に見せる技法。
優秀な営業マンと同じ。64
トランプ大統領は新帝国主義の必然
新帝国主義:植民地を必要としない、外部からの搾取と略奪により生き残りを計る行動様式。 21
⇒新自由主義への対抗軸
新自由主義:小さな政府/民営化など、企業や個人の自由競争を推進することが、最大の成長と効率の良い富の分配を実現させるという考え。24
⇒グローバル化
⇒貧富の差の拡大と、国家の強化の必要性から新国家主義の必要性に。
⇒トランプ大統領の支持層はプアホワイトといわれる貧困白人層。27
⇒これまではマイノリティ=ヒスパニック、黒人重視の制作だったことが、プアホワイトへのしわ寄せに。30
変化の早い時代:
国民が即断できる強いリーダーシップを求めるように。
⇒これが各国で独裁者を生むきっかけにつながっている
【最新テクノロジーと人間】
シンギュラリティ:人工知能AIが発展し、人間の知能を超える特異点。112
与えられた情報に踊らされる人間とインテリジェンスを持った人実に二極化していく、123
⇒ITを使いこなせる人とそうでない人。
★ AIとはいえ、
最終的にオペレーションを任せられるのは人間だ。136