『小売再生』
★『世界最先端のマーケティング』とあわせて読みたい。
世界最先端のマーケティングがオンライン企業の視点からであるのに対して『小売再生』は小売り視点からの本。
★今経済を動かしている2つのこと
1コモディティ化
ものやサービスがありふれたものになること
2経験経済への移行
★★モノやサービスだけで満足する時代は終わり。人々が体験、個人の趣味、嗜好に沿ったカタチで心をつかむようなイベントを求める時代に突入した。6
⇒
★小売業に渡された選択肢は、つまり2つ。
革新的な体験を創り出すか?コモディティ化を突き進むか?7
⇒体験や商品を消費者個人の趣味思考にあわせるほど、その店は消費者を引きつけ、強く印象に残ることになる。8
小売店の競合とは?
アマゾンばかりが目立っているが、現にグローバルな電子商取引で桁違いの成長を遂げているプレイヤーは他にいないのが現実である。36
★ AMAZONなどをさして
◎ 実際、私たちの目の前で起こっていることは、「メディア」と「店」がそれぞれ担っていた役割が入れ替わるという歴史的転換点なのである。メディアがある一戦を超えて、「店」になろうとしている。
◎
【★ショッピング/実店舗の目指すべき方向性】
実店舗は身体性を大事にし、製品に対して、触れる。試す、体験するという行為が楽しめないといけないのである。176
⇒★私たちは商品を購入する前に、1つひとつてにとってはどういうものか確かめたり、触ったり、動かしたりという極めて根本的なニーズがある。177
⇒ミレニアル世代が素晴らしいショッピングの機会を心から求めていることは、どの指標を見ても分かる。彼らが求めているお店とは、面白そうなものを見たり、手にとり、何かを発見したり、試したりして充実したひとときを過ごすことのできる店だ。自宅や携帯電話では出来ない体験を求めているのだ。178
<★メディア体験とは?>
•身体的な関わりあいや五感に訴える様々な働きかけ出を通じて、魅力あるブランドストーリーを伝える。
•没入型の環境で実際に身体を動かして製品を体験できる機会を提供する。
•客の話を聞きながら.製品、サービス、別の購入候補などを網羅するブランドのエコシステム全体に誘う入口の役割を担う。184
<★未来の小売店とは?>
取りにいく場所ではなく、たいていは何かをつくるために行く場所となる。195
人が集う場所。203
★★未来のショッピング空間が、共通の関心を持つ人々の集いの場に軸足を移す前触れ 206
◎ 未来のショッピング体験は、現実フィジカルとデジタルの区別をしなくなり、むしろ顧客が購入に至るプロセスに完璧に沿うように、両者を的確に融合させることに重点を置くようになる。223
★★
TIP店舗とは?
ティーチ 学び
インスパイア 発見
プレイ 遊び
★未来の小売りは「学ぶ」「見る」「触れる」「楽しむ」を柱とした空間になる。323
【人間の本能とショッピング】
人間はモノを入手するためだけに、ショッピングをするわけではない以上、実店舗が不要になることはない。現に技術が暮らしに入り込むにつれ.むしろ現実の店で買い物を楽しむことの価値が高まり、大切な経験となるだろう。本能的、感情的に結びついた体験への飢餓感が高まるからだ。そもそもショッピングは人間的な活動である。
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思わぬ商品との遭遇がもとらすワクワク観やときめきが薄れ、ショッピング中の私たちの感覚を麻痺させてしまうことも事実だ。155
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ショッピングの本当の楽しみは妥当性と、偶発性の絶妙なバランス。
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実店舗でのショッピングでは、言葉にいい表せない雰囲気が生まれ易い。現実世界の人ごみが創り出す活気の中で、いいものを見逃したくないという私たちが持って生まれた不安感が刺激される。158
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<★ショッピングンのギャンブル的要素>
100%報酬が期待される時はドーパミンは減る。
脳内で最もドーパミンが放出されるのは、ご褒美そのものではなく、ご褒美への期待。160
★買い物客のドーパミンは探し求めていたものが手に入ると期待できる時に最高レベルに達し、入手できないリスクもあると分かっている場合には、更にドーパミンが増えるのだ。161
【変わる消費者像】
ネット通販と実店舗販売の闘いについて見ると、アメリカの消費者は明らかにネット通販を選ぶ傾向にある。アメリカの3分の2以上が毎月オンラインで買い物をしていて、毎週ネット通販を利用している。38
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ミレニアル世代は違う傾向:
若い世代ほど実店舗を高く評価していることが分かった。(2016年イギリスの調査)報告書は「実店舗に最も大きな愛着を覚えている年齢は16〜24歳と25〜34歳である。この年齢群のオンライン専業小売店の利用率は目に見えて低い。171
⇒ライブイベントが若年層に人気なのもこれと関係するという。
⇒確かにミレニアル世代はモバイル思考でネットワークを常に利用しているが、極めて身体的活動にこだわる世代でもある。実際、古い世代より遥かに体験志向だ。176
【メディアについて】
世間でなんと言われようと、メディアとしてのテレビは健在だ。驚くなかれ、アメリカ人は未だに一日4・3時間もテレビを見ている。消費者の90%がテレビ広告はずば抜けて記憶に残る広告携帯と評価している。65
⇒ただセカンドスクリーン:スマホ、タブレットがあること。
⇒ただミレニアル世代は違う傾向:
18〜24歳は38%落ち込み、25〜34歳の層は22%現象。69
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