「『ドクターX』に迫る終焉危機 “DNAの違う脚本家”参入で苦境ぶりが浮彫りに」という記事がネットに出ていた。下品な記事であり、野次馬的な記事を垂れ流さないでほしいと思う。
ただし最近の『ドクターX』が迷走気味であるのは私も感じていた。内容がお粗末なのである。
初期のころの『ドクターX』は脚本がしっかりとしていた。患者ひとりひとりのドラマをしっかりと描いており、それを軸にしながら巨大組織である大病院の醜い人間関係をきちんと描いていた。だから見終わった後、すっきりとした。
また、医療の最新情報をしっかりと取り入れ、医療の進歩を感じることができた。
ところが最近の『ドクターX』は出演者が豪華になりすぎて、パフォーマンス合戦になってしまい、肝心のドラマの内容がおろそかになっているのである。
そもそもなぜこれだけ雑になってしまったのか、その原因を知りたい。
もちろん、高視聴率番組を維持するのは本当に大変なことなのだろう。だからそんなに簡単に答えがでる話ではないのだと思う。しかし、だからこそ現代のテレビ文化を理解する意味でも興味深い分析になるだろう。
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