とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

『朝日ぎらい』を読みました2

2019-05-29 19:06:42 | 読書
『朝日ぎらい』のPART3で「安倍一強」の秘密を次のようにまとめている。
① 国際社会では「リベラル」
② 若者に対しては「ネオリベ」
③ 既存の支持層に対しては「保守」
④ 日本人アイデンティティ主義者に対しては「ネトウヨ」
 この分析は納得させられる。ひとつひとつ自分なりのコメントをする。

① 国際社会では「リベラル」
 安倍首相はTPPを推進し自由貿易主義の政策をすすめている。グローバル経済を進める政策をとっているのである。これはリベラルな政策であり、国際的には評価される傾向がある。しかしこの安倍政策はソフトバンクや楽天などの新興勢力の企業や、すでに日本についての一強企業トヨタ、そして原子力発電所を輸出したい関連企業など特定の企業のための政策でしかない。もちろん農業は切り捨てである。

② 若者に対しては「ネオリベ」
 新自由主義は、実力主義である。これまで日本で行われてきた終身雇用や年功序列は若者に対していいことはない。しかも年金は自分たちがもらえるかわからないような状況である。これまでのような旧態依然とした体制から脱却しない限り自分の未来はない。だから若者は単一労働単一賃金などの政策を強く支持する。もし立憲民主党や共産党がつよくなったら、高齢者優遇の政策をとるだろうから、絶対に阻止しなければならない。若者はそこまで追い込まれているのだ。

③ 既存の支持層に対しては「保守」
 安倍政権はあきらかに今回天皇を利用した。新天皇の即位をお祭りにして、さらにはトランプとの会談など自分の手柄としてしまった。さらには大相撲にトランプを招いたことも日本の保守層にアピールすることができた。そしてそれ以上に二階幹事長という自分とはまるで考え方の違う人を幹事長にして、地域の保守地盤をしっかりと守ることに成功している。

④ 日本人アイデンティティ主義者に対しては「ネトウヨ」
 韓国と北朝鮮と中国に対して敵対していれば喜ぶ人たちを味方につけている。この人たちは暴力的な発言をするので、だれも反論しなくなる。すると「世論」はどんどんゆがんでいく。

 良かれ悪しかれ日本は今安倍政権の戦略にはまってしまった状態にある。



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1 コメント

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Unknown (omachi)
2019-06-04 20:01:02
お腹がくちくなったら、眠り薬にどうぞ。
歴史探偵の気分になれるウェブ小説を知ってますか。 グーグルやスマホで「北円堂の秘密」とネット検索するとヒットし、小一時間で読めます。北円堂は古都奈良・興福寺の八角円堂です。 その1からラストまで無料です。夢殿と同じ八角形の北円堂を知らない人が多いですね。順に読めば歴史の扉が開き感動に包まれます。重複、 既読ならご免なさい。お仕事のリフレッシュや脳トレにも最適です。物語が観光地に絡むと興味が倍増します。平城京遷都を主導した聖武天皇の外祖父が登場します。古代の政治家の小説です。気が向いたらお読み下さいませ。(奈良のはじまりの歴史は面白いです。日本史の要ですね。)

読み通すには一頑張りが必要かも。
読めば日本史の盲点に気付くでしょう。
ネット小説も面白いです。
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