世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

北タイ名刹巡礼#15:ワット・プラプッタ・バットタークパー

2016-07-19 09:01:26 | 北タイの寺院
<Wat Phra Phutta Bat Takpha:ワット・プラプッタ・バットタークパー:ランプーン>

場所はランプーンの南で、仏足石があることで著名。








境内は広く、そこから南の山上にも寺院がたっている。車で上がることが可能で、下界の景色はそれなりである。







北タイ名刹巡礼#14:ワット・ロックモーリ

2016-07-18 06:48:02 | 北タイの寺院
<Wat Lok Moli:ワット・ロックモーリ>

所在はチェンマイ旧市街を囲む掘割の北側である。ランナー朝第6代・クーナー王の創建で、仏塔は古く約500年前に建立されたものである。




境内にはランナー様式の仏像ばかりではなく、中国式の仏像も建立されている。
この寺院で注目すべきモニュメントがある。それは布薩堂の前に建立されているトンドークである。

加藤久美子名古屋大学教授によると、トンドークとは『花の木』で、小形の木の模型に金箔か銀箔を施して、枝先に金・銀の花や葉をつけたものと考られると云う。
中世の西双版納では、入安居・出安居・新年等の行事において、各ムン(ランナーでムアンと呼ぶ)に与えられた欽賜名(序列)に応じて、西双版納王に納めるトンドークの重さが決まっていたとのことである。
各地のムンを藩国と表現するなら、藩国の規模を欽賜名で表し、貢納品の多寡をトンドークの重さで表わす様は、何やら日本の封建制を想起させる。そのトンドークと思われるモニュメントが、この寺院に存在することは、ランナー世界でも適用されていたと思われる。
写真は布薩堂前にたつトンドークのモニュメントで、当時のトンドークもこのような姿であったろうと想像させられる。
古様を示す寺院である。チェンマイ旅行の際は、参拝されることをお薦めする。




北タイ名刹巡礼#13:ワット・ケート・カーラーム

2016-07-16 06:41:54 | 北タイの寺院
<Wat Ket Karam:ワット・ケート・カーラーム>

場所はピン川の東岸でナワロット橋とナコーンピン橋の間にあるが、ナコーンピン橋に近い位置に鎮座する。
当該寺院は戌年生まれの守護寺院である。日本からの観光で戌年生まれの方は是非参拝されたい。境内には小さな博物館も併設されている。
タイ字は句読点が無く、どこが一区切りなのか分かりつらい。最上段の少し大き目な文字列はワット・ケート・カーラームと読む。




チェンマイも代々居住する中国からの移民が多い。従って寺院でも漢字を所々で目にすることになる。



北タイ名刹巡礼#12:ワット・チャンカーム

2016-07-15 07:05:05 | 北タイの寺院
<Wat Chan Karm:ワット・チャーンカーム>

場所はチェンマイのノンホイ交差点の南2-3km。チャーンとは象を示す。象はタイ人にとっては特別の存在である。当該寺院はランナー朝初代メンライ王が、1290年に建立したと伝わっている。



チェンマイに限らずタイでは、キンキラキンの仏塔が多い中、このチェディーは古色蒼然としており、個人的には気に入っている。
布薩堂の妻には三頭の象に、三叉戟をもつインドラ神が載る像が在る。メンライ王が建立した当時のものではなかろうが、中世の北タイは後期大乗仏教やヒンズーの徒が存在した・・・であろうと、思われるオブジェである。
境内にひっそりと佇むメンライ王廟。そこにはメンライ王像が建立され、献花と線香が絶えない。
ガイド付きのウィアンクムカーム遺跡観光で、ワット・チャンカームは必ず訪れる処であるが、当該メンライ王廟は案内しないガイドも多い。せっかくであるので是非参拝されることをお薦めする。






北タイ名刹巡礼#11:ワット・プラタート・ランパーンルアン

2016-07-14 09:35:26 | 北タイの寺院
<WatPhra That Lamphang Luang:ワット・プラタート・ランパーンルアン>

ランパーン市街から18km南西に位置する。北タイで最も美しいと云われるが、まさにその通りで前評判通りの寺院であった。特に山門正面のルアン礼拝堂が良い。それはチーク材の柱に支えられた3層屋根で、1476年に建てられたもので、タイ国内に現存する最古の木造建築の一つと云われている。

堂内には板壁に多くの壁画が描かれている。長年の年月に耐えているものの、絵具の剥落が多く、早急な保存が必要と考えるが、そのような様子は伺えない。この壁画の製作年代がいつなのか?・・・勉強不足で分からないが、描かれている人物の帽子をみても、中国わけても蒙古人が被るような帽子、中国式の衣冠束帯を纏う人々、ターバンを巻いている人、タイ式の帽子を被る人が描かれている。当時の周辺諸国との関係を示している。
そのルアン礼拝堂の裏には、高さ45mのランナー様式の仏塔が聳える。仏塔は丑年生まれを守護すると云われ、丑年に建立が開始され、丑年(1449年)に完成した。
仏塔の近くに小さな堂がある。なぜか現在でも女人禁制という。入り口の扉を閉めると、その扉に開いた小さな穴から、一条の光が差し込み、奥に掛けられた白布に仏塔が逆さまに写る。長い歳月の間に偶然開いた穴がなせる技で、映像を見るような鮮明さであった。
先にも記述したが、北タイで一番である。残念なのは古色蒼然としているものの、木立がなく、燦々と太陽に照りつけられている。しかし日本人の感性にあう寺院である。タイでは参拝時、喜捨などしたことがないが、仏塔の周囲に巻く黄色の幕に家内安全を祈願し、100B喜捨したほどの軽い感動を覚えた。
チェンマイへ行かれた際に、参拝をお薦めするが車が無い場合は、不便である。日系旅行会社で運転手付き車をチャーターするのが手っ取り早い。費用を抑えるのは、チェンマイ・アーケード・バスターミナルからエアコンバスないしは、チェンマイ駅から国鉄でランパーンへ行き、駅前からシーロをチャーターして行くことになる。チャーター料金はボラレても600Bまで、それ以上はボラレ過ぎ。