たまに本屋さんに立ち寄った時に、文庫本の平積みの中から、
装丁や帯で手に取ってしまう本があります。これもその1冊です。
苺のスープがおいしそうだったもので。
そして、「かもめ食堂」など、カフェとかお店を舞台にした小説。
きっと、自分の中に「お店をやってみたいけれど、まぁ無理だな」という、
憧れがあるんだと思います。
若い頃、バイト先の近くに面白い喫茶店があって、
趣味の延長でやっているのか、お店は外装も内装も飛行機なのです。
メニューに「アーモンド・オ・レ」があって、その当時では珍しくて好きだったなぁ。
趣味の延長・・・というのは、行ってみても休みだったりするところとか。
商売っ気がないというか、そもそも、集客力のある立地ではなかったなぁ。
以前、「かもめ食堂」についてここで触れたことがありますが、
その後、映画と同じ小林聡美さん主人公で「パンとスープとネコ日和」というwowowのドラマを見て、
カフェを開くにはまず、土地と建物だ・・・と思ったわけであります。
こうした余裕(家賃の支払いの心配がない)・・・というのは失礼かもしれませんが・・・が、
小説やドラマの中で、独特のリズムを生んでいるのでしょうね。
自分はそういうのを嫌いではないので、こうした小説をまたしても手に取ってしまうのだと思います。
「ときどき旅に出るカフェ」もそういう要素はあります。
あっという間に読んでしまいました。出てくる食べ物も、とってもおいしそうだし。
実際には一人でお店を切り盛りするなんて、難しいことでしょうけれど、
そこは小説なので、すごいなぁと思いながら読んでます。
ただ、一番最後のエピソードは不要かなぁ。
この本は、買ってからすぐに読んだのではなくて、
たまたま、外出自粛なんていう世の中になってしまって、
マスクとか、食べ物とかは買い置きをしてないのに、
本はたまたま買い置きしてあったという・・・。
全く話はそれますが、以前「かもめ食堂」のことを記したときに、
小説読んだら主人公のイメージとして深津絵里さんも浮かんだ・・・と思ったのですが、
パスコのパンのCM、小林聡美さんから深津絵里さんになってるんですよね。
自分の中では「おぉ、やっぱり」と一人納得しているのであります。