職場での出来事。
8月に入って、我々の班に同年代の女性のパート職員が来てくれました。
7月まで違う部署にいた方なので、
仕事を覚えてもらわなければなりませんが、
人員を増やしてもらうことを上司にお願いしていたのがようやく叶って、
大喜びの人事でした。
さて、7月は忙しさにも加えて、
同じ班の「職場のおじさん」のミスが多発という状況で、
(詳細はこちら)
8月になって新たにパートさんが来たことに対し、
おじさん・・・「じゃぁ、俺、いらないじゃん(ムッとした表情で)。」
一応、「人手が足りなくて、残業や休日出勤があるから、
課長に頼んでいたんですよ」と言いましたが・・・、
おじさんは、仕事が残っていても先に帰るし、
有給休暇も取ってますから。
忙しくてもマイペースだし、ミスで仕事を増やしてくれるし、
周りの女性陣は大変なのです。
おじさんは状況も読めない人です。
さて、おじさんが同じようなミスを繰り返すので、
業を煮やした課長が、
「なぜ同じミスするのですか?」とおじさんに問うたところ、
「自分でもわからないんだよっ」と言い放ちました。
その後も、ミスを指摘しても上の空だったり、
午前に教えたことを午後にすっかり忘れていたりと、
さすがに、おじさん自身も自分に異変を感じたらしい。
決定的だったのは、
おじさんがお休みの日に奥さんと車で出掛けたときに、
走り慣れている場所で道がわからなくなったらしく、
奥さんに「仕事中に何かあったら・・・」と、
心配されてしまったそうだ。
そしてとうとうおじさんは、
決意したのだった。
「もう、辞めるよ・・・。」
とは言え、今までなんどとなく、
それに近い言葉を聞かされてきた女性陣。
しかし、先輩の女性は、
「課長に辞めること、きちんと言ってください、
我々も仕事の都合があるし!」と、
結構、ビシッと、ちょっと冷たいのではないかと思えるくらいに、
おじさんに言いまして。
その後、数日、
おじさんは課長に言えなかったようで、
先輩も「辞めるって言ったこと自体忘れてるのかも」と言っていたが、
自分が休みだった日、
おじさんから携帯メールが届いた。
「辞めるって、課長に言ったよ。」
ちなみに、もう少し砕けた文章で、絵文字つき・・・。
悲観的な気持ちで辞めるんじゃないよ、という、
おじさんの強がりが垣間見えるようだった。
こうして職場のおじさんはもうすぐ去る。
ここ何日かは、おじさんは多分ミスをしていない。
というか、ミスが多かった業務をさせていない。
今までは、おじさんが仕事を続けるなら、
どの業務もこなしてもらわなければ・・・と思っていたけれど、
もう、いなくなるのならば、
できるだけ単純な作業をしてもらおうと、
自然と仕事を割り振るようになった。
それでもおじさんは機械(端末)操作は相変わらず苦手で、
エラー音をピーピー鳴らし、
その度に、女性陣の助けを待つ。
そして、我々ももう「前に教えましたよね」などとは言わない。
おじさんの代わりに操作をしてあげる。
先輩は、おじさんに病院へ行くように勧めていた。
ミスや物忘れが普通ではないように思われたからだ。
もともとミスは多かったし、
いい加減な仕事ぶりで、
それを注意しても改めないことから、
周りの怒りや反感を買っていたが、
ここ数ヶ月はそれが悪化していた。
我々女性陣の注意が厳しすぎて、
精神的にミス多発につながってしまったのか、
加齢による物忘れやミスなのか、
病的なものなのか・・・。
おじさんは、8月から入ったパートさんに、
教えたがってうずうずしている。
その人が「機械の操作が結構難しいですね」と言おうものなら、
「そうだろう~?難しいから、覚えられなくても仕方がないんだよ」
と、自分を正当化したがる。
・・・が、数年使って使いこなせないのは多分おじさんだけだ。
おじさんはもうすぐ有給消化に入る。
我々の班はまた人員不足になるが、
おじさんに対するイライラ感は消えるので、
前向きに捉えたいと思う。
女性陣がおじさんを追い詰めた・・・と
周りからは見えるかもしれない。
それでも、おじさんにも良くない点があり過ぎた。
おじさんに関するこの記述は、
周りの人が読めば悪口に見えるだろう。
自分も年を重ねるにつれ、
他人に対して許容範囲が広くなったつもりだが、
それでも、どこかに捌けないといられないくらい、
おじさんには何かが積もっていってしまった。
誰でも年を取る。
そのうち自分も仕事に追いつけなくなるときが来るであろう。
その時の引き際・・・おじさんの件で学ぶことができたと思う。