寒い冬に、マフラーは欠かせません。
このマフラーはもう20数年前に買ったものです。
学生時代にオーストラリアへ友人と行きました。
ケアンズという街から高原列車で行ったところに、
「キューランダ(クランダ)」というところがあり、
そこの青空マーケットのようなところで、
このマフラーに一目惚れ。
手織りで確か14ドル(当時≒1300円)くらいだったかな。
一つしか置いておらず、趣味で作った物のように思われました。
物価は日本とあまり変わらない感覚だったので、
手織りで羊毛のマフラーにしては安いなぁ、と嬉しくなったものです。
ところがこのマフラー、かなり短いので、
くるりと巻いて、垂らすことができなかった・・・。
ひょっとして、織っているうちにあきてしまったのか、毛糸が足りなくなったとか
そんなわけで、ずっとお蔵入り・・・衝動買いだったというわけです。
最近になって、このマフラーを何気なく首に巻いてみると、
とってもいい感じで、
ネックウォーマーのような感覚で使っております。
職場の同僚にも褒められた~。
お蔵入りしていた20年、
せっかくオーストラリアで買ってきたので捨てることもむなしく、
しかし、よく見ると、糸の縒りとか、織り目とか、味わい深い。
放っておいて、ごめんね、マフラー。
オーストラリアのどこかで、このマフラーを織った人がいるのですね。
その人は、20年以上たって、
マフラーを喜んでしている日本人がいるなんて思いもよらないでしょう。
自分も手芸を楽しむ人間ですから、
自分が作ったものを喜んでくれる人がいることは、とても嬉しい。
大切に使おう。