~1990年3月・イースター島3日目~
9:40am頃、民宿の4輪駆動車で、ラノ・ララクへ出発!
運転手は20代前半と思われる、民宿の息子さん。
同行者は神経質そうで30代と思われるイギリス人男性と
我が友人クミちゃん、そして私です。
イースター島の気候は、我々が島についてからすこぶる良好で、
暑いながらも風がさわやかに感じられました。
さて、車はハンガロアを出てから、道なき道のようなところを
進んで行きます。周りにはなにもなかったように記憶しています。
当初の予定通りクミちゃんと二人、徒歩で出かけていたら、
途中でさまようことになったか、疲れて動けなくなったか・・・
ラノ・ララク・・・モアイの製造地のようなところに到着しました。
なんとも不思議な光景です。モアイが半身で埋まっていたり、
作りかけのモアイが岩場に残っていたり。
息子さんはあまり愛想のある方ではないようですが、簡単にガイドをしてくれて、
とは言っても、私の語学力ではあまり理解できなかったのですけれど
石切り場は小高い丘のようになっていて、
上のほうまで、時間をかけてゆっくり見ました。
息子さんが「ハンガロアに雨が降っている!」と言うのでその方角を見ると、
まるでそこだけ空から薄ぼんやりとした幕が下りているようで、
まわりに遮るものがなく、空気もきれいだから、
こんな幻想的な光景が見られるのだと、感動的でした。
ほどなく、虹もかかりました
さて、現在はトンガリキという所に、日本の企業がモアイを復元したそうですね。
1990年は、残念ながら復元されておらず、
トンガリキはチラッと見てあまり印象に残らず・・・。
そして、島の北部にある、白い砂浜の海岸に着きました。
イースター島の地質とはまるで違う、細かい白砂です
クミちゃんはもと水泳部で泳ぎも得意なので、水着になって泳ぎました。
一方私は、なんせ時差ぼけが残っているのか、水着を後で洗ったり、
砂や塩でべたべたするのがめんどうで、水着を持って行きませんでした。
木陰でゴロゴロしたいと思ったのに・・・あまり木陰がないよ~
文科系イギリス人も所在無く砂浜をうろついてました(全く愛想がない)。
息子さんといえば・・・なんと小さな岬の先端で、
一人黙々とカラテの型に取り組んでいます
彼は、あまり愛想がないのですが、私たちが日本人ということで、
「自分はカラテを習っていて、沖縄に行ったことがある」・・と
自分の事に関して、このことだけ話してくれました。
イースター島から沖縄に行くのは、ものすごく大変な気がするけど、
ひょっとして、「行きたい」って言っていたのかしら(自信のないヒアリング)?
こうして一行は14:00頃、民宿に帰ってきました。
今日の行程でも、ほとんど観光客と会わず・・・。
作りかけのモアイをゆっくり見ることができて、紫外線もたっぷり浴びて
~続く~