7日は東京ビッグサイトで始まった第8回グルメ&ダイニングスタイルショーに行ってきました。静岡県商工会連合会の地域資源全国展開支援事業『しずおかうまいもの創生事業』で今年度取り組む、新しい調味料の試作展示&試食マーケティングのお手伝いです。昨年はフルーツふりかけ『ふりーらフルーラ』、一昨年はフルーツゼリー『ふじやまさんちのいつかちゃん』、その前は地酒&酒肴セット『つまんでごろーじ』と、過去3回、この事業に関わって、そのたびにこの展示会でマーケティング調査をしています。
一日中立ちっぱなしで不特定多数の来場者に対し、試食の呼び子やアンケート調査をやるのは、ふだん一人でデスクワークをする身には体力的にもかなりこたえますが、人ごみの中で大声をはりあげてもオッケーなシチュエーションって日常生活の中ではなかなかないので、案外これでストレス解消になったりします(苦笑)。
今年はうなぎ、桜エビ、お茶、わさびという4つの“静岡資源”を題材に、6社の業者さんが新しい調味料作りに挑戦しています。うなぎをテーマにするの は、先日ネーミングの件で打ち合わせに行った浜名湖舘山寺のレストピア山崎、浜名湖の海鮮食材の加工業で知られる雄踏
町の海老仙。桜エビは由比の小倉食品、お茶は菊川のフンケン茶業、わさびは伊豆市の修善寺醤油と河津町の市山。
どの業者さんも、すでに“静岡資源”で商品化したラインナップを豊富に持つ実力者。したがって、これまでのふりフラやいつかちゃんのように、みんなで一つの商品を新しく開発するというものではなく、それぞれの業者が新たな商品を独自開発し、この支援事業を活用して新しい販路を開拓していきます。
各業者さんにとっては、こういう展示会に参加してマーケティング調査や商談ができるのも大きいと思います。
7日はうなぎがテーマの日で、レストピア山崎さんはうなぎのかば焼き風味の万能タレソース、海老仙さんはうなぎエキスやパウダーを加えた健康ドレッシングを試作し、豆腐にかけて試食してもらいました。
レストピア山崎は、先日のブログでも紹介した『浜名湖らー油』、『うなぎの姿煮』をアピール。海老仙は浜名湖うなぎ100%使用の骨せんべい『骨まで愛して』、うなぎエキスとDHA入り栄養ドリンク『鰻パワー』、うなぎエキスを飼料に加えたことで酸化しない自然型DHAを含有する『浜松の卵』などなど、うなぎの栄養価を存分
に活かしたユニークなオリジナル商品を紹介しました。
来場者さんの反応って面白いもので、「うなぎのドレッシングの試食ですよ~」と呼びかけると、「エ~ッ、なにそれ~」って怪訝な顔をされたりする。そこでちょこっと工夫し、「浜名湖うなぎの栄養満点、健康ドレッシングですよ~」と掛け声を変えると、怪訝顔の女性客も足を止める。「本日限定!浜名湖うなぎ100%の創作ドレッシング、ここでしか試食できませんっ!」と“限定”を強調すると、ほとんどの人が足をとめてくれます。呼び込みの文句をあれこれ考え、工夫するだけでも、コピー創りの訓練になるな~(笑)。
それぞれの試作品、味の評判は上々のようでした。これをいざ商品化し、値段を付けて実際に流通に乗せるまでが産みの苦しみ。補助金分を消化して終わり、じゃなくて、ぜひ静岡を代表するロングセラーに育てていってほしいものです。
グルメ&ダイニングスタイルショーは10日(金)まで東京ビッグサイト東館3ホールで開催中です。なお今回の事業で開発する商品の完成品は、来年2月の第9回グルメ&ダイニングスタイルショー春2011でお披露目の予定で、県内でも披露発表会があると思いますので、乞うご期待を!