杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

『杯は眠らない』販促&イベント御礼

2023-06-05 22:00:03 | しずおか地酒研究会

 4月2日に刊行した『杯は眠らない~しずおか地酒35年の取材録』、静岡地酒を愛する皆さまのもとへピンポイントでお届けしようとこの2カ月間、応援してくださる方々のご協力でさまざまなPR活動をさせていただきました。備忘録のつもりでここに書き残しておこうと思います。

 

 

4月8日~9日 ヴィノスやまざき新静岡セノバ店、静岡本店にて店頭販売

 ヴィノスさんは出版直後にご連絡をくださり、本に登場する静岡地酒の有料試飲メニューも店頭でふるまってくれました。まだメディアでまったく取り上げられていない段階で、どれだけ目を留めていただけるかわかりませんでしたが、酒友の皆さんの口コミのおかげで在庫はすぐになくなり、追納することに。「本って本屋さんじゃなくても売れるんだ」と初めて実感できました。

 

 

4月14日 静岡新聞朝刊全県版にて記事紹介

 出版告知をしたFBの投稿記事が、運良く静岡新聞社の旧知の記者さんの目に留まり、大きく取り上げていただきました。何か画期的なビジネスに成功したとか、大きな社会貢献をしたわけでもなく、好きで書き続けた酒について自費出版しただけのことに紙面を割くニュースバリューがあったのか、未だに自信がなく、気恥ずかしいのですが、とりあえずは本を引き受けてくれた書店さんや酒販店さんの販促に役立ててもらえる!と勇気をいただきました。

 

 

4月22日~23日 日本酒ブックカフェ@このはな

 過去記事でも紹介したとおり、静岡市葵区安東にある古民家このはなをお借りしてのブックカフェ。35年間の地酒取材でお世話になった多くの方々への感謝を直接お伝えできたらとの思いで、ご来店の方に無料で手作り酒肴と持ち寄り酒をふるまいました。

 

4月28日 K-MIX(エフエム静岡)モーニングラジラ生電話出演

 これもFBの投稿記事を拾ってくれたK-MIXの関係者からお声かけがあり、ズミさんがパーソナリティを務める朝の生番組に出演させていただきました。福井出身のズミさんとご当地酒談義で盛り上がり、聴取した友人からも『面白かった!」と好評でした。

 

 

5月12日 篠田酒店 店裏2階部屋のこっそり勉強会

 篠田酒店さんは今年3月まで朝日テレビカルチャー清水スクールの日本酒講座を担当されていましたが、清水スクール閉鎖に伴い、残念ながら講座もリセット。受講生の強い希望でお店の2階で有志の勉強会を4月からスタートされました。その2回目にお招きいただいて、本で紹介した銘酒とともに参加者の皆さんと静岡地酒談義で盛り上がりました。このときの酒のリストがスゴイのでメモっておきます。まさかまさかの翁辨天には泣いたなぁ・・・。

①翁辨天純米大吟醸斗瓶取り(2000BY)

②喜久醉純米吟醸松下米50(2006BY)

③傳一郎(國香)純米吟醸生酒(2022BY)

④磯自慢純米吟醸生詰(2021BY)

⑤富士正大吟醸 静岡県清酒鑑評会出品酒(2014BY)

⑥金明特別純米雄町(2020BY)

⑦初亀大吟醸静岡県清酒鑑評会・県知事賞受賞酒(2021BY)

 

 

5月13日~14日 下田開国博物館豆州庵・下田自酒倶楽部『黎明』田植えイベント

 本で紹介した下田の地酒『黎明』関係者の皆さんが本をたくさんご購入くださいました。そのお礼にうかがい、ちょうど今年の『黎明』用の米(キヌヒカリ)の田植えイベントがあるというので飛び入り参加しました。

 本で紹介した元下田市長の楠山さん、なんと先月の下田市議会選挙に出馬し見事当選されました。地域を何とかしたいって口で言うのは簡単だけど、こうして目に見える形で行動できる楠山さんの変わらぬ情熱に感動しっぱなし。楠山さんから出版のお祝いにいただいた〈しず草窯〉増田晶さんの木の葉天目酒杯で『黎明』をしみじみ味わいました。

 下田開国博物館併設の観光物産店・豆州庵の酒売り場は観光物産店とは思えない充実ぶり。スタッフの皆さんも「本を読んで勉強させていただきます!」とたくさんご購入くださいました!

 

 

5月22日 (一社)静岡県ニュービジネス協議会中部部会NBサロン

 私が1992年から広報を担当している経営者団体の定例サロン(TOKAI本社ビル1階)で本の紹介の機会を作っていただきました。この内容が企業経営者の皆さんにどこまで響いたか自信はありませんが、帰り際、副会長さんから「今日欠席した会員はすごく損をしたと思う」と言っていただけてホッとしました。

 

 

5月24日 ひばりブックス『杯は眠らない』トークイベント

 本の委託販売に最初に手を挙げてくださったひばりブックスさん(静岡市葵区鷹匠)で、本の編集者田邊詩野さんとトークイベントをさせていただきました。試飲用にお酒を無償提供してくれた喜久醉の青島孝さんも飛び入りゲストでトークに加わってもらい、私が本を通して訴えたかった酒の造り手の矜持について、当人の言葉で伝えることができ、満席のお客様も大変満足されたよう。本の目利きでもあるひばりブックスオーナーが「素晴らしいお話だった」と喜んでくださったのがしみじみ嬉しかったです。このイベントのために伊豆高原から駆けつけてくれた田邊さんと、本の装丁をしてくれた函南在住のデザイナーBACCOさんに感謝を込めて、終了後は酒友と共に小だるま亭で小宴。車で伊豆へ戻るという2人はノンアルコールでおつきあいくださいました。本当にありがとうございました!

 

 

5月30日 大阪 SAKEBOXさかした~酒ダイニング慎庵

 31日の全国新酒鑑評会(東広島)取材の前に、大阪で本を購入してくださった酒販店オーナーの坂下努さんにお礼のご挨拶のため途中下車。

 SAKEBOXさかした(此花区高見)では、車で取引先回りしながら広島へ向かう途中の杉錦蔵元杜氏・杉井均乃介さん&健太郎さん父子とバッタリ鉢合わせ!店内には日本酒&日本酒関連本がぎっしりで、私にとっては天国のような空間でした。杉井さんと坂下さんの日本酒本談義に耳を傾けながら、2人からこの本を紹介してもらい、早速読んでいます。

 夜は関西の酒友の案内で酒ダイニング慎庵(阿倍野区昭和町)に。酒と料理のペアリングがこんなに味覚を豊かにしてくれるんだ!の感動メニューのオンパレード。まさか大阪で杉錦&桜エビ&浜名湖海苔、磯自慢&南鮪をいただけるとは・・・。酒友も御堂筋線で予約がとれない人気の日本酒カフェを経営されていて、大阪ミナミの酒食文化のレベルの高さに唸りっぱなしでした。

 

 

6月3日 日本酒ブックバル@ダイドコバル

 同時期に『私だけの日本酒~南部杜氏多田信男の仕事』を上梓された及川智洋さんを東京からお招きし、午後に静岡朝日テレビカルチャー地酒講座で、夜は藤枝のダイドコバルで日本酒ブックバルと銘打ったトークイベントを開催しました。初めて藤枝で降りたという及川さん、お帰りの際、ダイドコバルの料理と日本酒メニューに、「地方都市でこのレベルって静岡は改めてスゴイ土地ですね」と心底感動されていました。

 参加してくれたのは磯自慢副杜氏の山田さん、誉富士開発者の宮田さん、ふじのくに旬の会主宰の岩澤さん、名古屋国税局の酒税担当だった内川さんはじめ、しずおか地酒研究会黎明期からのメンバーさん。御年89才になる萩原和子さんが真っ赤なワンピースで「美味しい地酒を飲んでいればこうして元気でいられる」を見事に目に物見せてくれたことが、本当に嬉しかったです。

 

6月5日 エフエムしみずマリンパル トワイライトナビ生出演

 清水のコミュニティFMの夕方の生放送番組に出演させていただきました。パーソナリティのあさひりおさんは、駿河茶禅の会でお世話になっている東壽院曦和尚のお嬢様。和尚様もりおさんも日本酒はほとんど飲まないそうですが、好奇心一杯のりおさんからストレートな質問の連発!うまく話せなかったところがあったものの、締めくくりに、りおさんが「あ~日本酒飲みたくなった~」と吐露してくれたのでヨシとします(苦笑)。

 

 出版告知を兼ねたイベントはとりあえずここまで。コロナが落ち着いてようやく飲酒イベントが開けるようになったタイミングで運良くこのような機会をいただき、本当に多くの方々がご支援ご協力をしてくださいました。心から感謝申し上げます!

 なお、田邊詩野さんのご尽力で谷島屋書店さんでも取り扱っていただけるようになり、おかげさまで在庫がなくなり、増刷させていただきました。ありがとうございました。谷島屋の県内取扱店は以下の通りです。

〇谷島屋浜松本店(JR浜松駅ビルメイワン8階)

〇谷島屋ららぽーと磐田店

〇焼津谷島屋登呂田店

〇谷島屋静岡パルシェ店

〇谷島屋富士店

〇谷島屋富士宮店

〇谷島屋ららぽーと沼津店

 

 また前回のリスト(こちら)に以下のお店が加わりました。ありがとうございました!

〇下田開国博物館豆州庵(下田市)

〇狸の穴(静岡市葵区両替町)

〇みなみ妙見(御殿場市新橋)