杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

「たまらん」お祭り特集号発刊

2012-03-30 21:40:28 | アート・文化

 フリー編集者平野斗紀子さんのTAMARA PRESSが発行する『たまらん』4号が本日、発行されました。前回の伝統芸能特集(こちらを参照)は歌舞伎や日舞を支える裏方さんたちの知られざるバックステージを紹介した、大変読み応えのある紙面でしたが、今回はずばり静岡浅間神社廿日会祭特集。

 

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 私は祭りの伝統のない住宅街で生まれ育ったので、お祭りの山車、練り、踊り、木遣り等など各町でどんな違いがあって、いつどこで練習しているのか、祭り道具や衣装のケア、後継者育成のための予算って、どこから出てるのかなあ等など、考えてみると不思議に思うんですが、これまで深く追求することはありませんでした。そもそもお浅間さんの廿日会祭と静岡まつりの違いや関係性も、あまりよく知らなかった・・・(恥)。

 

 

 さすが伝統芸能に造詣の深い平野さんだけあって、お囃子や地踊りがどんなふうに伝承されているのか、ちゃんと現場を取材し、わかりやすく伝えてくれています。

 

 

 「たまらん」は、戸田書店静岡本店、静岡谷島屋呉服町本店ほか、静岡市街の協力店にて1部100円で発売中です。

 

 

 また、4月から毎月第1・第3火曜の夕方18時30分~の放送になるFM-Hi「かみかわ陽子ラジオシェイク」の4月3日放送分で、廿日会祭と静岡まつりの関係や、時代とともに変わっていく祭りの有り様について陽子さんとお話する予定で、台本制作に取り組んでいます。お忙しい時間帯だと思いますが、お聴きになれる方はぜひ!


静岡県清酒鑑評会の入賞者名簿

2012-03-28 20:17:00 | 地酒

 3月26日(月)に静岡県清酒鑑評会の一般公開と表彰式がJR静岡駅前のグランディエールブケトーカイで開かれました。月曜のお昼にもかかわらず、多くの来場者でにぎわっていました。ここ2年ほど参加していなかったのですが、久しぶりに受付でもらった入賞者名簿の杜氏氏名の欄を見て、どことなく隔世の感を覚えました。

 

 こちらが今年の吟醸の部の入賞者です。◎が首位賞(県知事賞)、順位ははっきり書いてありませんが、右から順の成績で、*は同点です。

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 そしてこちらがちょうど20年前、平成4年の静岡県清酒鑑評会の入賞者名簿。ちょっと汚れてしまって見難い部分がありますが、ご容赦ください。

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 当時は吟醸酒の部の入賞蔵が28もあって、純米酒の部、本醸造酒の部、普通酒の部もあったんですね。ちなみに、純米酒の部県知事賞は「開運」、本醸造酒の部は「喜久醉」、普通酒の部は「静ごころ」という結果でした。

 

 

 杜氏氏名の欄をながめていたら、目頭が熱くなってきました。・・・この頃の杜氏さんの顔と名前、ほとんど覚えているんです。瀧上秀三さん、富山初雄さん、吹上弘芳さん、波瀬正吉さん、板垣馬太郎さん、大塚正市さん、高綱孝さん、佐々木清さん、阿部勲さん、鎌田正美さん・・・吟醸王国しずおかの黎明期を支えた、いぶし銀の職人さんたちでした。

 南部流、能登流、越後流とそれぞれ保持する伝統の流儀を、新しい静岡酵母や静岡流の吟醸酒造りと、どう折り合いを付けて行くのか、ましてや雇われ職人の身としては、“結果”の重みは想像以上だったと思います。現場では多くの葛藤があったことでしょう。

 

 私が今の年齢で、この頃の杜氏さんと現場でお会いできていたら、もう少し気の利いた取材ができたかもしれないな、と思いました。なにせ当時は私も尖がっていて、リクツばかり追いかけていたような気がする(苦笑)。そんな頭でっかちな小娘に、杜氏さんたちは辛抱強くお付き合いしてくれましたっけ。

 

 

 20年前と今年の入賞者名簿、両方に名を連ねているのが、今年、県知事賞を2年連続で獲得した『正雪』の山影純悦さんです。会場ではお顔をちらっと見かけて「おめでとうございます」と一声かけただけだったんですが、帰宅して20年前の名簿を紐解いてみて、いやあ、すごいことだなあと改めてジワジワ迫ってくるものがありました。

 

 

 この先、20年後、今年の入賞者の中で誰が現役で残っているのかしら・・・。とにかく、そういうことが確認できるまで、酒が美味しく飲める健康だけは保持しておこうと肝に銘じた今年の鑑評会でした。


御前崎総合病院『菜の花摘みコンサート』ご案内

2012-03-26 17:01:06 | 社会・経済

 いつもブログを読んでくださっている御前崎総合病院花の会の塚本隆男さんから、この時期恒例の『菜の花摘みコンサート』のご案内が届きました。

 

 メールを開いたら、パソコン画面上にこのとおり! もう、なんだか理屈抜きでパァ~っと気持ちが明るくなりました。これ、今日(26日)午前中の開花状況だそうです。週末にはもっと鮮やかなイエローファームが広がっていることでしょう。お時間のある方は、ご家族揃ってぜひご参加を!

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御前崎総合病院花の会主催の『菜の花摘みコンサート』

■日時 3月31日(土) 10時~15時

■内容 10時~15時 病院2階の花畑にて菜の花摘み(参加無料、誰でもOK)、10時30分~11時/コーラスグループ「ささゆりの会」コンサート、11時~11時30分/「レイニーズ」コンサート(いずれも参加無料)

 

 


ああニアミス

2012-03-24 08:46:22 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日(23日)、抽選が行われた東日本大震災復興支援グリーンジャンボ宝くじ。私が買ったくじの中に『06組 113209』というのがありました。

 

 何気なくネットで当選番号をチェックしたら、一等は『86組 113909』じゃないですか。・・・最近、視力が落ちて、2週間前にメガネを作り直したばかりだったので、メガネをつけて、はずして、つけて・・・と3回見直して、はあ~っと脱力しました。

 

 

 

 宝くじは、今まで最高でも3000円しか当たったことのない、ほぼくじ運ゼロの私ですが、昨日の“はずれ”は、今まで経験したことのない、なんともいえない幸せ感がありました。本当に、一瞬ですが、当たりくじを手中にし、明日からどうしよう・・・、まず銀行に行って窓口で「1等当たったんですが」とか、どんな顔で言ったらいいのかな・・・、家族の誰に最初に言おうか、いや一生誰にも言わずにいようか・・・なんて妙にリアルに妄想してしまいました(苦笑)。でも、実際に、そういう体験を今している人がいるんですよねえ。いいなあ。

 

 

 

 自分は結局、いつもどおりの残念な結果だけど、3000円当たったくじと、今回買ったくじは、同じ、東京池袋の宝くじ売り場で買ったもの。とりあえずこの売り場とは相性がよさそうだとわかったので、引き続き、ここで夢を追い求めていこうと思います。

 

 

 ビッグな幸運を手中にした人は、その運をどうぞ有効に活かしてくださいね!


アットエス地酒の店再開しました

2012-03-20 10:47:56 | 地酒

 前の記事で紹介したとおり、4月6日(金)、しずおか地酒サロンを開催します。早々にお申し込みをくださったみなさま、ありがとうございます!

 今回は「友人や職場の仲間を地酒の輪に引きずり込みたい」とおっしゃってくれる方が多くて、とても嬉しいです。最初に出会うお酒の味がよくて、最初に出会う飲み手同士が楽しいと、一気に地酒ファンになってくれるというのが長年の実感です。

 

 造り手が造ることに精魂込め、売り手の適正な商品管理と供給によって、初めて呑み手が感動できる。呑み手はそのことをきちんと受けとめたい・・・こういう絆を、身近で確信できる地域の酒に限定して活動しているのが、しずおか地酒研究会です。縁あって静岡で暮らす人・静岡に関心のある人に、一人でも多く参加していただきたいと願っています。

 

 

 

 6日の夜、二次会場に予定している『鷹匠 日本酒BAR 佐千帆』については、当ブログで何度か紹介してきましたが、きちんとしたお店情報を、静岡新聞ポータルサイト・アットエスの『静岡の地酒が飲める店』にUPしましたので、ぜひチェックしてください。

 

 

 

 このコーナー、1年余り更新していなくて、ご迷惑をおかけしており、コーナー自体、消滅されても仕方ないと思ったんですが、アットエス編集部の担当者は「いつでも更新できるときにお願いします」と辛抱強く待ってくださいました。こういう絆も大切にすべき酒縁だと身に染みています。

 

 紹介させていただくお店、リサーチに時間がかかっても、ほんとうに地酒を愛する人から支持されるお店だけにしたいと自分なりに踏ん張っています。リサーチが足りないぞ!という叱咤激励、大歓迎です。埋もれている名店や新規店の情報がありましたら、鈴木までふるってお寄せくださいまし。

 

 

 

 

 佐千帆は、席数10ほどのカウンターだけの小さなお店で、いつもは独りで静かに飲むようなお店です。6日の夜は、立ち飲みでいいからと特別に大人数での貸切をお許しいただきましたが、早くも満杯になりそうです。関心のある方はお早めにお申し込みくださいませ。

 

 6日は参加できないという方も、ぜひ佐千帆をごひいきにお願いいたします!