杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

おひとりさまの牧場体験

2009-11-28 11:53:36 | 農業

 昨日(27日)は、県産品のPRサイト『静岡こだわり逸品ガイド』の取材で、富士山麓・朝霧高原のまかいの牧場へ行ってきました。

 こういうファミリー・グループ向けのアウトドア系体験施設って、おひとりさまインドア系の自分にはまったく縁がないんですけど(苦笑)、行ってみるとなかなか楽しいものですね。Dsc_0182

 

 まず、この景色。イチョウはかなり少なくなっていたけど、黄色とグリーンのじゅうたんに、親子連れがのんびり座って日向ぼっこしてる姿に、おひとりさまの自分も「いいなぁ~」と思わず声に出してしまうほど、幸せ気分になります。

 

 

 

 富士山山頂は、気まぐれな雲に隠れたりのぞいたりと、ヤキモキさせられましたが、晩秋の富士山って、山麓に秋の色が残っていて、一年のうちで一番色彩豊かな季節じゃないかな~。

 

 

 静岡県民なのに「いつでも観られっから」と、じっくり富士山を眺める時間を持たずDsc_0237にいたことが、なんだかすごーく損してた気分になりました。

 

 

 

 

 取材では、モデルさんにウインナーソーセージ作り、カッテージチーズ作り、乗馬体験、牛の乳しぼり体験などをしてもらいました。

 週末や特別期間(GW、正月休み等)はタイムスケジュールが決まっているようですが、平日は基本的に予約なしでフラッと行っても体験できます。

 

 

 食の体験教室(ソーセージ、バター、チーズ、クッキー作り)は時間も30分程度で気軽に体験できるし、牧場の新鮮な自家製牛乳を使うのでコクがあって、余計な調味料も必要なく、これが本来の乳製品の美味しさ!を満喫できます。

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 オトナにおすすめは、入園料なしで入れる『農場レストランいただきます』。80種ほどの和洋折衷バイキング料理を、時間無制限・一人1680円(土日・休日・特別期間中は1890円)で楽しめるのですが、リニューアルしたばかりということで、イマドキの食では不可欠要素になりつつある地産地消・栄養バランス・エコに配慮した内容充実のバイキング。富士山麓の新鮮野菜やお肉・乳製品がズラリならんで、野菜系が多いので2~3皿お代りしてもイイぐらい。

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 デザートもひとくちサイズがたくさんそろっていて、大食いタレントさんみたいにオールオーダーしてもイケるかな、と思いましたが、取材で来ている身を振り返り、途中でやめときました。

 

 

 おひとりさま派の自分にとっては、ふだん、バイキングといえば出張でビジネスホテルに泊まったときの朝食ぐらいしか体験したことがありませんでした。バイキングってなんだか値段の割にそんな量は食べられないだろうし、損するみたいなイメージもあったんですが、地産地消の強みが活かされたここのバイキングは当たりかも…!

 まぁ、いつでも気軽にフラッと来れるって場所じゃないけど、ここなら一人でフラッと入ってもそこそこ充実のランチタイムが過ごせるかも、ですね。

 

 

 なんだか久しぶりに肩の凝らない取材で、心身リフレッシュしました。まかいの牧場の体験メニューや食情報はこちらを参考にどうぞ。


浜名湖地産地消検定会のお知らせ

2009-11-26 11:40:54 | NPO

 10月15日の全国新聞大会記念で中日新聞特集に紹介したNPO法人はまなこ里海の会の窪田事務局長から、「記事のおかげで我がNPOの知名度がDsc_0009 UPしました」と感謝メールをいただきました。

 あらためて新聞というメディアの影響力の大きさを感じたとともに、影響力があるだけに、日頃、新聞記者のみなさんは批判の矢面に立つことも、こうして厚い感謝を直接もらうこともあるんだろうなぁと実感。一流大学を出たエリートさんしか就けないと思われる新聞記者の仕事も、年季を重ねれば私のような三流ライターが疑似体験できるわけで、物書きを目指す若い方には、クドく、シツコク、粘着体質で頑張っていただきたいですね!

 

 窪田さんからは、浜名湖地産地消検定会のご案内を新たにいただきました。最近増えてるご当地検定の中でも、地域食限定で、海の幸山の幸プラス自然環境についても学べる内容充実なプログラム、しかも受講料タダ!ということで、これはぜひとも参加せねばと思っています。

 

 

 『浜名湖地産地消検定会』

主催/静岡県、NPO法人はまなこ里海の会、後援/浜名漁業協同組合、協力/舘山寺サゴーロイヤルホテル、弁天島遊船組合

浜名湖およびその周辺部では多くの魚介類や農作物が収穫されています。浜名湖周辺に住む者としては、できるだけこれらのものを食材として、地域の気候や風土に合った料理を味わいたいものです。NPO法人はまなこ里海の会では、浜名湖周辺の豊かな食材を知っていただくため、水産と農産に関する講習会を2回実施し、検定試験を行います。成績に応じて「浜名湖地産地消マスター」1~3級が認定され、1級認定者はNPO法人はまなこ里海の会ボランティアリーダーとして登録されます。当会のイベントの数々にスタッフとしてご参加いただけるとともに、1年間賛助会員の資格を無料で与えられます。また検定試験参加者全員に素敵な参加賞がプレゼントされます。

 

 

◆第1回講習会(水産・自然環境講習)

12月19日(土)10:30~13:00、浜松市舞阪文化センター3階大会議室

 

◆第2回講習会(農産・自然環境学習)

1月16日(土)10:30~13:00、舘山寺ホテル山喜 

 

 

◆浜名湖地産地消検定会

2月13日(土)10:00~14:00、舘山寺サゴーロイヤルホテル

 

 

◆申込方法/往復はがきにて申込。検定会のみでもOK。往信欄(うら)には①講習会の参加の有無、②名前、③年齢、④性別、⑤住所・電話番号、⑥興味のある分野―を記入。返信欄(おもて)には自分の住所と名前を記入、うらは白紙で。

◆郵送先(往信・表面)/〒431-0291 浜松市西区舞阪町浜田195 舞阪郵便局私書箱1号 「浜名湖地産地消検定会」係

 

◆締切 講習会参加希望者は12月11日(金)必着。検定会のみの方は1月29日(金)必着。定員50名(多数の場合は抽選)。

 

◆問合せ NPO法人はまなこ里海の会事務局 080-3633‐4946(窪田さん)

 ホームページはこちら

 

 

 

 

 こういう試みは、キックオフの時点では県や各種団体から様々な補助が付いてスタートし、いずれは地元で独自に観光プログラム化し、自立発展していくことを目指すものと思います。その間、行政と地域と民間、さまざまな関係者の調整をとり、オペレーションを担うNPO法人の存在は必要不可欠であり、浜名湖の地域資源活性化に窪田さんたちが果たす役割はきわめて重要です。

 

 

 今、話題になっている行政刷新会議の事業仕分けは、静岡県でも導入され、NPO施策の事業費も削減の対象になっていると聞きます。

 確かに県が手厚くNPO組織を育てる段階は終わったのかもしれませんが、それならなおのこと、これからはNPOが各事業領域で(営利目的ではないという)中間的立場を活かして社会の課題に取り組んでいけるよう、各領域の行政実務担当者や民間業者がNPOのことをしっかり学んでいく段階に入っていると思うし、NPOをうまく活かすことが有益なんだと腹をくくって取り組んでほしいと思います。

 

 その意味で、私が関わっているNPO法人では、活き生きネットワーク(福祉分野)と、今回の取材でご縁が出来たはまなこ里海の会(地域活性)の取り組み、とても注目しています。


JALT Shizuoka Sake Tasting Night その2

2009-11-23 10:39:09 | しずおか地酒研究会

 昨日(22日)はJALT(全国語学教育学会)交流イベント第2夜。グランシップ大ホールの奥3分の1ほどのスペースで、篠田酒店プロデュースの静岡地酒の試飲&販売大会です。用意したのは白隠正宗(沼津市)、英君(静岡2009112216580000 市由比)、正雪(同)、臥龍梅(静岡市清水)、初亀(藤枝市岡部)、磯自慢(焼津市)、喜久醉(藤枝市)、開運(掛川市)、國香(袋井市)の9銘柄。

 このうち、試飲コーナーでは白隠正宗の高嶋さん、正雪の望月さん、初亀の橋本さん、磯自慢さん(社員)が駆けつけて、参加者に直接造り手メッセージを伝えてくれました。販売コーナーでは、試飲でお気に入りの銘柄をその場で買えます。篠田酒店の社長会長ほか計4名のスタッフが、手書きのタレ幕でコーナーをにぎやかに飾ってくれました。

 

 

 

 篠田さんも各蔵元さんも、始まる前は、語学力がないからなぁと心配顔でしたが、参加者は日本で語学教育に携わる方々なので、「た2009112215330000どたどしい英語でしゃべろうとするとかえって恥をかくから、堂々と日本語で応対すればいいですよ。相手は語学のプロだから、丁寧に話せばちゃんと通じますよ」とアドバイス。私は英君さんのブースをお手伝いしたのですが、隣の白隠正宗さんは、プログラムの番号がナンバー1だったので、1から順に試飲するものと思った参加者がブワっと集まって、次から次へと瓶がカラになっていきました。

 

 しかもブースに居る高嶋さんが自ら造った酒だとわかると、参加者が大喜び。他の蔵元にはない山廃タイプの酒も好評でした。高嶋さん、昨日までソウルで開催中の静岡県物産展に参加されていたそうで「たまたま原料米の入荷が伝票のトラブルで1週間延びて、出られるようになった。今夜帰って作業開始です」と見た目通りの?タフさを発揮していました。今朝(23日)の静岡新聞にバッチリ写真が載2009112216520000っていましたね!頑張る人はちゃんと報われるのです!

 

 

 Tasting night は、16時30分から20時まで3時間半の長丁場。途中、17時45分ぐらいから、グランシップ2階の映像ホールで、『吟醸王国しずおかパイロット版』の試写を行いました。…といっても、試飲が始まって参加者は呑むのに夢中で、2階映像ホールへの行き方もややこしかったせいか、ホールに来てくれたのはたった一人! すごーく立派な映像ホールに、私と通訳さんとコーディネーターの中村悦子さん合わせて4人だけの贅沢な?試写会になりました。2週間前にNBサロンで開催した試写は、狭い会場で音が出ず、50余人の参加者をガッカリさせたことを思い返すと、なんとも皮肉…(苦笑)。

 そのたった一人の参加者・ハンスさんは、ドイツ出身で、オーストラリア人の奥さまと現在は相模原市の学校で英語を教えていらっしゃるとか。SAKEは最近呑み始めたばかりでよくわからないけど…と言いながら、ちゃんと映画を観て勉強しようと足を運んできてくれたんですね。さすが私が敬愛するマイスターの国・ドイツの方らしい!

 

 

 ハンスさんを囲んで私と通訳さんと中村さんが座り、私が用意したパイロット版の構成台本を、中国人留学生の通訳さんが「漢字はわかるけど、吟醸?杜氏?の意味が・・・」と戸惑いながらも、中村さんのサポートも得て英訳してくれました。日本酒通の中村さんがそのまま訳してくれれば楽なのに、と思いましたが、中国人留学生の彼が、私の日本語の台本をドイツ人ハンスさんのために一生懸命英訳しようとする様子に、「・・・これも留学生の彼にとっての語学勉強なんだ」「これこそが国際交流なんだ」と心が熱くなってきました。

 ハンスさんは「素晴らしく美しい映像」「映像と音楽が“結婚した”ようにぴったり合っている」と褒めてくれました。酒造りのウンチクはわからずとも、静岡の酒造りが外国の方に「美しい」と評価されたことにジーンときました。成岡さんのカメラワークの確かさと、1年2年と四季を通じて撮り重ねてきた“量”の恩恵だと思います。

 

 

 大ホールの試飲会場に戻った後は、会場のスクリーンで繰り返し流れる『吟醸王国しずおかパイロット版』の映像に、今度はハンスさんが別の方に解説をしてくれています。中村さんはパイロット版のPRや募金活動に貢献できず申し訳なかったと恐縮されていましたが、私は英君ブースを担当しながら、亡き英君の望月英之介社長が「英君を飲む人が、100人中一人しかいなくても、そのたった一人の飲み手を裏切らない酒を造る」と真摯に語っておられたことを思い出し、「たった一人の観客でも、心に残る映像を」との思いを噛みしめ、一人熱くなっていました。

 

 

 中村さん、篠田さん、参加蔵元のみなさま、JALTスタッフのみなさま、そして今回静岡の酒を楽しんでくださった参加者のみなさま、本当にありがとうございました。


JALT Shizuoka Sake Tasting Night その1

2009-11-22 10:23:35 | しずおか地酒研究会

 静岡市のグランシップで、21日から23日まで、『JALT学会 第35回国際年次大会教材展示会』という国際会議&展示会が開かれています。

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 JALTというのはThe Japan Association for Language Teaching(全国語学教育学会)といって、日本全国の高校・大学等で外国語教育に携わる教育者約3000人で構成された組織で、国際年次大会には海外から招へいされた語学教育の権威や教育者も訪れます。今回は参加者約1400人で、半数が外国人。海外参加者も約100人。これだけの外国人が静岡に集結する機会は貴重だ、ということで、JALT事務局ではご当地の特産品でおもてなしするというプログラムを考え、白羽の矢が立ったのが静岡の酒。…嬉しいですね、お茶やみかんやおでんじゃなくて、日本酒が、海外ゲストを迎える静岡代表に選ばれたなんて!!

 

 

 仕掛け人は、通訳&コーディネーターとして、日本酒を海外でプロモートする活動もされている中村悦子さん(浜松市出身)。昨年夏、外国特派員協会(有楽町)で、松崎晴雄さん(日本酒輸出協会理事長)のご尽力で開催した『吟醸王国しずおかパイロット版』の試写会に参加され、今年JALTの国際年次大会が静岡で開かれるから、ぜひあの映像と静岡の酒を紹介したいとオファーをくださったのでした。

 

 

 映像の上映はともかく、1000人規模のコンベンションで静岡の酒の試飲、しかもできたら販売もお願いしたいというリクエスト。酒造組合では難しいだろうし、仕込みが始まって忙しいこの時期、出張試飲&販売できる蔵元というのも限られるだろうし、やっぱり映像に出てくる蔵元が来ないとカッコつかないだろうなぁと思案し、『吟醸王国しずおか映像製作委員会』会員の酒販店に協力してもらうことに。

 

 前回のしずおか地酒サロン「地酒は地域の元気のミナモト!」に参加してくれた会員酒販店と中村さんを引き合わせ、直接交渉をしてもらい、初日(11月21日)のSAKE BAR(グラス売り)は、ときわストアさん(藤枝市岡部)に、2日目(22日)のテイスティングナイト(試飲&販売)は篠田酒店さん(静岡市清水)に出張販売をお願いすることになりました。

 

 

 ときわストアの後藤さんは昨年、静岡伊勢丹しずおかフーズフェスティバルの吟醸Barで催事場のフリー客をもてなした実績があり、篠田さんは毎年グランシップで(静岡県内で単独の酒販店主催イベントとしては最大規模の)日本酒の会を開催中ですし、2人とも地酒に対する取り組みが商売の範疇を超えていると思えるほど真摯で、私のような冷やかし者がやっている地酒サロンにも、ほとんど欠かさず来てくれる勉強熱心な人です。

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 昨日(21日)は後藤さんが、伊勢丹の時と同じように、地元岡部の商店主や常連客をボランティア助っ人に、10種類の静岡地酒を外国人にふるまいました。

 

 

 

 

 日本人の酒通ばかりの会ならば、真っ先になくなるであろう磯自慢や開運よりも、この日の人気ナンバーワンは杉錦(生酛特別純米生原酒=1週間前に搾ったばかりの新酒)。香り豊かな正雪(特別純米雄町)、ナッツ系の香りもするImgp1722 熟成タイプの小夜衣(特別純米顔ラベル)、10種の中では(私が即興試飲した中で)一番ドライタイプだった富士錦純米酒が次々に空瓶になっていきました。やっぱり特徴や個性のある酒のほうが印象に残るみたいだし、こちらも説明がしやすかったかな。

 

 静岡のスタンダードともいえるバランスのいい食中酒タイプの酒が、こういう1杯2杯のテイスティングで印象に残りにくいのは仕方ないのかも。鑑評会の審査に似ていますね(苦笑)。

 

 

 それでも17時から20時までの約3時間、コーナーにはひっきりなしにお客さんが来てくれて、しかもかなりSAKEを飲みなれている人が多かったのは幸いでした。「これが今夜の研究テーマだ」と10種類全部飲み干すツワモノも。 

 

Imgp1729  多くの方が「どれも素晴らしい」と喜んで、2杯目3杯目は銘柄指定でオーダーされるなど、大いに手応えはありました。「静岡の学会はSAKEが美味しかった!」と印象に残ってくれると嬉しいですね。

 

 

 

 今日(22日)は吟醸王国しずおかパイロット版の試写と、蔵元数社も参加しての、にぎやかなテイスティングナイトになりそうです。そのご報告はまた。

 


モザイカルチャーに感動!

2009-11-19 16:34:01 | アート・文化

 寒くなりました。今週、唯一かもしれない秋晴れに恵まれた昨Imgp1701日(18日)、浜松モザイカルチャー世界博2009を観たいという両親を連れて行ってきました。あと数日で終わってしまうんですよね。うっかり見逃すところ でした。

 モザイカルチャー(立体園芸)というのは最初は西欧版盆栽?ぐらいにしか思ってなかったのですが、2004年の浜名湖花博のとき、そのスケールの大きさや芸術性にビックリし、それ専門の国際博覧会もあると知り、その後、浜松フラワーパークのテクニカルアドバイザーを務めておられた樹木医の塚本こなみ先生から、浜松で開催されるかもしれないとうかがい、長いこと関心を持っていました。

 

 

 04年の花博は半年間の開催でしたから、春・夏・秋それぞれの花も楽しめるスケールの大きな博覧会。今回の立体花博はそれに比べると開催期間約2カImgp1702 月と短く、会場も浜松フラワーパーク内とコンパクトな博覧会です。さらに昨年来の景気悪化で出展者や協賛企業を集めるのはさぞ大変だったと思います。

 04年花博と比べちゃ悪いよな…と思いつつ、実際に会場へ行ってみると、来場者からは「規模が小さいねぇ」「前の花博のほうが見応えあったなぁ」なんて声が漏れ聞こえてきます。・・・似たような博覧会が近い場所で立て続けに開かれたわけですから、比較するなというのが無理なんでしょうね。

 

 

 私自Imgp1706身は、モザイカルチャーの造形美や、植栽の技術、管理の難しさ等、園芸の観賞ポイントに新たなファクターが加わって、とても興味深く観賞できました。

 

 とくに北京市の「燕京鹿鳴」、モントリオール市の「木を植えた男」、静岡県出展の「紅Imgp1708 雲の雪景富士」などは、立体ならではの迫力とデザインの完成度からいって、本当にお金を払って観た甲斐があった!と感動モノでした。

 

 

 中小さまざまな作品も、ただ作りっぱなしでなく、期間中、枯らさないように、形状が崩れないようにと、多くの園芸職人たちが、最後まで完璧な仕事をしようとしている、そんなプロ意識が感じられ、この博覧会は、観た目のスケールや規模では図れないものがあるなぁと実感しました。

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 モザイカルチャー自体は、地味な色彩が多かったのですが、途中で見つけた皇帝ダリア(ツリーダリア)の清楚な花が青空に映え、ひときわ印象に残りました。おかげでひとつ花の名前を覚えました。

 

 

 

 浜松フラワーパークは、この博覧会開催で得たスキルを大いに活かして、今後もモザイカルチャーパークとしての強みを発揮してほしいし、家庭でも植物をこんなカタチで楽しむ文化を地元に根付かせ、舘山寺一帯で、街角に必ずモImgp1715 ザイカルチャーのサインを置いたり、各家の玄関に表札がわりのモザイカルチャーを飾ったり・・・なんて発展すれば、面白い地域おこしになるのでは、と思います。とにかく一過性のイベントで終わってほしくないですね!

 

 

 

 浜松モザイカルチャー世界博2009は、11月23日(月・祝)が最終日です。明日20日から最終日までは9時~21時まで観られますから、未見の方はお見逃しなく!