27日(金)は、午前中は静岡県商工会連合会の平成20年度地域資源全国展開プロジェクト「しずおか・うまいもの創生事業実行委員会」会議。昨年度、開発した静岡の酒と肴のギフトセット『つまんでごろーじ』に続き、アドバイザーとしてお手伝いをすることになったのです。
28日付け静岡新聞政経欄の報道でご存知の方も多いと思いますが、今年度は県産フルーツを使ったチョコレート商品。対象フルーツは土肥の白びわ、富士川のキウイ、牧之原のいちご、袋井のメロン、三ケ日のみかんで、これをそれぞれのご当地の製菓業者5軒が、新しいチョコ菓子に変身させようというわけです。白びわは生産量が少ない上に、繊維質が少なく融けやすいとか、うんしゅうみかんはもともと水分が多い等など、チョコ菓子にするには難問山積のよう。最後は「誰もがカンタンに作れないからこそ挑戦しがいがある」と各業者さんとも意欲を示してくれました。私は「各業者さんがそれぞれ工夫して発売したとしても、全国あまたある創作菓子の中で注目を集めるのは難しいが、それが5つも揃ってセットになっていたら、すごいと思う。静岡という地域の底力を示せるんじゃないか」とアドバイスしました。
会議の内容とは別に、興味深かったのは、異なるキャリアの人間が集まって何か新しいことをやろうとするとき、必ず「できないこと」を挙げる人がいるということ。『吟醸王国しずおか』映像製作委員会でも同じです。ここ数日来、映画づくりをサポートしてくれる人のことを「よくない噂を聞いたから」と耳打ちする人も出てきました。確かめようにも「噂の元は明かせない」というので、真偽の確かめようがありません…。
リスク回避を前提にするなら、できない理由やよくない噂を重視し、切り捨てるか、距離を置くのが常套かもしれません。しかし「できない」「よくない」には原因があるはずですから、解決する意思があれば、「画期的な開発」「よき協力者」になる可能性も出てきます。
縁あって、一緒に新しいことを始める仲間です。しかも静岡という狭い地域でそれなりに実績を積んできた人たちで、静岡の地域資源の魅力を伝えようというまっとうな目的の元に集まった仲間です。そこに多くの課題があったとしても、乗り越えるのが成功の条件だと腹をくくり、ポジティブに取り組んでいきたい。前々回のブログに紹介した松本育夫さんの「一に気力、二に目的、三に行動」という言葉を改めて噛み締めます。過去、多くの歴史書を読み、また多くのベンチャー経営者の取材やインタビューをして、挫折や裏切りや失敗から立ち直った経験談を直接教わったことが、少しは自分のポジティブ感を鍛えてくれているのかもしれません。
午後は、静岡県産品愛用運動推進協議会のホームページ『静岡こだわりの逸品ガイド』の仕事で、ひさしぶりに料理研究家の仁科悳代(のりよ)先生のキッチンをお訪ねしました。先生にシリーズでご指導いただく“しずおかの味創作クッキング”の取材です。
今回は「かつおのさっぱり和え」「焼きかぼちゃのわさびドレッシング」「あじのしそ梅はさみ揚げ」「豆腐の駿河湾焼き」の4品。詳しいレシピはホームページ掲載までお待ちいただくとして、どれもが“目からうろこ”の絶品メニュー。
とくに「焼きかぼちゃ~」は、冷蔵庫にストックされがちなラッキョウをたくさん使って、焼いたかぼちゃにトッピングするのですが、ラッキョウの酢がかぼちゃの甘みをさらに引き出し、熱々でも冷やしてもバツグン!の美味しさでした。かぼちゃとラッキョウを組み合わせる発想なんて、素人にはなかなか出てきませんよね。
先生からは、今回もタメになる台所知識を伝授していただきました。家事の達人にはジョーシキかもしれませんが、料理下手の自分にとっては、これも目からうろこのネタばかり。さっそく試してみました~!
①暑い季節は、ご飯を炊くとき、梅干の種を2~3粒入れて炊くとスえない。
②ミニトマトを買ったら、ヘタをすべてとってから保存しておく。ヘタから雑菌が入るので。
③一つのフライパンで同時にいくつかのものを焼くとき、フライパン中央部が一番熱くなっているので、真ん中には最後に乗せる。
④生しいたけを焼くときは、石づきも捨てずに、左右に切り開いて焼いて食べましょう。
なお、おかげさまで大好評の静岡の酒と肴のギフトセット『つまんでごろーじ』は、静岡伊勢丹での中元ギフト受付が6月30日で終了します。ホームページでは年中受付してますので、お中元ギフト等にぜひぜひご活用くださいませ!