ゆうべから尾てい骨の痛みと腰全体の鈍痛で、手をどこかに掛けて、「よっこらしょ!」をしないと座ったり立ったりできない状態です。
昨日(29日)、取材先で、転倒したイスに腰かけようとして、そのままドスンと尻もち。その場は平気な顔して帰ってきましたが、家に着いたら階段を上がるのもひと苦労…。お風呂で純米酒を患部にすりこみマッサージしながら、ひと晩様子を見ました。
ちなみに、我が家では冬場、日本酒を2合ぐらいお風呂に入れます。酒風呂は保温・保湿効果バツグンで、湯ざめはしにくいし、朝なんか洗顔後にすぐにつっぱる顔も、酒風呂の後はつっぱり感が減って、髪を乾かす間、何もつけなくても平気でいられます。
毎晩じゃ酒代がたまりませんが、週1~2回ぐらいだったら、飲み残しの酒を風呂に入れて全身で吸収してもいいかなぁと。お得酒なら入浴剤と大して値段は変わらないので、冬場は入浴用に低価格酒を買うこともあります。化学物質の固まりみたいな入浴剤よりも、口に入れることのできる酒のほうがよっぽど肌にイイ感じ。温泉旅行に行くゆとりのない身のささやかなゼイタクです・・・。
ところで、昨日は静岡県NPO情報誌ぱれっとコミュニケーションの取材で、伊東市のNPO法人郷組(さとぐみ)を訪問しました。
午後1時のアポイントの前、どこかでお昼を、と思い、ファーマーズマーケットの店頭で干物を売っていたおじさんに、干物も買わずに図々しく「魚がおいしい地元おススメの店を教えて」と聞いて出かけたのが、伊東漁港前の食堂『まつ本』。同行したNPO法人活き生きネットワーク理事長の杉本彰子さん(ぱれっとコミュニケーション制作責任者)はカサゴの煮魚定食、私は刺身定食&アジフライを頼みました。
味もボリュームも申し分なく、実家が魚卸業で魚の味には一家言持つ彰子さんも「ここはアタリ!」と大喜び。私、グルメガイドをさんざん取材してきた身なんですが、旅先・取材先でおいしい店を探すには、地元の人に聞くのがイチバンと改めて実感しました(苦笑)。
郷組は、伊豆高原の別荘地に移住したシニアのみなさんが中心になって、地元の休耕田を借りて始めた市民農園の活動推進団体です。
後継者がいなくなって荒れ地になった農地はあちこちにありますよね。なんとか有効活用しようと、農家以外の人が農地を使おうとしても、実はそうカンタンではありません。
特定農地利用法という規制緩和の法律が出来て、郷組のメンバーが県に相談に行ったところ、地元の市や農協が仲介すれば利用できるという返事。ところが市は法律そのものを知らず、農協は、農協の上部団体がこの法律に反対の立場を取っているらしく、相手にされなかったそうです。営利業者が参入すると、儲けが出なかったら土地を放ったらかしにして撤退される恐れがあるから…というのが理由だそうです。自治体が“保証人”になるならいい、ということなんでしょう。
結局、市が仲介者になって郷組の活動も無事スタート。56区画(1区画=1㎡)を確保し、少しずつ農地提供者を増やし、メンバー(16人)では手に負えなくなった農地を希望する市民にも貸出し、地元の専業農家に栽培指導してもらったり、イモ掘り大会や餅つき大会といったイベントを開催して、農業を仲介にした地域交流に努めています。
昨日、お話を聞かせてくれたメンバーは、地元の水道工事業者さん、青山のアパレル会社の元社長さん、ドクターなど職業はさまざま。「初めて作ったキュウリの実が成ったときは、本当に嬉しかった」「仕事じゃ体験できなかったなぁ、あの感動は」などと口々に語ります。
提供された農地はすぐに使えるものばかりではありません。中には20年間放置され、雑木林状態になっていた畑を、メンバーで整備し、一部を観光農園にしたり、手造りで炭小屋を作ったりした区画も。「里山を整備し、自然環境を守るのは地域に住まわせてもらう者の努め」と熱く語る彼らのパワーは、“シニアの余暇活動”とひと括りに収めるにはモッタイナイと思います。
耕耘機やユンボがあったら助かると言っていましたので、不要の機材をお持ちの方がいらしたら、ぜひ提供してあげてくださいね!
私的には、尻もち痛に効く民間療法をご存じの方がいらしたら、ぜひ教えてくださいまし~!