歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

いまを生きなければ・・・

2011-03-24 22:19:17 | Weblog
未来はないのです。

地元の公民館は、すべて閉館されています。
地震の影響の点検なのか?
多数が集まるリスクを避けているのか?
別の地域では既に来月末までの閉館を決めたところもあるようです。

平常の話題に切り替えようとしましたが、ツイ考え込んでいる私がいます。

これからの世代の子供たちに大きな負債を負わせてはいけない。

11日からの、怖ろしく悲しい出来事は、
この数十年の繁栄を幻の彼方に押しやってしまった。

私は高齢者のお世話を仕事にしているけれど、
認知症といわれている人たちでも、贅沢をさせてもらっている、と仰る。
「地震があったの?」と、毎日仰る人たちでも、
テレビの画面から、何か異常なことが起きていることはお分かりになる。

「火鉢で、手をあぶって、あったかいねえ、といってた。」
「湯たんぽで、朝はそのお湯で顔を洗った。」
「せいぜいコタツか、アンかだったね」

関東大震災の時は、竹林に逃げ込んで薮蚊がすごくて「蚊帳」をつったらしい。
「親から聞いた」という人。
戦争中には、その「蚊帳」の釣手まで供出したらしい。

「このあたりは米があまり取れなかったから、麦を普段は食べていた」という。
取れても味のよい米ではなかったそうな。
よそへおもたせで行くときは、炊き込みご飯やチラシにしたらしい。

「男は炭焼き、女は養蚕を畑仕事の合間にした」
炭にはクヌギの木が硬くてよい炭が出来るという。

これらの話をするのは、80~90歳の人たち。
でも「蚊帳」は私も知っている。


時代を遡ることは出来ないし、過去が良かったと懐かしむわけではないけれど
私たち一人一人が節約すれば少しは助かる人たちがあるだろう。

勤務先の系列の施設も被災しています。
応援も駆けつけましたが、手が足りないようです。
後輩も応募しました。


どうかどうか、二次災害が起こりませんように・・・、
原発の近くは、幼い頃過ごした懐かしい地です。