歌う介護士

看取りをしたご入居者から「あなたの声は癒される」と。お一人一人を思い浮かべながら、ずっと歌い続けています。

私に出来ることは・・・

2011-03-27 21:00:48 | Weblog
11日の夜から、私の心は沈んだまま。
何をして良いのか、何が出来るのか、つかめないでいる。

勤務先との往復以外、出かけたいとも思わなくなっている。
もともと、趣味が多いわけでもなく、お酒で気を紛らわせることも出来ない。

あるがままに、自然のままに、受け入れるしかない。


通勤できずに自宅待機分を出勤しないとならなくなり、
母のホームへも今日まで行けずにいた。
有料老人ホームという会社は、やむをえない自宅待機でも自己都合と同じ扱いしかしてくれない。
社員の福利厚生からは程遠い会社が多いのです。

この間に、母は100歳を迎えていたけれど、もう誕生日という感覚はあまりないようだ。
スタッフが誕生日カードに「寄せ書き」をしてくれていた。
「あんたにあげようと思って。」と、母が言う。
「アンタも年取ったねえ。」

当たり前じゃない、と言いたいところだけれど・・・言っても聞こえないし。
いつものようにおやつをお皿に取り分ける。
今日は、紅茶ケーキとヨーグルト。

この人を見送るまでは私の役目は終わらない。
もう昔のことになったけれど、
父の入院と両方を見ていたときは、どこかへ消えてしまいたかったなあ・・・。


2週間ぶりに声を出してみる。
自分の心の内側に何かが積もったので、
歌える曲が変わるかもしれない。