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「ぼなる」

2011-10-20 22:39:16 | 編集手帳



  

  10月14日付 読売新聞編集手帳


  越後では昔、
  稲の実が熟することを「ぼなる」と言い表したらしい。
  漢字をあてれば「吼なる」、
  吼(ほ)えることを意味する方言という。
  越後の人、
  良寛の逸話集『良寛禅師奇話』という江戸期の書物に「ぼなる」が出てくる。

  〈師(良寛)…稲ノ吼ユルヲ聞カントテ、
   終夜、
   田間ニ彷徨(ほうこう)セラレシト〉。
  稲の吼える声が聞きたくて、
  ひと晩じゅう田んぼをさまよい歩いたというのだから、
  良寛さんは童心のみならず、
  探求心も相当なものである。

  もしかすると吼えるのは稲ではなく、
  耕作者自身かも知れない。
  丹精こめた稲の実りに上げる胸中の歓声と考えるとき、
  「ぼなる」はいっそう味わい深い。

  原発事故の影響で収穫の歓声を上げられずにいた農家も、
  これで愁眉をひらくことになるか。
  放射性物質の検査で福島産米すべての安全が確認され、
  新米の出荷が可能になった。
  ひとつ心配なのは、
  科学的根拠もなしに福島産というだけで食卓から遠ざける心ない風評被害である。

  〈新米の其一粒(そのひとつぶ)の光かな〉(高浜虚子)。
  何ひとつ罪のない、
  何の傷もない福島生まれの光の粒たちが、
  悲しみに吼える声を聞きたくはない。
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ヒックとドラゴン

2011-10-20 08:23:12 | DVD


  原題   HOW TO TRAIN YOUR DRAGON                   


                       


  
  ジャンル SF/ファンタジー
  製作年 2010年
  製作国 アメリカ

  監督  ディーン・デュボア
  クリス・サンダース
  声   ジェラルド・バトラー (Stoick)
  アメリカ・フェレーラ (Astrid)
  ジェイ・バルチェル     (Hiccup)
  クレイグ・ファーガソン (Gobber)
  ジョナ・ヒル     (Snotlout)


  遠い遠い昔。
  海の向こうのバーク島では、
  バイキングが村を守るため、
  長い間ドラゴンたちと戦いを繰り広げていた。
  バイキングの少年、ヒック(声:ジェイ・バルシェル)は族長の息子だが、
  ちょっと弱虫で、何をするにも邪魔者扱い。
  バイキングの掟では、
  ドラゴンを倒せる者のみが一人前と認められていたのだ。
  ある日、ヒックの前に傷ついて飛べなくなったドラゴンの“トゥース”が現れる。
  それは未だ誰も捕らえたことのない伝説のフューリー族のドラゴンであった。
  そんなドラゴンに近づくヒック。
  彼はトゥースに好物の魚を差し出し、
  お互いに警戒しあいながらも、
  少しずつその距離は縮まっていく。
  やがてふたりはこっそりと友情を築いていく。        (yahoo映画)
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