日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

東京パラリンピックへ “史上最高”の大会から学ぶ

2019-11-27 07:00:01 | 報道/ニュース

10月30日 NHK[おはよう日本」


7年前のロンドンパラリンピック大会は
史上最も成功したと言われ
パラスポーツの認知度の向上に大きく貢献した。
ただそのロンドンでも
バリアフリーの充実など
社会の環境整備は十分に進んでいない現状が見えてきた。
ロンドンの教訓を東京はどう生かせばよいのか。

9月にロンドンで開かれたパラ競泳の世界選手権。
7年前のパラリンピックをきっかけに高まったパラスポーツの人気は健在だった。
(観客)
「すごく楽しかった!」
「信じられないくらいすごいよ。」
「すばらしい。
 刺激を受けた。」
史上最も成功したと言われるロンドンパラリンピック。
しかし慈善団体SCOPEが一昨年行った調査では
63%の人が障害者への理解が進んでいないと答えた。
(パラリンピックを研究 コベントリー大学 ブリテン助教授)
「パラリンピックを開催すれば全てのことが一夜で好転する。
 そんなことは起こらない。
 障害者への姿勢を変えなければ
 環境の改善はない。」
ロンドンに住むパイクさん。
11年前 旅行先でテロ事件に巻き込まれ下半身に障害がある。
パラリンピックが終わった後も
店舗へのアクセスに課題が残ったままだと感じている。
(パイクさん)
「障害者には助けが必要な段差だね。」
障害者が利用することが多い薬局にも段差が残り
自由に出入りができない。
(パイクさん)
「私は下半身が動かない障害があるが
 実際 私から能力を奪っているのは社会だ。」
障害者への対応が十分でないと感じている人もいる。
ソフィー・クリスチャンセン選手。
パラリンピックの馬術で8つの金メダルを獲得している
イギリスを代表するアスリートである。
この8月 クリスチャンセン選手が投稿したツイートが話題になった。
電車を降りる際スロープを用意しているはずの駅員がおらず
ドアが閉まりそうになるのを別の乗客が抑えている。
しばらく経ってようやく駅員がやって来た。
(ソフィー・クリスチャンセン選手)
「パラリンピックで金メダルを獲得して“スーパーヒューマン”と呼ばれたが
 自分で電車から降りることもできなかった。
 ロンドンパラリンピック後も何も変わっていない。」
日本では来年の東京パラリンピックをきっかけに
障害者が暮らしやすい街づくりを進めようとしている自治体がある。
東京世田谷区である。
アメリカ代表の事前合宿を受け入れるホストタウンで
国際大会で来日した車いすラグビーの選手を招いた。
バリアフリーの取り組みを進めてきた商店街を歩いてもらうことで
改善策のヒントを探ろうと考えた。
(車いすラグビー アメリカ代表)
「常に改善すべきところはある。
 店の中で動き回れるスペースを作るとかね。」
「環境を良くしたいという願望が最も重要だ。」
その後の会議では
選手に指摘された意見を街づくりに反映させようと議論を重ねた。
「店に入るとき段差が少しあると
 えいやって入るが
 パラリンピアンはがっとはいるのであまり苦労を感じなかった。
 パワーの問題だと思う。
 街なかには結構段差があったり
 踏切を斜めに入ったりする。
 一般の障害者には苦しい。」
会議で出された課題は商店街の人たちとも共有し
どうすれば障害者がより暮らしやすくなるのか
考え続けていこうとしている。
(世田谷区障害施策推進課)
「単に五輪・パラリンピックというイベントで終わってしまうのではなく
 そのあとどんなことが出来るか。
 パラリンピックをやって東京だけでなく
 日本が障害者に対してずいぶん変わったと言われるくらい
 頑張っていかなければいけない。」
 


コメント    この記事についてブログを書く
« 元国連難民高等弁務官 緒方貞... | トップ | ベテラン写真家が見たラグビ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事