日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

世界を目指す 金沢の伝統工芸

2016-10-26 07:15:00 | 報道/ニュース

10月5日 おはよう日本


伝統工芸の盛んな金沢市では
工芸作家たちが変化を求めて新しい作品づくりに挑んでいて
海外への販路を拡大も目指している。

新幹線開業後 外国人観光客が急増した金沢。
いま熱い視線を集めているのが日本の伝統工芸の技術を生かしたアクセサリーである。
「とても繊細ですごく良い。」
なかでも最近特に売れ行きを伸ばしているのが金沢伝統の加賀ゆびぬきである。
細工をする人が減り
ゆびぬきを日常的に使う人が減少。
そんななか製作者の大西由紀子さんは
色彩鮮やかな加賀ゆびぬきの魅力を生かして
アクセサリーに転用することを思い付いた。
新幹線の開業前に比べて売り上げは倍増。
以前はほとんど訪れなかった外国人観光客に今ではほぼ毎日売れているという。
(加賀ゆびぬき作家 大西由紀子さん)
「海の向こうのお客さんに
 これなら自分も使えるかなと受け入れてもらえると思うとすごくうれしい。
 どんどん広まっていって
 世界中の人に愛されるようなものになるといい。」
そして伝統工芸の技術が使われている照明。
材料はのし袋などに使われる水引である。
製作した水引細工の作家 廣瀬由利子さん。
金沢の伝統工芸水引を様々な形に変化させた。
(水引細工作家 廣瀬由利子さん)
「水引に触ってやっているうちに
 すごく可能性があるものだということにだんだん気づいてきました。」
加賀 山城温泉旅館のロビーに置かれたオブジェ。
牡丹雪をイメージして作った。
日本伝統の水引を使って身近なものを製作することで
水引を知らない外国人の心にも響くと考えた。
(廣瀬由利子さん)
「外国人が使うにはもっと身近なもの
 日常使いというキーワードで紹介すると非常に興味を持ってもらえるので
 生活の一部に何か使っていただきたいと思う。」
廣瀬さんは色の表現にもこだわっている。
糸は特別に注文。
全部で133色。
赤色だけでも15種類もある。
豊富な色で表現の幅を広げている。
廣瀬さんの作品に
世界70カ国以上でカフスなどの紳士服用の装飾品を販売する
イギリスの有名ブランドも目をつけた。
この日は日本の代理店の社員が廣瀬さんを訪問。
廣瀬さんは水引を使ったカフスを作ってほしいと依頼された。 
この日カフスの飾りの部分が完成し
試作品を披露した。
(日本の代理店 内田裕信さん)
「イギリス発信という形で日本の文化を伝えさせていただきたい。」
外国にいるCEOにもテレビ電話でお披露目した。
(イギリスの紳士用装飾品販売会社 ロバート・タテオシアンCEO)
「私もこの水引という伝統工芸を用いて
 新しいカフスを作るというコラボレーションを楽しみにしています。」
今回作られた水引のカフスは
来年1月イタリアで開かれる有名ブランドの展示会で発表し
世界各国で販売されることが決まった。
(廣瀬由利子さん)
「水引の可能性を
 日本国内だけでなく海外に向けてという視点を持って
 またいろいろ考えていきたい。
 いろいろな人に使っていただきたい。」
変化していく伝統工芸の新たな形。
織りなされる日本の美をいかに海外に売り込めるか。 
世界に向けた挑戦が始まっている。

 



 


コメント    この記事についてブログを書く
« 人々の心つかむ詩集 その魅... | トップ | トレイルランニング 普及に向... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

報道/ニュース」カテゴリの最新記事