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中国に売り込め“ジャパンブランド”

2017-01-07 07:15:00 | 報道/ニュース

12月13日 キャッチ!


今後も成長が見込まれる中国の巨大市場で
日系企業はシェア獲得にしのぎを削っているが
ターゲットの中心は
一人っ子政策のもとに生まれ3億人以上いるといわれる20~30代の若者たちである。
「小皇帝」と呼ばれ何不自由なく育った人たちは
今後 購買力の主力となるとみられていて
日系企業は彼らを主な対象に日本製品の良さを浸透させようとやっきになっている。
その際にカギを握るのがインターネットの有効活用である。

日本の商品を紹介するイベントでは大勢の人たちが実際に商品を体験している。
イベントの名前は「ジャパンブランド」。
会場には日系企業16社のほか沖縄県などが出展し
中国で人気の高い家電や食品などを即売した。
このイベントは官民一体となり
安全性や品質の高い日本の商品をまとめて紹介するのが特徴で
規模は年々拡大。
今年は中国の7都市で開催された。
食品メーカー 明治の中国子会社 下江勲さん。
3年前から中国で販売を始めた牛乳やヨーグルトなどをPRしようと初めて参加した。
食の安全がたびたび問題になる中国。
健康に関心が高い子ども連れの若い世代を中心に試食を薦め
安全性を積極的にアピールする。
地元のメーカーよりも割高だが次々に売れていった。
(来場者)
「日本のブランドは安全で品質も優れています。」
「値段は高くてもおいしいと買います。」
このチャンスを逃すまいと
中国のSNS「微信」(ウェイシン)で公式アカウントの登録を呼びかける下江さん。
こまめに商品の情報を配信するなど
スマートファンを活用してブランドのイメージの浸透を図っていきたいと考えている。
(明治の中国子会社 下江勲さん)
「中国のお客様は口コミや評判を非常に重視します。
 地道ですが1人1人ファンを作り
 対話を増やしていきたいです。」
90年代半ばに腕時計部門を中国に進出させた電機メーカー カシオ。
若者向けのモデルの売り上げが
この3年間で毎年20%程度の割合で増加している。
この勢いをさらに加速させようと
去年 インターネットを活用する専門の部署を起ち上げた。
スタッフに選んだのは8人の中国人。
中国人ユーザーの好みを知るのはやはり中国人だというのがその理由である。
チームの責任者 孫晶さん。
お客の購買傾向を調べる際には
自分たちの感性に加えて
実際の購買履歴が記されたビッグデータを活用する。
性別や年齢
それに地域などを考慮して
ターゲットにどんな商品をPRすればより効果的なのか
最適な答えを導き出す。
(カシオ中国 孫晶さん)
「消費者の全情報がわかり
 ほとんどの人は35才以下です。」
分析の結果
孫さんがターゲットとして特に重視するのが若い男性である。
孫さんは中国の大手ネット通販会社が行ったPRイベントに参加した。
若者をターゲットにした企画で盛り上げる。
ネットアイドルと呼ばれる若い女性をリポーターとして起用。
イベントの様子をインターネットで中継する。
(来場者)
「頑丈でデザインも良く
 ソーラー電源も気にいっています。」
さらに購買意欲を刺激するため限定モデルも展示した。
(アリババ 担当者 海涛さん)
「ユーザーが驚くような商品は?」
(孫晶さん)
「この商品の色はネットでのみ販売する特別なものです。」
孫さんはインターネットを活用して
日系企業でも
お客のニーズに合わせたきめ細かい販売戦略を目指すことが重要だと考えている。
(カシオ中国 孫晶さん)
「1人1人の個性に合う商品を求める声が強くなっています。
 消費者が感動するものを探して
 アピールしていく必要があります。」
さらなる売り込みをかける日系企業。
インターネットを通じたブランドの浸透が成功のカギを握ってる。




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