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仏 バカロレア 若者の人生を左右?

2014-06-02 07:30:00 | 報道/ニュース
5月26日 キャッチ!


フランスでバカロレアが始まったのは1808年。
ナポレオンが人材発掘のために創設した。
普通バカロレア(1808年創設) 大学やエリート養成機関への進学希望者が対象
技術バカロレア(1968年創設) 工業技術や社会福祉などの専門職希望者が対象
職業バカロレア(1985年創設) おもに卒業後の就職希望者が対象
試験は6日間
今年の普通バカロレア試験日程
 6月16日 哲学
   17日 歴史 地理
   18日 現代国語 第一外国語
   19日 文学
   20日 ラテン語など
   21日 外国語 もしくは地域語
哲学の試験時間は5時間にも及ぶ。
過去の問題には
「自由とはどんな法律にも従わないことか?」
「言語は道具に過ぎないのか?」
などがある。
2日目の地理・歴史は4時間。
フランスでは論理的に説明する力が学力の根幹だと考えられている。

学生たちはバカロレアの勉強をするために世間から離れる決意をし
船で修道院が16世紀から所有する島に向かう。
(学生)
「家では勉強する気が起こりません。
 だからよい機会です。」
「アパートにいると誘惑が多くてすぐに気が散ってしまいます。」
テレビもなく友達もいないので勉強しかすることがない。
1週間の滞在費は175ユーロ~350ユーロ。
ブロンディ・ミッシェルさんはボランティアで高校生たちの世話をしている。
ここはホテルではなく修道士たちの家。
ここでなにもせずぶらぶらするのはもってのほかだとミシェルさんは学生たちに話す。
「ここでは携帯電話は必要ありません。
 勉強のため封筒に入れておきましょう。」
(学生)
「厳しすぎるよ。
 携帯で音楽を聴きたい。」
彼らはより勉強に集中するため1週間携帯を手放す。
学習室は大聖堂の中のように静寂に包まれている。
学生たちは1日6時間閉じこもる。
「とても疲れたわ。
 明日も早起きで辛いわ。」
就寝はあわただしく準備。
16日から哲学の試験で始まる。

(近畿大学教職教育学部 細尾萌子さん)
「フランスは資格社会なのでバカロレアを取得できなかったら給与の高い仕事には就けないでしょう。
 起業したとしても難しいと思います。
 バカロレア試験の受験は義務ではないので
 高校の成績が悪かったら高校教員や保護者が留年を勧める場合がよくあります。
 フランスでは留年は小学校からよくあることなので日本ほど抵抗感がありません。
 バカロレア試験で悪い点を取るぐらいだったら
 留年して次年度に良い点数を取ったほうがその後の人生にはプラスになると考えるのでしょう。
 フランス国内でもバカロレア試験反対という動きがあります。
 たとえばバカロレア試験は1回の試験で合否が決まってしまうので
 生徒や保護者にとってもストレスがかかるものになっています。
 そこで高校の内申点を入れてほしいであるとか
 複数回試験を行い失敗しても挽回のチャンスができるようになってほしいという意見があります。
 就職してから取得した資格は社会的にあまり認められていません。
 学生時代に試験に合格して取得した資格がほとんど決定します。
 1回失敗したらやり直しがききにくいという点ではしんどいかもしれません。」


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