2021年7月9日
今年のカレンダーに信号機にならって線を引いてみた。
東京に緊急事態宣言が出ていた期間に赤い線を、
まん延防止措置となっていた期間に黄色の線を。
すると、
インクがいらなかったのは1月の最初の7日間と、
3月22日から4月11日までの21日間しかなかった。
合計28日。
日本の首都は約半年のうちのほとんどを、
赤信号と黄信号を 灯しながら過ごした。
もはや「緊急」が「緊急」に聞こえないほどだろう。
4回目の緊急事態宣言が発令されることになった。
来月22日までの6週間と長い。
色々ぼやきたくなることはあるものの、
感染力の強い変異型への対処だとする政府の説明には反論が浮かばない。
東京に赤信号が灯ると、
全国に影響する。
親やきょうだいの顔を見たい。
友人と誘い合って旅行に行きたい。
どれほどの「たい」をがまんしてきただろう。
6週間となれば、
夏がほぼ消えてしまうとカレンダーにペンを滑らせながら思った。
「緊急事態だ」と気持ちを入れ直すのはなかなか容易ではないにしても、
がまんの継続は自分や家族の健康を守ることではある。
秋は来るのか。
青い線を引けるだろうか。