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インドネシア ニシキゴイ 大人気

2015-03-07 07:30:00 | 報道/ニュース

2月28日 おはよう日本

錦鯉は江戸時代以降 日本国内で品種改良が進んだ日本が誇る観賞魚。
インドネシアでは錦鯉をそのまま「KOI」と呼ぶほど人々の心をつかんでいる。

インドネシアの首都ジャカルタ。
ショッピングモールの池では子どもたちがコイのエサやりを楽しんでいる。
エサを買ってニシキゴイに与えられるとあって多くの家族連れでにぎわっている。
「コイ大好き。」
「色がとても鮮やかで見ていて飽きることがありません。」
インドネシアでは富の象徴とされてきた観賞魚の日本のニシキゴイ。
かつてはごく一部の裕福な人しか飼育できなかった。
しかし最近では経済成長に伴い多くの人たちにすそ野が広がっている。
今では愛好家は4万3,000人を超えるとみられ
毎月 各地で品評会が開かれている。
ジャカルタで開かれた品評会では250人以上が自慢のコイを出品した。
色や艶、それに模様や形を判定しどのコイが一番美しいかを競う。
(愛好家)
「稚魚から育て品評会に出すまで成長を楽しめます。
 きょうは100匹出品しました。」
「数十種類いて
 それぞれがユニークさを持っているのがニシキゴイの魅力です。」
愛好家の中には世界の頂点に立つ人も現れた。
西ジャワ州のバンドンで海運会社を経営するハルトノ・スクワントさん。
世界で最も権威が高いとされる日本の品評会で一昨年、総合優勝をする快挙を成し遂げた。
ニシキゴイの飼育を始めたのは4年前。
エサや環境によってみるみる変わるコイの姿にすっかり夢中になったと言う。
(ハルトノ・スクワントさん)
「エサの種類によって太ったり痩せたりするし
 体の色も黄色や白に代わるところが面白いですね。」
美しいコイを育てるためならお金に糸目はつけない。
色を鮮やかにするためのエサは一袋7,500円もする日本製の高級品。
病気にならないよう水温を一定に保つ装置や水を常に浄化する装置をそろえた。
これまでに使った金額は日本円で7,700万円余。
しかしニシキゴイのおかげで富裕層の間に友人が増え
本業の海運会社の顧客拡大にもつながったと言う。
(ハルトノ・スクワントさん)
「ニシキゴイなしの人生なんて考えられません。
 コイのおかげで有名になれたんですから。」
2月にバンドンで3日間にわたって開かれたインドネシア最大級の品評会では
観客を含め500人余りの愛好家が訪れた。
審査員として参加したのが日本の業者12人である。
ニシキゴイブームの盛り上がりに期待を膨らませている。
日本のニシキゴイの輸出額はこの10年で欧米向けは大きく減少している一方
インドネシアは20倍近い2億円余に急増している。
審査員の1人 広島県でニシキゴイの養殖業を営む阪井健太郎さん。
短い休憩時間の間に積極的に愛好家たちにあいさつ回りを続けた。
(阪井健太郎さん)
「新しい愛好家の方も増えていると感じましたのでビジネスチャンスも広がってくると思います。」
阪井さんの会社で出荷するニシキゴイの95%はいまや海外への輸出向け。
巨大市場インドネシアに活路を見出そうとしている。
(阪井健太郎さん)
「どうしても海外に打って出ないと今後成り立っていかないので
 インドネシアではコイが広がる可能性が無限大にあるので
 コイのプロモーションなどしっかりやっていきたいと思います。」
“泳ぐ宝石”とも称されるニシキゴイ。
インドネシアの人々を魅了する日本のブランド品として確固たる地位を築こうとしている。

 


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