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タクシー業界あげて アプリで配車

2017-03-13 07:15:00 | 報道/ニュース

2月22日 おはよう日本


京都市内のタクシー会社の配車センター。
ひっきりなしに依頼が来る。
依頼を受けたタクシーが画面に赤い色で表示されるが
ほとんどが赤い色で
客を待たせることも多くなっていると言う。
(タクシー会社 兼元秀和社長)
「電話が鳴りっぱなしという状態です。」
背景にはドライバーの不足も大きく影響している。
車庫には止まったままの車。
ドライバーが十分に確保できず営業できない車両である。
この会社のドライバーは現在186人。
高齢化などから年々減る傾向にあるという。
(タクシー会社 兼元秀和社長)
「慢性的な乗務員不足です。
 募集してもなかなか乗務員のなり手がいなくて。
 稼働している台数が少ないので配車がままならないというか
 お客様に待たせてしまうとか
 利用者の方々にも迷惑をかけている状態。」
ドライバーの不足は業界全体の課題である。
京都市やその周辺で営業する法人タクシーのドライバーは約9,000人。
この5年で2割近く減った。
平均年齢が60歳を超え
今後辞めていく人が増えることも懸念されている。
こうしたなか
企業を超えた横のつながりで客の需要に応えていこうという取り組みも進められている。
この日集まったのはタクシー会社18社のドライバー約20人。
手にしているのはスマートフォンである。
目指すのは
会社の垣根を超えた効率的な配車である。
スマートフォンの専用アプリを使って
会社に関係なく
空車を客にマッチングしようというのである。
客の専用アプリを使って場所を指定すると
近くを走る空車が迎えに来る仕組みである。
アプリを使った配車はすでに一部の会社が個別に導入しているが
これほどの規模での取り組みは京都では初めてである。
(京都府タクシー協会 松田有司副会長)
「経営の全く違うタクシー会社が一元的に呼べるようになる。
 これがすごい画期的なことだと思う。
 配車の効率が非常にすばらしい話しになる。」
新しい取り組みを前に戸惑うドライバーたちも。
(タクシードライバー)
「慣れたら大丈夫だと思います。」
翌日アプリを使った実験が始まった。
スマートフォンを操作してタクシーを呼ぶ。
すると実験に参加しているタクシーのうち近くを走る空車のドライバーに依頼が届く。
表示されたのは客の位置情報。
地図を参考に迎えに行く。
一方 客側の画面にはタクシーが近づいてくる様子が表示される。
5分ほどでタクシーが到着。
今後 画面の見やすさなどを解明したうえで
運用開始に向けた準備を加速させることにしている。
(京都府タクシー協会 松田有司副会長)
「人材不足
 高齢化
 これは直面していますので
 これはクリアしていくために1社でできることは限界があるので
 オール京都で取り組んで効率化を図っていければいいと思う。」
人手不足が深刻なタクシー業界。
会社の垣根を超えた取り組みで課題を克服しようという挑戦が始まっている。




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