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アメリカ中間選挙 焦点は“上院”

2014-11-04 07:30:00 | 海外ネットワーク

11月2日 NHK海外ネットワーク

 

オバマ大統領の支持率は就任当初は68%もあった。
しかし医療保険制度改革の実施をめぐって野党共和党と激しく対立したことなど議会の不毛な対立ばかりが目立つ結果となり
最新の調査では42%にまで落ち込んでいる。
こうした中で行われる今回の中間選挙は
議会下院のすべての議席
上院の100議席のうち36議席が改選される。
現在の勢力分野は下院は共和党が多数を占めているのに対し
上院はオバマ大統領の民主党が多数派である。
下院は今回共和党が多数派を維持することが確実とみられていて
最大の焦点は上院の議席の行方である。
仮に野党共和党が上院でも多数を握るということになると
オバマ大統領は2年余の任期を残して一気に急進力を失うことにもなりかねない。

民主党のクリントン元大統領の地元アーカンソー州。
接戦が続いている。
共和党の新人トム・コットン候補はイラクやアフガニスタンでの兵士の経験をアピールして支援者に投票を訴えている。
コットン候補は37歳。
いま民主党の現職を上回る勢いで支持を集めている。
(共和党 コットン候補)
「弱腰な外交政策はいやだと大統領に伝えたいなら民主党候補を落とすべき。」
(支援者)
「彼は軍人としてアメリカに尽くし我々と同じ価値観を持っている。」
コットン候補は徹底してオバマ大統領を批判する戦略を続けてきた。
特に外交や安全保障政策の対応が後手に回ってきたと責任を追及している。
(コットン候補のCM)
中東の狂信的なテロリストはアメリカ人を殺害し勢力を拡大している
しかしオバマ大統領はイスラム国を過小評価してきた
コットン候補と共和党を支持しているロス・ブリザードさんは
かつては変革をかかげるオバマ大統領に期待していたが
イラクやシリアに地上軍の派遣をためらうなど弱腰の対応だとして今では強い不満を募らせている。
かつて兵士としてベトナムや中東に派遣されアメリカを守ってきたと自負するブリザードさん。
今のオバマ政権は世界の中で強いリーダーシップを示せていないと感じている。
(ブリザードさん)
「戦争を終わらせる厳しい決断をすべきだ。
 アメリカは世界から尊敬されない国になった。」
一方 必死の巻き返しを図る民主党。
現職のプライアー議員は2期12年の実績をアピール。
アーカンソー州で盛んな農業の保護や中間層の生活改善に尽くしてきたと訴えている。
(民主党プライアー議員)
「皆さんのおかげでこれまでやってこられた。
 これからも懸命に仕事をしていく。」
応援に駆け付けたのは逆風のオバマ大統領ではなくクリントン元大統領。
知事も務めた地元ではいまも高い人気を誇る。
(クリントン元大統領)
「プライアー議員こそが君たちの意見を本当に代弁できる候補者だ。
 みんな投票日は頼んだよ。」
そして行われたテレビ討論。
コットン候補はエボラ出血熱の対応でも
“何の策も講じなかった”とオバマ大統領への批判をたたみかけた。
これに対しプライアー議員は
(民主党 プライアー議員)
「コットン候補の選挙戦は大統領1人を批判するための戦いだが
 私はアーカンソー州の300万人のために戦うのだ。」
オバマ大統領への最後の審判とも位置付けられる今回の選挙。
苦境のなか選挙戦は最終盤を迎えている。

 

 


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