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ギリシャ 政権の対応に反発の声も

2015-03-12 07:30:00 | 海外ネットワーク

3月1日 NHK海外ネットワーク


一時は財政破たんも指摘されていたギリシャ。
EUによる支援の延長で市場にも安堵感が広がった。
その一方で支援延長と引き換えにチプラス政権が示した構造改革案の内容について
ギリシャ国内では反発の声も上がっている。

2月26日にギリシャの議会前で行われたチプラス政権に抗議するデモ。
(デモ参加者)
「チプラス政権に投票したのに後悔している。
 裏切られた。」
「選挙前の約束は守られなかった。
 信用できないから訴えている。」
一部は暴徒化し警察の機動部隊が出動した。
ギリシャの新聞はチプラス首相を鼻が伸びたピノキオになぞらえ“うそつきだ”と揶揄した。
チプラス政権はEUなどとの間で合意にこぎつけた金融支援の延長
その前提としてEU側に示した構造改革案の内容が首相の選挙公約と矛盾する内容になっているというのである。
構造改革案では財政再建を推進することを約束
選挙公約だった低所得者対策も財政に悪影響を与えない範囲でのみ行うと説明している。
事実上EU側が求めていた緊縮路線を踏襲する内容である。
緊縮策の見直しを掲げ誕生したチプラス政権。
それだけに改革案には与党の議員からも“公約違反だ”との批判が出ている。
これに対しチプラス首相は強気の姿勢を崩していない。
(ギリシャ チプラス首相)
「緊縮策は名実ともに終わった。
 政府は着実に公約を実行していく。」
専門家はこのままでは党内の亀裂が深まり
新政権は再び選挙で信を問う状況に追い込まれかねないと指摘する。
(アテネ大学 コンドヨルギス教授)
「新政権が経済危機を脱するのは容易なことではない。
 早急に対策をとらねば各地でデモが起きるだろう。」
一方で国民の中には新政権に期待を抱き続ける人もいる。
エフロシ二・アルヴァニタキさん(65)は2月の選挙でチプラス政権に初めて投票した。
夫と離婚し今では息子と婚約者の借りている月4万円の部屋に同居させてもらっている。
緊縮策のあおりを受け
一昨年 役所での清掃員の仕事を解雇された。
苦しい生活が続いている。
(エフロシニ・アルヴァニタキさん)
「とても憂鬱だ。
 子どもたちのお荷物になるとは思いもしなかった。」
アルヴァニタキさんは復職を求め役所の前で座り込みを続ける。
チプラス政権なら何とかしてくれるだろうと望みを託している。
(エフロシニ・アルヴァニタキさん)
「選挙のあとは前向きな気持ちになった。
 これからはうまくいくと信じている。」



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