日暮しの種 

経済やら芸能やらスポーツやら
お勉強いたします

“反腐敗”アピールする中国指導部

2015-03-13 07:30:00 | 海外ネットワーク

3月1日 NHK海外ネットワーク


習近平指導部は汚職の疑いのある党や政府の摘発をメディアを通じて大々的にアピールしている。
最近特に力を入れているのが国外逃亡をしたり資産を外国に隠したりした幹部の拘束である。
メディアに“反腐敗”という言葉が登場しない日は無い。
習近平指導部になってkら設置されたホームページには毎日のように汚職の疑いで摘発された幹部の情報などが発表されている。
2月からは有罪判決を受けて反省する元高官らの映像まで公開し始めた。
さらに政府機関の公用車の削減にも乗り出している。
幹部が個人的な目的に利用しているといった批判が絶えないためである。
政府はこの半年で公用車を3,000台余減らしたと言われ
オークションで市民への販売まで始めた。
こうした取り組みもメディアを通じて全国に伝えている。
汚職の摘発に溜飲を下げる国民も少なくないが
専門家は他にもねらいがあると指摘する。
(北京大学法学院 賀衛方教授)
「これは政治闘争の一環だと思う。
 反腐敗を口実に政治的なライバルを消すのが狙いだ。」
汚職摘発には賛同しつつも
メディアを最大限に利用する今の手法はパフォーマンスだとして批判的に見ている人たちもいる。
内陸部の市民たちは地元政府による汚職や土地の強制主用などの問題を取り上げている。
市の幹部たちが生出演する新しい形の討論番組で
自分たちの訴えを取り上げるよう市政府に要請しているが取り上げてもらえないと言う。
「番組で地方政府は問題を解決すると言うが私たちとは会ってもくれない。」
「私たちは本当の状況を言いたいのに。」
この市民たちが出演を断られ続けている討論番組。
この日は市政府の幹部が日ごろのぜいたくを反省する姿勢が強調された。
市政府の建物に保管される高級な酒やたばこの数々。
番組のキャスターから「事務所というより高級品の倉庫では?」と揶揄される。
「高級品が事務室に置いてあるがあなたの部下は特殊な収集の趣味がある。
 どう思います?」
(地元政府の幹部)
「責任は私にある。
 厳しく調査して処理したい。」
しかしこうした番組ン大部分は地元政府とテレビ局が一緒に脚本を練り上げているとみられる。
政府が書く脚本に沿わない人たちは番組に出演できず
土地の強制主用といった身近な社会問題は置き去りにされていると感じている。
(張人強さん)
「困難な問題を持ってくる人は出演させてもらえず
 これでは本当の問題は解決できない。
 政府が市民の問題を一番にとらえてこそ市民の信頼を得ることが出来る。」

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
« ギリシャ 政権の対応に反発... | トップ | 東京大空襲の記憶 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

海外ネットワーク」カテゴリの最新記事