2021年6月14日 NHK「おはよう日本」
新型コロナで在宅勤務が増えたことがあって
猫を飼う人が増えている。
住宅業界は“猫と暮らせる家”にビジネスチャンスを見い出している。
埼玉県にある賃貸住宅。
猫と快適に暮らせることを売りにしている。
ここに住むNAHOさんは猫を飼うために去年引っ越してきた。
部屋には猫が運動できる設備が取り付けられている。
飼い主を喜ばせる仕掛けも。
(NAHOさん)
「肉球がすごく見えるんですよ。」
猫の安全を守るための工夫も。
火を使うキッチンはガラスで仕切り
猫が入りにくくなっている。
網戸には猫専用の出入り口が。
そこをくぐると柵に囲まれた“ねこ庭”。
脱走するのを防ぎ
外にいる他の猫とけんかをするのを防ぐ。
(NAHOさん)
「一番猫がのびのび生活できているのが感じられるので
うれしくて生活が潤いますね。」
この物件を仲介したのは猫を飼育できる物件を専門にしている不動産会社。
去年の成約数は前の年に比べ50%増加。
家賃は周辺の物件より10%ほど割高だというが
ほぼ満室になっているという。
(ネコリパ不動産)
「猫にとって快適なお部屋に入居できれば
飼い主さんも契約を更新して長く住もうと考える。
大家さんにとっては退去が発生しにくく
賃貸経営が安定する。」
一方大手住宅メーカーも猫と暮らせる家にビジネスチャンスを見い出している。
注文住宅でペットを飼育しやすい家を販売している会社。
昨年度こうした住宅の販売戸数が前の年度に比べ20%増加した。
さらに猫好きの人向けに売り上げを伸ばそうと2月に発売した設備は
シンクの下に大きな特徴がある。
一見ふつうの猫用のトイレに見えるが
上にセンサーがついていて
猫が用を足して出ていくと水の音が。
実はおしっこを自動で流してくれる設備がある。
価格は36万3,000円。
飼い主も猫も快適に暮らせる商品を今後も開発していきたいと考えている。
(大和ハウス工業 東京本社住宅事業本部)
「猫は飼っている方にとっては家族ですので
今後もペットのためのお部屋ですとか
設備需要は増えていくと思います。」