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牛も“脱炭素”の時代!

2021-06-04 07:22:24 | 報道/ニュース

2021年5月19日 NHK「おはよう日本」


牛の“げっぷ”には温室効果ガスのメタンが大量に含まれている。
家畜から出るメタンは世界で年間20億トン(CО²換算)は
温室効果ガス全体の4%にあたる。
いまこの“げっぷ”の研究が加速している。

牛が入っていくケージ。
牛が排出した二酸化炭素やメタンの量を測ることが可能である。
げっぷに含まれるメタンの量は牛によって大きく異なる。
その理由は胃の中の細菌。
牛の中にはさまざまな細菌がいる。
その種類によって牛が出すメタンの量が変わってくる。
研究所ではメタンが少ない牛が持っている細菌を特定して
他の牛の中で増やしてメタンの排出を減らしていきたいと考えている。
(農研機構 主任研究員)
「メタン産生量が少ない牛肉・ミルクは新しい付加価値を生み出す可能性があり
 早い段階で実用化につなげていきたい。」
牛が出すメタンの削減をビジネスにしようという研究も始まっている。
スウェーデンでは企業が「カギケノリ」という海藻を牛のエサに使うことで
げっぷのメタンを減らす取り組みを始めた。
海藻に含まれるメタンは
牛の胃の中で発生するメタンを9割抑える効果があるという研究結果が出ている。
(ボルタ・グリーンテック ОケルマンCEO)
「牛の脱炭素の取り組みをしている企業は少ないので
 この事業は大きな意味がある。」
げっぷだけではなく牛の排泄物も温室効果ガスの原因となっている。
栃木県大田原市で牛2,500頭を育てている齋藤さんは
排泄物から出る温室効果ガスの削減に取り組んでいる。
エサは国の研究機関などが試作した。
ガスの原因になるたんぱく質を減らしてある。
実験では温室効果ガスを半減することに成功した。
齋藤さんはこのエサで18頭の牛を半年間育てて出荷した。
成長や肉質への影響は見られなかったという。
“環境に配慮した牛肉”として販売したところ注文が相次いだ。
(前田牧場 齋藤取締役)
「私たちが環境に対してできることがあると気づかされ
 試験はとても良かった。」

 


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