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インドネシア発カフェアート コーヒーで描く独特の世界

2020-03-27 07:00:00 | 報道/ニュース

3月3日 NHKBS1「国際報道2020」


“環境問題”をモチーフに
茶色の濃淡だけで描かれた作品。
よく見ると
人の手形が使われている作品や
向かい合う男女の様子が指紋を使って豊かに表現されている作品。
墨絵のような風合いと
手形や指紋を使った独特な作風が
見る人を魅了する。
作品が生み出されているのがインドネシアジャワ島にある小さな町。
作者のギダック・アル・アルニザルさん(30)。
ギダックさんの作品作りに欠かせないのが
絵具・・・ではなく
なんとコーヒーである。
インドネシアは世界有数のコーヒー豆の生産量を誇るコーヒー大国。
コーヒーは人々の生活にも深く根付いている。
もともとコーヒーが好きだったギダックさんは8年前
飲み終わったコーヒーカップを見てひらめいたという。
(ギダックさん)
「あるときカップの底に残ったコーヒーが犬の影に見えたんです。
 それがきっかけでコーヒーを使い絵を描き始めるようになりました。」
そこから自由な発想で次々と作品を生み出していったギダックさん。
SNSで発表したところ
ユニークな発想がたちまち話題となり
やがて芸術家として生計を立てていけるまでになった。
(ギダックさん)
「SNSを通じて多くの人が私の作品を簡単に見ることができ
 評価もしてくれます。」
手形には濃いめのコーヒーを使う。
すると発色の良い淡い茶色の手形ができあがる。
次に濃く入れたコーヒーを2~3日おき水分を飛ばす。
絵具のような粘りが出て濃い茶色を描くのに適している。
これを使って手形の中に1センチほどの人物を描いていく。
さらに3ミリほどの細かい音符を書き加えていくと
完成。
茶色の濃淡だけでが描かれたのは
地元で開かれるコーヒーを楽しむお祭り。
伝統楽器を奏でる軽やかな音楽が聞こえてくるようである。
SNSで評判になったギダックさんの作品は
海外の雑誌にも取り上げられるようになっている。
最近では南アフリカのカフェからロゴ作成の依頼も来るようになった。
新たな作品作りにも挑戦している。
環境問題にもっと関心を持ってもらいたいと
使用済みの使い捨てスプーンに描いた作品は
インスタントコーヒーの空きビンなどを使っている。
(ギダックさん)
「私の作品は身の回りにあるものから作ることのできる
 地球にやさしい芸術です。
 コーヒーがある唯一の惑星である地球を
 コーヒーアートで救いたいんです。」




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