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インドネシアから世界へ 新イスラムファッション

2014-12-02 07:30:00 | 報道/ニュース

11月19日 キャッチ!


インドネシアの首都ジャカルタ。
国民の9割はイスラム教徒だが国は世俗主義を掲げておりジーンズやスカート姿の女性は珍しくない。
ところが最近 
女性が神を覆うために使う「ヒジャブ」と呼ばれるスカーフをファッションとして使う女性が増えている。
(市民)
「自分のまわりでもおしゃれなヒジャブをつけている人をよく見かけます。」
「最近ではヒジャブのデザインも増えてバラエティー豊かになりました。」
ガス会社で事務職として働くレラ・シティ・ラエラニさんはヒジャブを20枚以上持っている。
普段使用するのは城などシンプルな色合いだが
行く場所などに合わせて様々な色を使い分けている。
「結婚式の時にはキラキラしたこの日ジャブを使います。」
インドネシアでは所得が伸びるのに従って女性たちのファッションへの関心は高まり
ファッション産業全体の売り上げはここ数年毎年約10%の割合で増加。
それに伴ってイスラムファッションを手掛けるデザイナーも増えている。
ジャカルタでは11月1日から1週間にわたって国内最大規模のファッションイベントが開かれ
様々なイスラムファッションが紹介された。
白と黒を基調としたシンプルでスタイリッシュなデザイン。
赤や金色を中心とした鮮やかな服。
インドネシアのデザイナーたちは
肌の露出を避け
体のラインを出さないなどのイスラム教の戒律は守りながらも
海外のロックなどの音楽のスタイルを取り入れたり
長めのヒジャブを使って左右非対称に巻いたりするなど
インドネシア独自のファッションスタイルを確立している。
(観客)
「あんなステキナドレスを私も着てみたいと思います。」
いまインドネシアで最も注目を集める若手デザイナーの一人 ジェナハラ・ナスティオンさん。
ファッションショーでは日本の忍者や着物をモチーフにした作品を披露した。
飾りとしてトンボやカブトムシなど日本の夏を代表する昆虫が大胆にちりばめられている。
また大好きなパンクロックのテイストを強く出すなど
これまでの伝統にとらわれない新しい作品を次々と出している。
(デザイナー ジェナハラさん)
「音楽を聴いているときに作品のアイディアが生まれます。
 新しいファッションを求める若い女性のために服を作りたいんです。」
ファッションショーでは海外のバイヤーがデザイナーたちと商談を行うことができるスペースが設けられた。
(イギリスのバイヤー)
「とても斬新で面白いわ。
 派手すぎず
 とにかく素晴らしいわ。」
(オーストラリアのファッション関係者)
「女性が自由に個性を表現していて素晴らしいと思います。」
インドネシアのファッション産業の成長を受けて政府も国を挙げて支援に乗り出した。
政府は2020年前にインドネシアをイスラムファッションの中心にすることを目標に掲げている。
(インドネシア貿易省 ヌス・ヌズリア・イシャック局長)
「UAEやトルコのほか欧州中部や東部が我々の目指す市場です。
 各地の在外公館も使って製品の販路を広げていきます。」
ジェナハラさんも海外で販売するためのノウハウを学ぶため
一昨年から政府の支援を受けてイギリスのデザイナー養成機関から指導を受けている。
現在ではイタリアのミラノに自分の店舗を持つまでになった。
海外での売り上げは去年と比べ2,5倍に増加。
ジェナハラさんは今後さらに海外での販売を伸ばしたいと考えている。
(デザイナー ジェナハラさん)
「最近 ヨーロッパで販売を開始したので
 今後は中東でも販路を拡大したいと思っています。」
世界で約16億人と言われるイスラム教徒の心をつかむことができるのか。
インドネシアのファッション関係者たちの挑戦が続く。



 


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