もちろん、「三四郎」に続く流れで読んだ。
三部作の最後の作品だ。
主人公の宗助は役所勤めであり、ひっそりと妻御米と暮らしている。
生活はそれほど余裕のない中で暮らしているが、叔父のもとに置いていた弟が、叔父が急逝したことから世話をどうするかという問題が持ち上がる。
だが、弟は宗助も御米も軽蔑している節がある。
それが分かっていることもあり、だが、10も年下のまだ学生の弟を無視することもできない。 . . . 本文を読む
「三四郎」に続く、三部作の二作目。
こちらも新聞に連載されていた作品だ。
今更何を、というところかもしれないが、読んでいなかったので、読んだ。
東京の大学に通っていた代助は、帰郷したが定職にも就かずにぶらぶらしていた。
父は名家だったので、毎月父親から援助してもらっていた。
いいかげん三十歳になったのだからと、縁談をもちかけられては断ってきた。
彼の頭の中には、ふつふつと三千代という親友の細君 . . . 本文を読む