評価点:63点/2010年/日本
監督:李相日
後半、心情の「説明」的描写が多すぎる。
九州の博多。
久しぶりに実家に返ってきた石橋佳乃(満島ひかり)は父親と再会し、そのまま同級生と夕飯を食べに行った。
そして、二人と別れた彼女は、出会い系サイトで出会った男・清水裕一(妻夫木聡)と合う予定だったが、偶然湯布院の老舗旅館の一人息子増尾(岡田将生)と鉢合わせする。
裕一に気のない彼女は約束を断り . . . 本文を読む
評価点:76点/2008年/アメリカ・イタリア
監督:スパイク・リー
まるで球体をなぞるかのような奇跡の収束。
1983年のクリスマス前、郵便局の切手売り場は混雑していた。
切手売り場の窓口係の黒人ヘクターはもうすぐ定年を迎えようとしていた。
穏やかな表情だった彼は、ある客が来たとき表情を一変させる。
迷いなくドイツ製の古い拳銃の引き金を引いた彼は、客を撃ち殺してしまう。
新米記者のティム( . . . 本文を読む
評価点:77点/1993年/アメリカ
監督:ウォルフガング・ペーターゼン
未だにアメリカに潜む長い影。
フランク(クリント・イーストウッド)はケネディ暗殺の際にシークレットサービスを勤めていた。
いまだ現役を引退しない彼の元へ、大統領暗殺の予告が届く。
気になったフランクはその男の自宅に向かうが、その翌日、犯人から明確な暗殺予告を告げられる。
犯人の異常性に気づいたフランクは、大統領警護の任 . . . 本文を読む
※ ここでいう人間とは、本来的な社会的な存在としての「じんかん」という意味ではない。
また、武士や農民、職人、商人という個々の身分に分化されていた近代以前の人々を、抽象的な人を作りだすという意味においての「人間」という意味でもない。
ここでいう人間とは、人類という言葉に近い、生命体としての、人間である。
さて、今朝通勤途中で女子高校生をみた。
彼女は生命体としての原始的魅力をふんだんに発揮したコ . . . 本文を読む
評価点:73点/1980年/イギリス・アメリカ
監督:デヴィッド・リンチ
彼は〈人間〉になれたのだろうか。
19世紀、ロンドンの興行師バイツ(フレディ・ジョーンズ)が見せ物小屋で見せていたのは、「エレファント・マン」と呼ばれる謎の男だった。
その噂を聞きつけた医師トリーブス(アンソニー・ホプキンス)は、バイツと契約し、研究しようとする。
ジョン・メリックという名をもつその男は、生まれつきの奇 . . . 本文を読む
評価点:65点/1984年/アメリカ・西ドイツ
監督:ジム・ジャームッシュ
アメリカ的な、余りに非アメリカ的な。
ベラ(ジョン・ルーリー)は祖国ハンガリーからいとこがやってくることをいきなり知らされる。
やってきたエヴァ(エスター・バリント)は、しばらくしておばさんのいるクリーヴランドに旅立っていった。
一年後、ウィリー(=ベラ)は賭博でできたお金を元に、エヴァのいるクリーヴランドにいこうと . . . 本文を読む