正月早々、大きなニュースが日本を揺るがした。
私は直接の当事者ではないので、憶測からは何も言えない。
その詳細は、別の人に譲ろう。
こういう災害が起こると、必ず著名人が寄付したことが話題になる。
そしてそこで必ず「売名行為である」という種類の批判が寄せられる。
売名行為であっても、寄付することは良いことだ、という種類の反論がまた起こり、ちょっとした議論になる。
私はそれについて別の角度から考えて . . . 本文を読む
兄弟のやりとりがたまらなく面白い。
言葉の発達が早かった私の子どもは、周りの同級生の言葉の発達をも促進させるほど、しゃべくりに育った。
うえの子は特に、知的好奇心が強く読書が大好きなので、大人もびっくりするような言葉遣いをしてくる。
下の子はそれに釣られてどんどん言葉を覚えて、大人の矛盾点を鋭く突いてくる。
そんな2人のやり取りを見ていると、言葉が実に多様であり、そして多層であることに気付かされ . . . 本文を読む
もしかしたら、どこかのブロガーか誰かが似たようなことを言っているかもしれないが、そういう言説があるかどうかを探すのも億劫なので、最近思いついたことをつらつらと、誰のためにでもなく書いてみようと思う。
いまさら、エヴァンゲリオンについてだ。
とりあえず、テレビ版やコミック版は横に置いておいて、いわゆる新劇場版について、その対象とすることにする。
どちらでも大して変わらないかもしれないが、考える上では . . . 本文を読む
この文章は前回の続きです。まずは前半部分をお読みください。
またすべてネタバレ前提ですのでご注意ください。
●エヴァに乗るという矛盾
エヴァに乗るということは、庇護されるものから開放され〈他者〉と向き合うことができるようになるということだ。
だからエヴァに乗るということは、そもそも矛盾をはらんでいる。
エヴァに乗るということは、エヴァを降りるために乗るからだ。
「ずっとここにいてくれたんだね」 . . . 本文を読む
この文章は新劇場版のエヴァンゲリオンの一連の作品についてのものです。
4作品のネタバレ前提としていますので、未見の方はご注意ください。
未見の方がこのタイトルに惹かれるかどうかは不透明ですが。
とはいうものの、テレビシリーズの影を踏んでいることは確かですが、基本的にはテレビシリーズと切り離して新劇場版の4作品のみをその対象としています。
私自身もキレイに分離できているとは言い切れないので、そこは . . . 本文を読む
※ この期間に映画館で見たものだけをリストにしています。
【10年代 日本映画ベストテン】
1位『勝手にふるえてろ』
2位『シン・ゴジラ』
3位『告白』
4位『Over The L’Arc-en-Ciel』
5位『ヱヴァンゲリヲン劇場版:Q』
6位『そして父になる』
7位『万引き家族』
8位該当なし
9位該当なし
10位該当なし
【コメント】
邦画は極端に見ないので、とりあえずおもしろかっ . . . 本文を読む
日本人(日本映画)は原作をリメイクして映像化するのがとても下手だと言われる。
そして、その多くが原作のファンを蔑ろにしていると完成後にたたかれる。
それには大して多くの例を挙げずとも、同意してくれる人が多いだろう。
私もそう思う。
私たちはリメイクや映像化と聞くと、まず拒否反応と不安が起こる。
どんな監督であっても、どんな原作であっても同じだ。
これは、長らくリメイクや映像化が下手であった、世界 . . . 本文を読む
物語はなぜ必要なのか。
物語の成り立ちから考えれば、私たちは多くの物語を生み出すよりも、享受することのほうが多かったはずだ。
それほど多くはない物語を必要に応じて語り部たちが語る。
それを時と場合によって解釈しながら、今を生きる私たち、現世を生きる私たちが参考にしながら、新しい課題や直面している危機を乗り越えてきた。
物語は、新しい物語を作り出す創造性よりも、何度も同じ物語を語り直す、再生可能性 . . . 本文を読む
映画がこの世に生まれてすでに100年以上が経過している。
その間で、カメラが動き、音を響かせ、色がつけられ、そして3Dで表現することが可能になった。
必然的に表現の多様性が生まれ、多くの人を感動させ、さらに多くの人を失望させた。
映画の目的は何か。
そんな問いはすでに忘れ去られている。
なぜなら、映画の目的は何か、という問いは、答える人によって答えるべき内容が違ってくるからだ。
ある人は自分の . . . 本文を読む
【00年代 日本映画ベストテン】
1位『茶の味』
2位『たそがれ清兵衛』
3位『サマーウォーズ』
4位『パプリカ』
5位『崖の上のポニョ』
6位『座頭市』
7位『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
8位『おくりびと』
9位『Love Song』
10位『ハッピーフライト』
日本映画00年代ベスト監督『今敏』
日本映画00年代ベスト女優『本木雅弘』
日本映画00年代ベスト男優『宮沢りえ』
【00年 . . . 本文を読む