評価点:48点/2017年/イギリス・アメリカ/141分
監督:マシュー・ヴォーン
問われているのは映画としての品性と〈倫理〉。
前作より、エグジーことゲイリー・アンウィン(タロン・エガートン)は、ハリーの後を継いでエージェント「ガラハッド」となった。
前作で知り合った王女に、皇室の両親との食事会に招かれたエグジーは、麻薬界を牛耳るポピー・アダムズ(ジュリアン・ムーア)に攻撃される。
キング . . . 本文を読む
評価点:76点/2024年/アメリカ/100分
監督:マイケル・サルノスキ
期待していたものと、なんか違う?!
末期がんだったサミラ(ルピタ・ニョンゴ)は、ホスピス暮らしで、久しぶりにマンハッタンに出かけて舞台を見ることになった。
彼女はかつて食べていたピザの見せに行こうと、密かに心に決めていた。
劇が終わり、いよいよピザを食べに行こうとしたとき、緊急速報がなる。
街の様子がおかしくなったこ . . . 本文を読む
評価点:75点/2024年/日本/128分
監督:久保茂昭
「再現度」は高い。しかし、それで満足していては……。
1904年の日露戦争で両国ともに多くの死傷者を出した。
その二年後、激戦を生き延びた杉元佐一(山崎賢人)は、北海道で砂金をさらっていた。
しかし、見つからず途方に暮れていたところ、出会った酔っ払いがアイヌが隠した金塊の話をしはじめた。
話によれば、その金塊は北海道のどこかに埋めら . . . 本文を読む
評価点:78点/2023年/日本/125分
監督:山崎貴
私たちが背負う、【戦後】。
1945年戦争末期、特攻兵だった敷島(神木隆之介)は、機体不良のため離島に逃れた。
しかし、その機体には不具合が見つからなかった。
うつむく敷島だったが、その夜巨大な生物が彼らの駐屯所を襲った。
戦えるのは敷島だけだったが、足のすくんだ彼は逃げ出してしまい、部隊は壊滅した。
終戦後、故郷の東京に帰ったが、す . . . 本文を読む
評価点:83点/2023年/アメリカ/206分
監督:マーティン・スコセッシ
誰が「フラワームーン」を殺したのか。
第一次世界大戦が終わって、アメリカの南部では空前のオイルブームが起こっていた。
巻き込まれたのはインディアンと呼ばれた原住民族だった。
彼らは住んでいた土地を奪われて、オクラホマ州にたどり着いた。
その土地で原油が取れることが分かったことで、彼らの生活は一変する。
白人たちはそ . . . 本文を読む
評価点:76点/2018年/デンマーク/85分
監督・脚本:グスタフ・モーラー
見事なスリラー作品。
緊急通報室のオペレーターのアスガー(ヤコブ・セーダーグレン)は、元刑事で最後のオペレーターとしての仕事に就いていた。
この日が終われば、翌日晴れて刑事に復帰する予定だった。
あと数時間で勤務が終了するという段階で、女性イーベン(イェシカ・ディナウエ)から電話がかかってくる。
元夫に捕まってど . . . 本文を読む
評価点:47点/2023年/日本/124分
監督・脚本:宮崎駿
ちぐはぐな世界観。
太平洋戦争中、火事で母親の久子を亡くした真人(声:山時聡真)は、失意のまま東京を離れることになった。
久子の妹、ナツコと父親が再婚し、彼女の実家に父親とともに疎開することになったのだ。
大きな屋敷に連れてこられた真人は、敷地内にうち捨てられた塔を見つける。
塔に住むアオサギ(声:菅田将暉)が、真人をしきりに誘 . . . 本文を読む
評価点:71点/2023年/日本/118分
原作:荒木飛呂彦
監督:渡辺一貴
もっとほしかったルーブル感。
次の作品にむけて、顔料を研究していた漫画家・岸辺露伴(高橋一生)は、不意に十代の記憶を呼び起こす。
「この世で最も黒い絵はなにか。それは山村仁左右衛門が描いた絵だ」
その思いにとりつかれた彼は、モーリス・ルグランという画家が描いたという黒い絵をオークションで競り落とす。
しかし、自宅に . . . 本文を読む
評価点:84点/2023年/日本/125分
監督:是枝裕和
すれ違う思い。
シングルマザーの麦野早織(安藤サクラ)は、息子の様子がおかしいことに気づき、問いただす。
湊(黒川想矢)は、小声で、「保利先生にやられた」と答えた。
異常な状況であることを悟った母親は、すぐに学校に問い合わせるが、学校の対応はいまいち要領を得ない。
担任の保利先生が「湊くんがクラスメイトをいじめている」とつぶやくのを . . . 本文を読む
評価点:63点/2013年/フランス・南アフリカ/107分
監督:ジェローム・サル
過大なストレスのわりには、小さいカタルシス。
世界で最も危険だと言われる都市、南アフリカのケープタウン。
その元ラグビー選手の娘が殴打されて惨殺された状態で見つかった。
刑事のアリ(フォレスト・ウィテカー)は、ズールー族出身で、警部まで上り詰めたやり手だった。
相棒は家庭が崩壊してしまっている、アルコール中毒 . . . 本文を読む