30年前、大学の同級生から借りた一冊の本が池田満寿夫の「私の調書・私の技法」でした。 その頃大学の授業の選択科目として版画があり、取ることにしました。(本を貸してくれた彼女も一緒でした。)版画といえば木版画しか知らなかった私にとって、銅版画は新鮮な作品だった事を覚えています。そして池田満寿夫のこの一冊は、私が銅版画にはまるきっかけだったかも知れません。池田満寿夫は小説家・映画監督など、多才な面で活躍!テレビにもよく出演していました。イメージ的には芸能人ぽいところもありましたが・・・。でもやはり本業は銅版画家だと思います。ベネチア・ビエンナーレで版画部門での大賞は日本人では、棟方志功と池田満寿夫だけだそうです。このことからも分かるように版画家としての池田満寿夫は凄い人だと言えるでしょう。技法もアクアチント・メゾチント・ドライポイントとあゆる技法を使っています。瑛九からの助言で色彩銅版画もやっています。この本では生い立ちや技法について語っています。なかなか面白い内容です。再度この本を読んでみようかなと思っています。
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