日曜美術館という番組で、長谷川潔の作品のひみつが放映された。現在、横浜美術館で作品展が開催されている。27歳で渡仏後、60年以上パリで銅版画の制作に取り組む。結局死ぬまで、日本の土を踏むことはなかったそうだ。マニエールノワールという技法(メゾチント)を用い、細密な作品を作りだしている。どの作品も本当に素晴らしいものだ。この作品で必要とする道具ベルソーは大変使うのに難しい。そのベルソーの使い方を、長谷川独自で変えたらしい。線を引く要領で道具を使った。番組の中で、中林忠良が紹介していた。この方法はニードルで版に線を引くのと同じだった。たくさんのギザギザがベルソーにあるので、一度にたくさんの線が引ける訳だ!なるほどなあなんて・・・。もっと小さな道具で線引きロッカーというものがある。それより効率的だ。そのベルソーで縦・横・斜めと線を引き、版を黒くしていたのだ。納得!!
長谷川潔の作品をいくつか紹介します!
※過去に銅版画の巨匠:長谷川潔展として 2002年2月21日~4月7日迄 京都国立近代美術
館で開催された。 現在も美術館3Fのコレクションギャラリーに展示されている。