銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

長谷川潔:作品のひみつ

2006-03-06 | 銅版画関連

日曜美術館という番組で、長谷川潔の作品のひみつが放映された。現在、横浜美術館で作品展が開催されている。27歳で渡仏後、60年以上パリで銅版画の制作に取り組む。結局死ぬまで、日本の土を踏むことはなかったそうだ。マニエールノワールという技法(メゾチント)を用い、細密な作品を作りだしている。どの作品も本当に素晴らしいものだ。この作品で必要とする道具ベルソーは大変使うのに難しい。そのベルソーの使い方を、長谷川独自で変えたらしい。線を引く要領で道具を使った。番組の中で、中林忠良が紹介していた。この方法はニードルで版に線を引くのと同じだった。たくさんのギザギザがベルソーにあるので、一度にたくさんの線が引ける訳だ!なるほどなあなんて・・・。もっと小さな道具で線引きロッカーというものがある。それより効率的だ。そのベルソーで縦・横・斜めと線を引き、版を黒くしていたのだ。納得!!

    長谷川潔の作品をいくつか紹介します!

    オランジュと葡萄:昭和7年

     オパリンの花瓶に挿した種子草:昭和43年

    
    草花とアカリョム:昭和44年

  ※過去に銅版画の巨匠:長谷川潔展として 2002年2月21日~4月7日迄 京都国立近代美術
    館で開催された。 現在も美術館3Fのコレクションギャラリーに展示されている。 

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ART BRUT

2006-03-06 | アート

もうどのくらい前になるだろうか?10年近くにはなるかもしれない・・・・。1996年にワンダーアートという知的ハンディの人のアートの公募展が開催され、滋賀県で展覧会があった。その後、ART BRUTという展覧会が京都文化博物館で行われたと思う。写真はその時、購入した絵葉書のものである。彼らの作品にはインパクトがある人に真似出来ないオリジナリティもある。先日観た映画「わたしの季節」の中で、粘土を口に入れながら、作品を作る人・粘土を顔に塗る人の場面を観て、作品の凄さはこれなんだ!と思った。ただ好きという気持だけで・・・・作っているのがよ~く分かる人より上手くだとか、一番になりたいとかそんな気持はなく、楽しんでいるのだこの無心さがこのような素晴らしい作品を生み出しているに違いない

         

 

             

 ※今回紹介した作品は滋賀県の施設の作品ばかりです

 あざみ寮・もみじ寮 一麦寮 近江学園 第二びわこ学園

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